先日の衆院選の結果について、ニッポン放送の開票特番を担当した飯田アナが所見を述べておられます。
与野党幹部の進退を産んだ結果は、主権者からの審判が下ったということですねと。
そしてもうひとつ、飯田アナならではの指摘が、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離(かいり)ですと。
獲得議席の予想に使う出口調査の信頼性に、この手法自体が前時代的であるが見えたと。
【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】既存マスコミに主権者からの「NO!!」 選挙議席予測は結果と大きく乖離、MCの挑発的言動が批判も - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.11.10
先週は衆院選の結果を受けた、与野党幹部の進退が話題でした。自民党の甘利明幹事長は小選挙区で敗北して辞任し、立憲民主党では枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞意を表明しました。ともに主権者からの審判が下ったということですね。
一方、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離(かいり)です。
社によって方法は多少違うようですが、基本的には投票所で投票を終えた人にインタビュー(出口調査)し、取材した情勢分析を織り込み、獲得議席を予測していきます。今回、この出口調査が野党に偏ったことで、予測議席数も「野党躍進」と出ていました。
私もニッポン放送の開票特番を担当しましたが、直前に届いた共同通信の予定稿は「与党、自公で過半数233議席をうかがう」という、自民党は単独過半数すら危ういというものでした。結果は、自民党261議席ですから随分違います。
直前に得た某社の想定も、「午前中の段階で、自民党は単独過半数ギリギリ欠ける。午後の情勢次第でさらに地滑りも」だったので、全体として野党躍進ムードでした。
さらに、特番が始まると、自民党の石原伸晃元幹事長や、平井卓也前デジタル担当相など、与党ベテラン候補の小選挙区敗北が次々と伝えられました。大阪での、日本維新の会の躍進と、自民党総崩れも伝えられ、「与党惨敗の流れだ」という雰囲気が強まりました。
この流れに乗ったためか、ある民放テレビの選挙特番では、MCが与党幹部に挑発的な口調で迫って批判されました。感情論で政治家を怒らせるのはよくある手法です。ある意味、セオリーに沿ってMCを演じたとも言えますが、この手法自体が前時代的であったからこそ、これだけ批判されたのでしょう。
私には、出口調査のデータ乖離も、政治家を怒らせた言動への批判も、同一線上の出来事に見えます。すなわち、「既存マスコミの手法に対する根深い不信」です。特に、与党支持者はマスコミへの信頼感がより低いと言われています。
出口調査では、「与党に投票したと言っても、マスコミはバイアスをかけて報じるから、野党に入れたと言おう」と対応した可能性があります。彼らは、先のMCの挑発的言動を見て、「政策を聞かずに相手を挑発して怒らす、劇場型の構成はウンザリだ」と批判するわけです。
選挙報道のあり方、もっと言えば「マスコミの報道姿勢」そのものを変えるべき時期に来ているのでしょう。
賛否はあれど、今回、中長期的な政策を示した日本維新の会と国民民主党が躍進しました。「批判ありき」ではなく地道に政策を議論することが、野党のみならずマスコミにも求められているのかもしれません。
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■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。
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先日の衆議院選挙では、各局の特番を観ていて、事前の新聞やTVの報道通り自民党の苦戦の形勢かと、甘利幹事長の小選挙区落選あたりで観るのを止めました。
ところが、朝刊を見て吃驚。自民党は単独で過半数。自公で安定政権運営が出来る244議席をも獲得。
目を疑う事前報道との乖離でした。
そして、この乖離を解説しておられる、ニッポン放送の飯田アナの解説記事を拝読して、更に感嘆。
飯田アナの切り口は二つ。
一つは、多くの解説者陣と同様に、自民党の幹部・ベテランの落選や立憲民主の幹部・ベテランの落選や辞任。
そしてもう一つの飯田アナではの解説が、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離ですというもの。
多くのメディアは、他人への批判は姦しいのですが、自分達の過ちについては報道しない自由を駆使。
飯田アナは、予測と現実の結果との乖離の原因分析までしておられます。
獲得議席予測は、出口調査し、取材した情勢分析を織り込み行っている。今回、この出口調査が野党に偏ったことで、予測議席数も「野党躍進」と出ていましたと。
ただ、飯田アナは、出口調査のデータ乖離には、「既存マスコミの手法に対する根深い不信」があると。
与党支持者はマスコミへの信頼感がより低いと言われています。出口調査では、「与党に投票したと言っても、マスコミはバイアスをかけて報じるから、野党に入れたと言おう」と対応した可能性がありますと飯田アナ。
彼らは、「政策を聞かずに相手を挑発して怒らす、劇場型の構成はウンザリだ」と批判するわけですとも。
そして、選挙報道のあり方、もっと言えば「マスコミの報道姿勢」そのものを変えるべき時期に来ていると。
今回、中長期的な政策を示した日本維新の会と国民民主党が躍進しました。「批判ありき」ではなく地道に政策を議論することが、野党のみならずマスコミにも求められているのかもしれませんと飯田アナ。
ラジコで、cozy up も、辛坊治郎ズームも聴いていますが、この類のご発言は聞き逃していました。
飯田アナのご指摘通りで、青山さん流で言えば、オールド偏向メディアは特に改革が求められますね。
# 冒頭の画像は、衆院選の自民党開票センター =10月31日、東京・永田町の自民党本部
この花の名前は、ペンタス
↓よろしかったら、お願いします。
