著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、面白みに欠く日本商社への投資が奏功し、多額の利益を享受している。投資家たちは、この目利き力に秀でた賢人が日本に再び投資妙味を見いだしていることに注目すべきだと、WSJのジャッキー・ウォン氏。
とかく低迷、凋落が囁かれる日本企業や経済に、一筋の光を見出す話です。
バフェット氏はまた、日本株への追加投資の機会も模索中だと話し、22年11月には保有比率を引き上げたのだそうです。
日本商社への投資は当初、一部の人々を驚かせた。これらの商社の中には100年以上の歴史を誇る企業もあり、派手なハイテク企業が市場を支配する現代にあっては、かなり時代遅れに映ると、ジャッキー・ウォン氏。
五大商社の株価が急伸した理由の一つは、その多くが鉱業やエネルギー部門で大規模な投資を行っており、ここ1年でコモディティー(国際商品)価格の高騰による恩恵を受けたことだそうです。
例えば、三井物産はブラジルの資源大手ヴァーレに約6%出資していると。
記事では触れられていませんが、三井と三菱は、対露制裁網の一環で、サハリン1, 2から、開発主力だった、米・エクソンモービル、英・シェルが撤退する中、撤退に伴う新会社への投資を継続しています。これは、制裁網破りで、リスクともいえますが...。
五大商社への投資はバフェット流の古典的な「バリュー投資」のようにも映ると、ジャッキー・ウォン氏。
5社は平均して株価純資産倍率(PBR)が1倍前後、株価収益率(PER)が6倍ほどで取引されている。各社は、配当や自社株買いを通じて一段の株主還元に努めている。五大商社の平均配当利回りは3%前後。
三井物産 https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?scode=8031&ba=1
三菱商事 https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?scode=8058
市場が乱高下する中で、日本株に焦点を定めたバフェット氏のバリュー投資はすでに目覚ましいリターンを上げている。投資家はバフェット流投資に追随するのが賢明かもしれないと、ジャッキー・ウォン氏。
# 冒頭の画像は、ウォーレン・バフェット氏
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とかく低迷、凋落が囁かれる日本企業や経済に、一筋の光を見出す話です。
バフェット氏の「日本買い」大成功 - WSJ 2023 年 4 月 13 日 ジャッキー・ウォン
著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、面白みに欠く日本商社への投資が奏功し、多額の利益を享受している。投資家たちは、この目利き力に秀でた賢人が日本に再び投資妙味を見いだしていることに注目すべきだ。
バフェット氏は11日、日本経済新聞のインタビューに応じ、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは日本企業への追加投資に前向きだと述べた。また、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、三菱商事、住友商事の保有株比率を引き上げたことも明らかにした。これら五大総合商社は、輸出入ビジネス、国内卸売り、その他さまざまな分野で幅広く事業展開を行う。
バフェット氏はまた、日本株への追加投資の機会も模索中だと話した。バークシャーは2020年8月に五大商社株への投資を開始しており、22年11月には保有比率を引き上げた。
伊藤忠商事をはじめとする日本商社への投資は当初、一部の人々を驚かせた。これらの商社の中には100年以上の歴史を誇る企業もあり、派手なハイテク企業が市場を支配する現代にあっては、かなり時代遅れに映る。五大商社は鉱業から小売業まで世界のあらゆるものに投資する複合企業(コングロマリット)だ。だがバフェット氏は11日のインタビューで、五大商社は「バークシャーと非常に似ている。多くの異なるものを所有している」と語った。
これまでのところ、バフェット氏の確信は市場におけるパフォーマンスによって裏付けられている。バークシャーが五大商社への投資を発表した20年8月以降、5社の株価は平均して倍以上に上昇。これに対し、日経平均株価とS&P500種指数の同期間の上昇幅は、いずれも20%前後だ。
五大商社の株価が急伸した理由の一つは、その多くが鉱業やエネルギー部門で大規模な投資を行っており、ここ1年でコモディティー(国際商品)価格の高騰による恩恵を受けたことだ。例えば、三井物産はブラジルの資源大手ヴァーレに約6%出資している。
ただ同時に、五大商社への投資はバフェット流の古典的な「バリュー投資」のようにも映る。現在、5社は平均して株価純資産倍率(PBR)が1倍前後、株価収益率(PER)が6倍ほどで取引されている。各社は確実に強力なキャッシュフローを生み出しており、他の多くの日本企業と同様、配当や自社株買いを通じて一段の株主還元に努めている。五大商社の平均配当利回りは3%前後だ。バークシャーは昨年12月、平均利率1.1%で円建て社債を発行しており、おそらく投資妙味の高いポジティブキャリーが続いていることだろう。
日本には商社のほかにも同様の好機があるかもしれない。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、東証株価指数(TOPIX)の予想PERは13.3倍と、過去10年平均の14.8倍を若干下回る。これに対し、S&P500種指数の予想PERは18.9倍だ。多くの日本企業は(手元資金から有利子負債を差し引いた)ネットキャッシュがプラスとなっており、PBRも解散価値である1倍を下回っている。日本企業のコーポレートガバナンス(企業統治)は徐々に改善してきた。アクティビスト(物言う株主)の動きが活発化しており、企業が株主還元を強化する理由の一つとなっている。
