遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

「高高度」無人偵察機で、中国・北朝鮮を監視

2010-12-30 22:39:25 | EEZ 全般
 尖閣諸島周辺をはじめとして、日本近海に出没する中国の漁船、監視船、調査船、軍艦などの外国船艦を監視する必要性が高まっていますが、巡視船や、自衛隊の哨戒機、艦船を増やしても広い海を完全に網羅することは、とうてい困難です。
 また、EEZや領海を侵犯する船舶や艦船を発見するのも遅れがちですし、追跡にも限界があります。
 衛星を利用するなどした広域での監視・追跡体制がとれないものかと願っていますが、「高高度」無人偵察機というのがあるのだそうですね。防衛省が導入の可否を検討開始するのだそうです。
 
「高高度」無人偵察機を検討 導入に向け防衛相調査 中国と北朝鮮監視 (12/30 読売朝刊)

 防衛省は29日、無人偵察機の導入の可否を判断するため、2011年度から本格的な調査・研究に着手する方針を固めた。最新鋭の高高度無人偵察機「グローバルホーク(GH)」を活用する米軍に自衛隊幹部らを派遣して、運用や維持・整備の現状などを調べる。日本周辺海域で活動を活発化させる中国海軍の動向や朝鮮半島の警戒・監視活動の強化を目指すもので、費用対効果なども含め、導入を視野に検討する。

 無人機は、滞空時間の長さなどの利点があることに加え、紛争地域で犠牲者が出ないため、米軍、英軍などがすでにイラクなどで積極活用している。ドイツ軍も近く導入予定だ。
 日本政府も、17日に閣議決定した11年度以降の次期中期防衛力整備計画(中期防)で、「無人機を含む新たな各種技術動向等を踏まえ、広域における総合的な警戒監視態勢の在り方について検討する」と明記した。防衛省は計画最終年度の15年度までに導入の可否を判断する方針だ。
 米空軍のGHは、全長約14.5メートル、翼幅約40メートルの軍用機で、自衛隊にとってこれほど規模の大きな無人機導入は初めてとなる。センサー類を除く機体本体は 1機約25億円。防衛省幹部によると、日本全域の警戒・監視のカバーには 3機が必要だという。司令部機能を持つ地上施設の整備などを行うと、「初期費用の総額は数百億円に上る」(防衛省幹部)といい、予算面の検討が課題となっている。防衛省筋によると、無人のため、配備後の費用は漸減していくという。
 無人機導入をめぐっては、自衛隊内で人員削減を警戒する向きもある。現在、日本周辺の警戒・監視活動は有人機の海上自衛隊P3C哨戒機などが行っているが、「無人機になればその分、操縦やシステム運用の人員が減らされるのではないか」(空自関係者)との見方があるためだ。

 ◆無人偵察機
要員が乗らない偵察機。米空軍の最新鋭のグローバルホークの場合、旅客機の巡航高度よりはるかに高い上空約 1万8000メートルを飛び、高性能センサーやレーダーで最大半径約550キロ・メートルの偵察・監視を行える。
 乗員交代が不要なため、30時間以上滞空でき、1回の任務で幅広い地域をカバーできる。今年 1月のハイチ大地震では、被害状況の把握などでも活躍した。


 一方、中国は、離島上陸作戦計画を練り、南シナ海で演習を始めたというのです。
 計画は、空軍と海軍航空部隊が合同で相手国本国の軍港を奇襲し、港湾施設と艦隊を爆撃する。1時間以内に戦闘能力を奪い、中国海軍最大の水上艦艇でヘリコプターを最大4機搭載できる揚陸艦「崑崙山」(満載排水量1万8千トン)などを使って島への上陸を開始。同時に北海、東海両艦隊の主力部隊が米軍の空母艦隊が進入するのを阻止するというものだそうです。
 当然、南シナ海だけではなく、東シナ海でも応用されます。台湾となるとミサイル攻撃も入ってきてやはり 1時間程度での制圧を目指しているのだそうです。
 世界の他国が反応する前に制圧してしまおうというものですね。

 asahi.com(朝日新聞社):空・海から奇襲…中国軍が離島上陸計画 領土交渉に圧力 - 国際

 この中国の覇権拡大計画への抑止力としては、空からの広く、精密な視野での監視が不可欠となります。
 
 尖閣沖の海域には、レーダー網の空白地域(レーダーで見えない)があるという日本の寂しい現状です。
 自衛隊で、人員削減されることや、P3Cの配備を削減されることを恐れているとのことですが、狭く自分のことしか考えない発想で、変化する世界情勢と進歩する技術の導入という視野に欠けた貧乏根性です。
 民主党への政権交代がそうさせたのでしょう。来年度の防衛費も、こんなご時世にもかかわらず削減して、外国人の外国に住む子供に手当を出したり、北朝鮮を崇拝する教育を行っている学校に血税を注ぐことを急いでいます。

 中国、北朝鮮の動向は、東シナ海、日本海の防衛力の増強が急務な状況なのですから、投資(人、設備)は増やさなくてはならないのですが、「高高度無線偵察機」なら、人の増大が最低限に抑えられると考えるべきです。
 積極経営の企業ならどこでも考える投資戦略です。

 15年度までに導入の可否を判断するとの事ですが、人民解放軍の海洋戦略は、12年に台湾を併合と言っているペースの速さです。日本国内の自分のペースで考えるのではなく、世界の動きを睨みながら考え、実行しないと間に合いません。
 必要な時に間に合わない考えは、役に立たないだけではなく、その考えている期間の無駄があり、むしろマイナスを生じる悪思案と言わねばなりません。
 一刻も早い導入をお願いします。

 今年一年を通じ、民主党の無能さと中国の脅威を書き続けてきました。
 両方が、図らずも広く知られることとなり、民主党の支持率が低下し、インチキマニフェストの見直しの話も出てきました。中国の脅威はまだ序章の幕開け前の前座です。民主党政府の対応大失政は、眠っていたロシアまで起こしてしまいました。
 来年は、両方の波の高さは一段と荒れそうです。間違った政権交代は、どやって修復するのか、激動の一年となりそうですね。

 拙い当blogをご覧いただいた皆様に、厚くお礼申し上げます。皆様が、よいお年を迎えられます様、お祈り申し上げます。





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