ロシア政府は6月24日、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」のパンデミックをものともせず、延期されていた対ナチス・ドイツ戦勝75周年記念行事を挙行。更に、数日後には、プーチン氏が2036年まで大統領職にとどまることを可能にする憲法改正の是非を問う全国投票が行われる。投票結果は、初めから決まっている。
COVID-19のパンデミックはロシアに大打撃を与えている。
原油価格の下落は経済面の柔軟性と、外国で冒険主義に走るための資金とを現体制から奪い去った。
世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは現在第11位。ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢から主に生じているのが現状だと、Financial Times。
プーチン氏は国内における地位を、国際社会でのロシアの威信を取り戻すという公約の上に築いてきた。とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させること。
しかし、プーチン氏が憲法改定を果たしても、ロシアが今後たどっていく軌道については何も明らかにならない。
ロシアがNATOを脅威と見なし続けるのはなぜなのか。
プーチン氏は、西ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいいと説くのは、Financial Times。
これまでのプーチン大統領の外交政策の目標は、体裁を取り繕うことだった。とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させること。
衰退期に入っているのに国際問題に対処する場で上座を譲ることには消極的。しかし、どこかの段階で、見栄を張り続けることはできなくなる。
しかし、オバマ前大統領から、ロシアは「地域大国」に転落したとさりげなく侮辱されたことに対して怒って選択した道は、体裁を取り繕うために戦略的な利益を犠牲にすることだったとFinancial Times。
それは、中国の格下のパートナーという役目に甘んじることだったと。
かつて米ソの冷戦時代には、米国と覇権を争ったロシアも、今は、世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは第11位。
ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢から主に生じているのが現状だと。
プーチン氏は、西のNATOの脅威ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいいと、Financial Times。
現在の中国・ロシア枢軸は完璧なほど理にかなっている。
どちらの国も、米国が設計した第2次世界大戦後の世界秩序を拒否しており、西側の価値観に根ざした「ルールに基づくシステム」という概念も否定している。
ロシアにとって中国は、天然ガスや石油を買ってくれるありがたいお得意様。人口が激減しているシベリア地方が経済成長の機会も提供してくれる。
西側の自由主義への批判に同調してくれる戦友ができることにはなるが、ロシアはその対価として、中国の「一帯一路」構想が中央アジアにおけるロシアの影響力を低下させていく様子を、指をくわえて見ていなければならないのが現状。
習近平の北極海航路への進出や、中欧・東欧での影響力強化も、ロシアの影響力を低下させる。
このような中国とのパートナーシップが、ロシアにどんな利点をもたらすか。したたかなプーチン氏が気づかないはずはないのですが。
プーチン氏が、さらに15年間権力を保持しようと計画しているのなら、少し時間を取って戦略の現状把握に努めてみるといいだろう。難題とリスクは、ロシアの東方にあるとFinancial Times。
# 冒頭の画像は、プーチン大統領
この花の名前は、ネモフィラ
↓よろしかったら、お願いします。
COVID-19のパンデミックはロシアに大打撃を与えている。
原油価格の下落は経済面の柔軟性と、外国で冒険主義に走るための資金とを現体制から奪い去った。
世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは現在第11位。ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢から主に生じているのが現状だと、Financial Times。
プーチン氏は国内における地位を、国際社会でのロシアの威信を取り戻すという公約の上に築いてきた。とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させること。
しかし、プーチン氏が憲法改定を果たしても、ロシアが今後たどっていく軌道については何も明らかにならない。
ロシアがNATOを脅威と見なし続けるのはなぜなのか。
プーチン氏は、西ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいいと説くのは、Financial Times。
ロシアには西側とあと15年も戦う余裕はない 2036年まで続投狙うプーチン大統領、注意すべき相手は中国 | JBpress(Japan Business Press) 2020.6.30(火) Financial Times
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、さらに15年間その座にとどまる選択肢を自分に与えることを提案している。
制度改正が通った場合、プーチン氏はその時間を西側に拳を振り上げ続けることに使うかもしれない。
あるいは逆に、冷戦時代の思考の枠組みから抜け出し、盟友の中国がロシアの国力に挑んできていることを認識し始める可能性もある。
これまでのプーチン大統領の外交政策は、戦略的ではなく戦術的だった。