与野党幹部の進退を産んだ結果は、主権者からの審判が下ったということですねと。
そしてもうひとつ、飯田アナならではの指摘が、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離(かいり)ですと。
獲得議席の予想に使う出口調査の信頼性に、この手法自体が前時代的であるが見えたと。
【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】既存マスコミに主権者からの「NO!!」 選挙議席予測は結果と大きく乖離、MCの挑発的言動が批判も - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.11.10
先週は衆院選の結果を受けた、与野党幹部の進退が話題でした。自民党の甘利明幹事長は小選挙区で敗北して辞任し、立憲民主党では枝野幸男代表と福山哲郎幹事長が辞意を表明しました。ともに主権者からの審判が下ったということですね。
一方、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離(かいり)です。
社によって方法は多少違うようですが、基本的には投票所で投票を終えた人にインタビュー(出口調査)し、取材した情勢分析を織り込み、獲得議席を予測していきます。今回、この出口調査が野党に偏ったことで、予測議席数も「野党躍進」と出ていました。
私もニッポン放送の開票特番を担当しましたが、直前に届いた共同通信の予定稿は「与党、自公で過半数233議席をうかがう」という、自民党は単独過半数すら危ういというものでした。結果は、自民党261議席ですから随分違います。
直前に得た某社の想定も、「午前中の段階で、自民党は単独過半数ギリギリ欠ける。午後の情勢次第でさらに地滑りも」だったので、全体として野党躍進ムードでした。
さらに、特番が始まると、自民党の石原伸晃元幹事長や、平井卓也前デジタル担当相など、与党ベテラン候補の小選挙区敗北が次々と伝えられました。大阪での、日本維新の会の躍進と、自民党総崩れも伝えられ、「与党惨敗の流れだ」という雰囲気が強まりました。
この流れに乗ったためか、ある民放テレビの選挙特番では、MCが与党幹部に挑発的な口調で迫って批判されました。感情論で政治家を怒らせるのはよくある手法です。ある意味、セオリーに沿ってMCを演じたとも言えますが、この手法自体が前時代的であったからこそ、これだけ批判されたのでしょう。
私には、出口調査のデータ乖離も、政治家を怒らせた言動への批判も、同一線上の出来事に見えます。すなわち、「既存マスコミの手法に対する根深い不信」です。特に、与党支持者はマスコミへの信頼感がより低いと言われています。
出口調査では、「与党に投票したと言っても、マスコミはバイアスをかけて報じるから、野党に入れたと言おう」と対応した可能性があります。彼らは、先のMCの挑発的言動を見て、「政策を聞かずに相手を挑発して怒らす、劇場型の構成はウンザリだ」と批判するわけです。
選挙報道のあり方、もっと言えば「マスコミの報道姿勢」そのものを変えるべき時期に来ているのでしょう。
賛否はあれど、今回、中長期的な政策を示した日本維新の会と国民民主党が躍進しました。「批判ありき」ではなく地道に政策を議論することが、野党のみならずマスコミにも求められているのかもしれません。
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■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6-8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。
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先日の衆議院選挙では、各局の特番を観ていて、事前の新聞やTVの報道通り自民党の苦戦の形勢かと、甘利幹事長の小選挙区落選あたりで観るのを止めました。
ところが、朝刊を見て吃驚。自民党は単独で過半数。自公で安定政権運営が出来る244議席をも獲得。
目を疑う事前報道との乖離でした。
そして、この乖離を解説しておられる、ニッポン放送の飯田アナの解説記事を拝読して、更に感嘆。
飯田アナの切り口は二つ。
一つは、多くの解説者陣と同様に、自民党の幹部・ベテランの落選や立憲民主の幹部・ベテランの落選や辞任。
そしてもう一つの飯田アナではの解説が、主権者の審判は政党以外にも下されたと感じました。それは、既存マスコミへの「ノー」です。如実に表れたのが、各社の獲得議席予測の乖離ですというもの。
多くのメディアは、他人への批判は姦しいのですが、自分達の過ちについては報道しない自由を駆使。
飯田アナは、予測と現実の結果との乖離の原因分析までしておられます。
獲得議席予測は、出口調査し、取材した情勢分析を織り込み行っている。今回、この出口調査が野党に偏ったことで、予測議席数も「野党躍進」と出ていましたと。
ただ、飯田アナは、出口調査のデータ乖離には、「既存マスコミの手法に対する根深い不信」があると。
与党支持者はマスコミへの信頼感がより低いと言われています。出口調査では、「与党に投票したと言っても、マスコミはバイアスをかけて報じるから、野党に入れたと言おう」と対応した可能性がありますと飯田アナ。
彼らは、「政策を聞かずに相手を挑発して怒らす、劇場型の構成はウンザリだ」と批判するわけですとも。
そして、選挙報道のあり方、もっと言えば「マスコミの報道姿勢」そのものを変えるべき時期に来ていると。
今回、中長期的な政策を示した日本維新の会と国民民主党が躍進しました。「批判ありき」ではなく地道に政策を議論することが、野党のみならずマスコミにも求められているのかもしれませんと飯田アナ。
ラジコで、cozy up も、辛坊治郎ズームも聴いていますが、この類のご発言は聞き逃していました。
飯田アナのご指摘通りで、青山さん流で言えば、オールド偏向メディアは特に改革が求められますね。
# 冒頭の画像は、衆院選の自民党開票センター =10月31日、東京・永田町の自民党本部
この花の名前は、ペンタス
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