遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

韓国ではいまなお吉田証言は厳然と生きている

2014-10-18 23:58:58 | 慰安婦問題
 慰安婦を日本軍が強制連行したとする、慰安婦の証言以外では唯一の証言であった吉田証言が捏造話であったことが明らかになったにも関わらず、韓国ではいまなお吉田証言は厳然と生きていると、産経・黒田論説委員が書いています。
 朝日新聞がいじめられているので、韓国政府は助けるべきだと朝鮮日報が言っているとの報道には接していましたが、朝日の論調にあわせて、強制連行から、慰安所での強制性に論点をすり替えるところも朝日に依存していると言えますね。
 

「吉田証言は嘘」通ぜず (10/18 産経 【緯度経度】 ソウル・黒田勝弘

 慰安婦問題をめぐる朝日新聞の誤報問題は韓国では妙な方向に流れている。朝日が虚偽だったと認めた“作家・吉田清治”の証言や、初公開として記事化した元慰安婦の告白内容の虚偽など事実問題の方には関心を示さず、逆に「日本で朝日新聞がいじめられている」という話がしきりに伝えられている

 マスコミには韓国政府に対し「知恵を出して朝日新聞を助けるべきだ」と要請(?)する論評まで登場した(8月9日付、朝鮮日報)。韓国政府に支援されたのでは、逆に朝日新聞はますます苦境に陥るだろうというのが日本の現状なのに。韓国にも「ひいきの引き倒し」みたいなコトワザがあったように思うが。
 こうした相手の国の状況理解についてのスレ違いは、世論をおかしな方向に誘導することになりかねない。お互い注意する必要があるが今回、日本側で“吉田証言”の虚報が世論の関心を集めているのは、慰安婦問題で「日本はどこまで責任を負わなければならないのか」という核心に関係しているからだ。
 20年を超す日韓の慰安婦問題において
吉田証言は日本軍が直接、組織的に韓国の“田舎”(済州島)から多数の女性を無理やり連れて行ったという唯一の資料
になっていた。
 たとえば
韓国政府がこれまで発表した唯一の公式資料である1992年7月の「日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告書」では、日本軍による組織的な強制連行の唯一の例として引用
され、「(日本軍は)19世紀アフリカにおける奴隷狩りに似た手法の人狩りで慰安婦をあつめるということもした」と記されている。
 その後、
韓国政府の最終報告書は出ていない
し、韓国マスコミや支援団体でも似た例は明らかにされていない。

 
それほど貴重(?)な吉田証言がウソだったとなれば、慰安婦問題を日本の国家犯罪として国家的・法的責任を追及しようという韓国側にとっては大きな根拠を失うことになる。


 そのせいだろうか、
今度は「吉田証言の虚構性は河野談話(93年8月)の前から韓国ではウソと分かっていた」とし、89年に済州島の新聞が現地住民の証言からデタラメと伝えていると言い出した(9月29日付、朝鮮日報)。つまり吉田証言は慰安婦問題の現状とは関係ないというわけだ。
 しかし吉田証言のウソと地元新聞の否定報道を初めて明らかにしたのは、現地調査した歴史家、秦郁彦氏であり92年4月の産経新聞だった。
 これを受けて韓国の中央メディアが「吉田証言は虚偽」と伝えたところはどこもない。
 
「韓国では前から分かっていた」という弁明はウソ
である。
 その証拠に、つい2年前の
2012年9月6日付の朝鮮日報は、野田佳彦首相(当時)が「慰安婦強制連行の証拠はない」と発言したことを非難する署名入り論評で「強制性がなかったと意地を張る日本人たちよ、この本を読め」とし、韓国で翻訳されていた吉田清治の著書の内容をそのまま詳細に紹介
している。
 
韓国ではいまなお吉田証言は厳然と生きている
のだ。朝鮮日報も訂正や取り消しをしていない。ましてや世論はそう信じている。
 子供たちは学校教育や絵本などを通じ、慰安婦とは昔、日本軍が逃げまどう村の少女たちを手当たりしだいにひっ捕まえてトラックに乗せて連れて行ったという“吉田ストーリー”で教え込まれている。


 朝日新聞が、吉田清治の捏造話を報じ、これを韓国メディアが取り上げ、その韓国メディアの報道を朝日が取り上げることで、吉田清治をスターに祭り上げた両者のキャッチボール。
 発信元の朝日の記事が誤報でしたので、踊らされた韓国メディアも政府や国民も被害者なのですから、朝日新聞相手に、翻弄された賠償請求をしてもよいところなのに、逆に騙された朝日を助けようというのですから、理解に苦しみます。
 日韓基本条約で、解決済の問題をぶり返し、倍賞請求をする姿は、国際条約を無視し、法よりも感情が上位にある、法治国家ではない、情治(痴)国家であることを、世界に広めていることになるのですね。

 唯一の資料が捏造であると明らかになったことから眼をそむけ、論点を慰安所での強制にすり替える朝日の動向に追随しているのです。
 しかし、メディアは事実を報道してこそ、自由主義を護れるのです。
 また、河野談話本体の、「軍による強制連行の事実を示す表現は観られない」とするものに対し、記者会見での口頭での質疑応答では、河野官房長官は、強制性を認める発言をしています。これは、何を根拠に、どの事例なのかが明示されていない様ですので、速いうちに河野氏本人への確認が必要です。

 吉田清治の証言が捏造であることを朝日新聞が明らかにしましたので、強制性は認められなかったとする河野談話の記者会見での河野発言の真偽が明らかになれば、韓国のプロパガンダの論拠は崩壊霧散するのですね。
 なので無視し、朝日の論点のすり替えに縋ることにならざるを得ないのですね。吉田証言が嘘だと知っていたという強がりは、むしろ哀れさすら感じとしまいます。

 読売は、社説で「韓国も自らの足元を見つめよ」と自制を求めています。
 
慰安婦問題 韓国も自らの足元を見つめよ : 社説 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 韓国も良識派はいらっしゃいます。そうした方々が白昼堂々と意見が言える、そんな自由主義国家に、いつか韓国がなることを待っています。
 また、韓国にも日本にも、そして国連にも、吉田清治の捏造話を取り上げた教科書や報告書があります。捏造話と判明した今、忘れずにそちらも取り消しておくことが、後世の日本人の為に、今生きている我々日本人の義務でもあります。



 # 冒頭の画像は、韓国の日本大使館前に造られた慰安婦像にお参りする韓国人家族




  この花の名前は、リナリア


↓よろしかったら、お願いします。






Fotolia






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月17日(金)のつぶやき | トップ | 10月18日(土)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

慰安婦問題」カテゴリの最新記事