その目標は、体裁を取り繕うことだった。大統領が統べているのは、衰退期に入っているのに国際問題に対処する場で上座を譲ることには消極的な国だ。
それ自体は特段珍しいことではない。
かつては英国の首相たちが、周囲で大英帝国が解体されつつあった時に、自分たちは世界の「三大大国」の一角だという考えにしがみついていた。
しかし、どこかの段階で、見栄を張り続けることはできなくなる。
プーチン氏は国内における地位を、国際社会でのロシアの威信を取り戻すという公約の上に築いてきた。
とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させることだった。
従って、米国のバラク・オバマ前大統領から、ロシアは「地域大国」に転落したとさりげなく侮辱されたことには、これ以上ないほど感情を傷つけられた。
これに対してロシア政府が出した答えは、体裁を取り繕うために戦略的な利益を犠牲にすることだった。
そして言葉に出さない対価が、中国の格下のパートナーという役目に甘んじることだった。
投票の結果は最初から決まっている
ロシア政府は6月24日、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」のパンデミックをものともせず、延期されていた対ナチス・ドイツ戦勝75周年記念行事を挙行した。
モスクワ市街での軍事パレードも実施した。そしてこの数日後には、プーチン氏が2036年まで大統領職にとどまることを可能にする憲法改正の是非を問う全国投票が行われる。
ロシアでのほかの投票と同様に、その結果は初めから決まっている。
しかし、プーチン氏がお約束通りに勝利を果たしても、ロシアが今後たどっていく軌道については何も明らかにならない。
このロシアのリーダーは最初の20年間を、西側諸国との騒々しい争いに費やしてきた。
プーチン氏の世界観は冷戦と、ソビエト連邦が西側から受けたとされる屈辱によって形成されていた。
同氏の心の中では、米国主導の北大西洋条約機構(NATO)はいまだに敵であり、ベルリンの壁の崩壊前に米国政府が抱いていたロシアへの敬意を回復させることがクレムリンの目標になっている。
ところがその間ずっと、経済面と戦略面の現実は正反対の方向に進んできた。
COVID-19のパンデミックはロシアに大打撃を与えている。世界経済の減速も同様なダメージをもたらしている。
原油価格の下落は経済面の柔軟性と、外国で冒険主義に走るための資金とを現体制から奪い去った。
ウクライナにおける失地奪回政策や、シリアおよびリビアへのご都合主義的な介入についても、遂行する資金的な余裕がないように見え始めた。
世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは現在第11位で、イタリアやカナダ、ブラジルなどの後塵を拝している。
ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢――ライバルと見なされる国を持ち前の技術力と軍事力で混乱・不安定化させることもいとわない姿勢――から主に生じているのが現状だ。
トランプ大統領がNATOを壊してくれる?
もちろん、プーチン大統領は今年の米国大統領選挙でドナルド・トランプ大統領が再選されることを当てにしている可能性がある。
ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、ホワイトハウスで働いた日々の回顧録に記した気になる指摘の一つに、大統領が欧州の同盟国を著しく軽蔑していたというものがある。
もう一押しすればトランプ氏はNATOを内側から破壊してくれる、とプーチン氏は考えているのかもしれない。
トランプ氏が再選されればNATOには深刻な混乱がもたらされるだろうが、プーチン氏の期待ははかない夢に終わるだろう。
11月の選挙の結果がどうなろうと、NATOはトランプ政権よりも長続きする。
戦略を重視するモスクワのリーダーが自問すべきことは、ロシアがNATOをそれほどの脅威と見なし続けるのはなぜなのか、ということだ。
プーチン氏は、西ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいい。
あるレベルでは、現在の中国・ロシア枢軸は完璧なほど理にかなっている。
どちらの国も、米国が設計した第2次世界大戦後の世界秩序を拒否しており、西側の価値観に根ざした「ルールに基づくシステム」という概念も否定している。
中国もロシアも、強者が勢力圏を切り分けるというウエストファリア条約的な秩序の方が好きだ。
習氏にしてみれば、この枢軸が利益をもたらすことは自明だ。
ロシア政府は、中国経済の成長継続に必要な石油とガスを安定供給してくれる。中国は西太平洋での海洋覇権を求めて米国と対立していることから、ロシアとの関係は戦略的な安心感ももたらしてくれる。
将来的には、人口が激減しているシベリア地方が経済成長の機会を提供してくれる。
プーチン氏がウクライナや中東に手を出したことはおまけみたいなもので、米国の関心を東アジアにおける中国の領土拡張主義からそらしてくれた。
ロシアのリスクとなる中国
このように不平等なパートナーシップがロシアにどんな利点をもたらすかは、それほど明確ではない。
確かに、西側の自由主義への批判に同調してくれる戦友ができることにはなるが、ロシアはその対価として、中国の「一帯一路」構想が中央アジアにおけるロシアの影響力を低下させていく様子を、指をくわえて見ていなければならない。
また、欧州に向けて北極海航路を開くことを計画している習氏の目論見も、北極圏におけるロシアの利益を損なう恐れがある。
中国による中欧・東欧での影響力強化に拡張主義の視点があることも、戦略的な封じ込めに遭うとの懸念を強めることになるだろう。
プーチン氏はソビエト連邦国家保安委員会(KGB)の出身だ。自らの郷愁から逃れるにはもう遅すぎるのかもしれない。