市場が乱高下する中で、日本株に焦点を定めたバフェット氏のバリュー投資はすでに目覚ましいリターンを上げている。投資家はバフェット流投資に追随するのが賢明かもしれない。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、面白みに欠く日本商社への投資が奏功し、多額の利益を享受している。投資家たちは、この目利き力に秀でた賢人が日本に再び投資妙味を見いだしていることに注目すべきだ。
バフェット氏は11日、日本経済新聞のインタビューに応じ、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは日本企業への追加投資に前向きだと述べた。また、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、三菱商事、住友商事の保有株比率を引き上げたことも明らかにした。これら五大総合商社は、輸出入ビジネス、国内卸売り、その他さまざまな分野で幅広く事業展開を行う。
バフェット氏はまた、日本株への追加投資の機会も模索中だと話した。バークシャーは2020年8月に五大商社株への投資を開始しており、22年11月には保有比率を引き上げた。
伊藤忠商事をはじめとする日本商社への投資は当初、一部の人々を驚かせた。これらの商社の中には100年以上の歴史を誇る企業もあり、派手なハイテク企業が市場を支配する現代にあっては、かなり時代遅れに映る。五大商社は鉱業から小売業まで世界のあらゆるものに投資する複合企業(コングロマリット)だ。だがバフェット氏は11日のインタビューで、五大商社は「バークシャーと非常に似ている。多くの異なるものを所有している」と語った。
これまでのところ、バフェット氏の確信は市場におけるパフォーマンスによって裏付けられている。バークシャーが五大商社への投資を発表した20年8月以降、5社の株価は平均して倍以上に上昇。これに対し、日経平均株価とS&P500種指数の同期間の上昇幅は、いずれも20%前後だ。
五大商社の株価が急伸した理由の一つは、その多くが鉱業やエネルギー部門で大規模な投資を行っており、ここ1年でコモディティー(国際商品)価格の高騰による恩恵を受けたことだ。例えば、三井物産はブラジルの資源大手ヴァーレに約6%出資している。
ただ同時に、五大商社への投資はバフェット流の古典的な「バリュー投資」のようにも映る。現在、5社は平均して株価純資産倍率(PBR)が1倍前後、株価収益率(PER)が6倍ほどで取引されている。各社は確実に強力なキャッシュフローを生み出しており、他の多くの日本企業と同様、配当や自社株買いを通じて一段の株主還元に努めている。五大商社の平均配当利回りは3%前後だ。バークシャーは昨年12月、平均利率1.1%で円建て社債を発行しており、おそらく投資妙味の高いポジティブキャリーが続いていることだろう。
日本には商社のほかにも同様の好機があるかもしれない。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、東証株価指数(TOPIX)の予想PERは13.3倍と、過去10年平均の14.8倍を若干下回る。これに対し、S&P500種指数の予想PERは18.9倍だ。多くの日本企業は(手元資金から有利子負債を差し引いた)ネットキャッシュがプラスとなっており、PBRも解散価値である1倍を下回っている。日本企業のコーポレートガバナンス(企業統治)は徐々に改善してきた。アクティビスト(物言う株主)の動きが活発化しており、企業が株主還元を強化する理由の一つとなっている。
市場が乱高下する中で、日本株に焦点を定めたバフェット氏のバリュー投資はすでに目覚ましいリターンを上げている。投資家はバフェット流投資に追随するのが賢明かもしれない。
バフェット氏はまた、日本株への追加投資の機会も模索中だと話し、22年11月には保有比率を引き上げたのだそうです。
日本商社への投資は当初、一部の人々を驚かせた。これらの商社の中には100年以上の歴史を誇る企業もあり、派手なハイテク企業が市場を支配する現代にあっては、かなり時代遅れに映ると、ジャッキー・ウォン氏。
五大商社の株価が急伸した理由の一つは、その多くが鉱業やエネルギー部門で大規模な投資を行っており、ここ1年でコモディティー(国際商品)価格の高騰による恩恵を受けたことだそうです。
例えば、三井物産はブラジルの資源大手ヴァーレに約6%出資していると。
記事では触れられていませんが、三井と三菱は、対露制裁網の一環で、サハリン1, 2から、開発主力だった、米・エクソンモービル、英・シェルが撤退する中、撤退に伴う新会社への投資を継続しています。これは、制裁網破りで、リスクともいえますが...。
五大商社への投資はバフェット流の古典的な「バリュー投資」のようにも映ると、ジャッキー・ウォン氏。
5社は平均して株価純資産倍率(PBR)が1倍前後、株価収益率(PER)が6倍ほどで取引されている。各社は、配当や自社株買いを通じて一段の株主還元に努めている。五大商社の平均配当利回りは3%前後。
三井物産 https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?scode=8031&ba=1
三菱商事 https://www.nikkei.com/nkd/company/chart/?scode=8058
市場が乱高下する中で、日本株に焦点を定めたバフェット氏のバリュー投資はすでに目覚ましいリターンを上げている。投資家はバフェット流投資に追随するのが賢明かもしれないと、ジャッキー・ウォン氏。
# 冒頭の画像は、ウォーレン・バフェット氏
この花の名前は、エビネ
↓よろしかったら、お願いします。
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