遊爺雑記帳

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中国経済が陥った「二重苦」 米国の規制を受け輸出入が減少 内需の不動産投資も不調 

2023-08-16 01:12:35 | 中国 全般
 中国税関総署が発表した 7月の貿易統計で、輸出が前年比14.5%減、輸入が同12.4%減となった。いずれも予想を上回る減少で、輸出は2020年 2月以降で最大の落ち込みなのだそうです。
 高橋洋一氏は、中国統計をまったく信用していないとのことで、輸入の伸び率から国内総生産(GDP)の伸び率を推し量るという手法。
 中国の輸入は世界の中国以外の国の中国向け輸出の合計に等しいはず。
 中国の経済動向を占ううえで輸出入動向を最重要視していると、高橋氏。
 
【日本の解き方】中国経済が陥った「二重苦」 米国の規制を受け輸出入が減少、内需は恒大集団の破綻懸念などで不動産などの投資も不調 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 高橋洋一 (元内閣参事官・嘉悦大教授) 2023.8/15

 中国税関総署が発表した 7月の貿易統計で、輸出が前年比14.5%減輸入が同12.4%減となった。いずれも予想を上回る減少で、輸出は2020年 2月以降で最大の落ち込みだ。

 本コラムの読者であればご存じだろうが、筆者は、中国統計をまったく信用していない。筆者には『中国GDPの大嘘』(講談社)という著書があり、その中で中国の国家統計局は旧ソ連の統計組織を模して作られたことを指摘している。そして、ソ連の統計は70年間もごまかされ、ソ連の崩壊でやっと明るみに出たことを明らかにしており、中国も似たようなものであると思っている。

 同書での
筆者の推計法は、輸入の伸び率から国内総生産(GDP)の伸び率を推し量るというものだ。GDPの動きは所得の動きになり、国内品を購入すれば消費になるし、海外品を購入すれば輸入になる。

 一方、
中国の輸入は世界の中国以外の国の中国向け輸出の合計に等しいはずだ。貿易統計は、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟しているので確かに存在している。そして、中国以外の国の中国向け輸出の合計は、中国の輸入額とさほど変わらないので、中国の輸入統計はとりあえず正しいとみていいだろう。この意味で、中国の経済動向を占ううえで輸出入動向を最重要視している

 
ここ 1年間(22年 8月~23年 7月)の輸出入動向をみると、輸出の伸び率は22年 8、9月と23年 3、4月以外はマイナスだ。輸入についてみても、23年 2月以外はマイナスだ。その結果、ここ 1年間とその前の 1年間(21年 8月~22年 7月)と比較すると、輸出は 3.4%減、輸入も 6.0%減となっている。

 中身をみると、
輸出では米国や欧州連合(EU)向けでパソコン関連や玩具などが落ちている。ここは、中国に対しデリスキング(リスク軽減)の動きがじわじわと出ているようだ。一方、輸入の減少は、基本的に雇用不安などで中国国内消費が芳しくないからだ。それに加えて、半導体など輸入額が減っており、米国などによる対中半導体輸出規制の影響もありそうだ戦略物資の半導体については、もはや自由貿易の対象ではなく、経済安全保障の観点から管理貿易に完全に移行しているとみていい。

 
先進国で中国に対しデリスキングがあると、中国の対先進国向け輸出が減少し、その結果、中国がGDPを増やせず、それが輸入減にもなっている。これまで、中国は「世界の工場」といわれ、大量の消費財を先進国に供給してきたが、ここにきて風向きが変わってきた。それが、輸出減、輸入減となって数字に表れている

 中国の内需も消費が乏しく、不動産投資に依存してきたが、不動産でも、恒大集団の破綻懸念などで芳しくない。
輸出と投資は増加するときは加速度原理により大きくGDPを押し上げるが、逆に減少すると押し下げがきつい
 
 
中国経済は輸出不調と投資不調の二重苦に見舞われている

 ここ 1年間とその前の 1年間(21年 8月~22年 7月)と比較すると、輸出は 3.4%減、輸入も 6.0%減となっていると、高橋氏。
 中身をみると、輸出では米国や欧州連合(EU)向けでパソコン関連や玩具などが落ちている。ここは、中国に対しデリスキング(リスク軽減)の動きがじわじわと出ているようだと。
 輸入の減少は、基本的に雇用不安などで中国国内消費が芳しくないからだ。それに加えて、米国などによる対中半導体輸出規制の影響もありそうだ。戦略物資の半導体については、もはや自由貿易の対象ではなく、経済安全保障の観点から管理貿易に完全に移行していると、高橋氏。

 先進国で中国に対しデリスキングがあると、中国の対先進国向け輸出が減少し、その結果、中国がGDPを増やせず、それが輸入減にもなっている。
 
 これまで、中国は「世界の工場」といわれ、大量の消費財を先進国に供給してきたが、ここにきて風向きが変わってきた。それが、輸出減、輸入減となって数字に表れていると、高橋氏。

 中国の内需も消費が乏しく、不動産投資に依存してきたが、不動産でも、恒大集団の破綻懸念などで芳しくない。輸出と投資は増加するときは加速度原理により大きくGDPを押し上げるが、逆に減少すると押し下げがきつい。
 
 中国経済は輸出不調と投資不調の二重苦に見舞われていると、高橋氏。

 どうする、習近平。台湾侵攻で人民の批判の眼を逸らす?



 #冒頭の画像は、習近平


 
  この花の名前は、キバナノコギリソウ


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