しかし、さらに15年間権力を保持しようと計画しているのなら、少し時間を取って戦略の現状把握に努めてみるといいだろう。難題とリスクは、ロシアの東方にある。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、さらに15年間その座にとどまる選択肢を自分に与えることを提案している。
制度改正が通った場合、プーチン氏はその時間を西側に拳を振り上げ続けることに使うかもしれない。
あるいは逆に、冷戦時代の思考の枠組みから抜け出し、盟友の中国がロシアの国力に挑んできていることを認識し始める可能性もある。
これまでのプーチン大統領の外交政策は、戦略的ではなく戦術的だった。
その目標は、体裁を取り繕うことだった。大統領が統べているのは、衰退期に入っているのに国際問題に対処する場で上座を譲ることには消極的な国だ。
それ自体は特段珍しいことではない。
かつては英国の首相たちが、周囲で大英帝国が解体されつつあった時に、自分たちは世界の「三大大国」の一角だという考えにしがみついていた。
しかし、どこかの段階で、見栄を張り続けることはできなくなる。
プーチン氏は国内における地位を、国際社会でのロシアの威信を取り戻すという公約の上に築いてきた。
とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させることだった。
従って、米国のバラク・オバマ前大統領から、ロシアは「地域大国」に転落したとさりげなく侮辱されたことには、これ以上ないほど感情を傷つけられた。
これに対してロシア政府が出した答えは、体裁を取り繕うために戦略的な利益を犠牲にすることだった。
そして言葉に出さない対価が、中国の格下のパートナーという役目に甘んじることだった。
投票の結果は最初から決まっている
ロシア政府は6月24日、新型コロナウイルス感染症「COVID-19」のパンデミックをものともせず、延期されていた対ナチス・ドイツ戦勝75周年記念行事を挙行した。
モスクワ市街での軍事パレードも実施した。そしてこの数日後には、プーチン氏が2036年まで大統領職にとどまることを可能にする憲法改正の是非を問う全国投票が行われる。
ロシアでのほかの投票と同様に、その結果は初めから決まっている。
しかし、プーチン氏がお約束通りに勝利を果たしても、ロシアが今後たどっていく軌道については何も明らかにならない。
このロシアのリーダーは最初の20年間を、西側諸国との騒々しい争いに費やしてきた。
プーチン氏の世界観は冷戦と、ソビエト連邦が西側から受けたとされる屈辱によって形成されていた。
同氏の心の中では、米国主導の北大西洋条約機構(NATO)はいまだに敵であり、ベルリンの壁の崩壊前に米国政府が抱いていたロシアへの敬意を回復させることがクレムリンの目標になっている。
ところがその間ずっと、経済面と戦略面の現実は正反対の方向に進んできた。
COVID-19のパンデミックはロシアに大打撃を与えている。世界経済の減速も同様なダメージをもたらしている。
原油価格の下落は経済面の柔軟性と、外国で冒険主義に走るための資金とを現体制から奪い去った。
ウクライナにおける失地奪回政策や、シリアおよびリビアへのご都合主義的な介入についても、遂行する資金的な余裕がないように見え始めた。
世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは現在第11位で、イタリアやカナダ、ブラジルなどの後塵を拝している。
ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢――ライバルと見なされる国を持ち前の技術力と軍事力で混乱・不安定化させることもいとわない姿勢――から主に生じているのが現状だ。
トランプ大統領がNATOを壊してくれる?
もちろん、プーチン大統領は今年の米国大統領選挙でドナルド・トランプ大統領が再選されることを当てにしている可能性がある。
ジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、ホワイトハウスで働いた日々の回顧録に記した気になる指摘の一つに、大統領が欧州の同盟国を著しく軽蔑していたというものがある。
もう一押しすればトランプ氏はNATOを内側から破壊してくれる、とプーチン氏は考えているのかもしれない。
トランプ氏が再選されればNATOには深刻な混乱がもたらされるだろうが、プーチン氏の期待ははかない夢に終わるだろう。
11月の選挙の結果がどうなろうと、NATOはトランプ政権よりも長続きする。
戦略を重視するモスクワのリーダーが自問すべきことは、ロシアがNATOをそれほどの脅威と見なし続けるのはなぜなのか、ということだ。
プーチン氏は、西ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいい。
あるレベルでは、現在の中国・ロシア枢軸は完璧なほど理にかなっている。
どちらの国も、米国が設計した第2次世界大戦後の世界秩序を拒否しており、西側の価値観に根ざした「ルールに基づくシステム」という概念も否定している。
中国もロシアも、強者が勢力圏を切り分けるというウエストファリア条約的な秩序の方が好きだ。
習氏にしてみれば、この枢軸が利益をもたらすことは自明だ。
ロシア政府は、中国経済の成長継続に必要な石油とガスを安定供給してくれる。中国は西太平洋での海洋覇権を求めて米国と対立していることから、ロシアとの関係は戦略的な安心感ももたらしてくれる。
将来的には、人口が激減しているシベリア地方が経済成長の機会を提供してくれる。
プーチン氏がウクライナや中東に手を出したことはおまけみたいなもので、米国の関心を東アジアにおける中国の領土拡張主義からそらしてくれた。
ロシアのリスクとなる中国
このように不平等なパートナーシップがロシアにどんな利点をもたらすかは、それほど明確ではない。
確かに、西側の自由主義への批判に同調してくれる戦友ができることにはなるが、ロシアはその対価として、中国の「一帯一路」構想が中央アジアにおけるロシアの影響力を低下させていく様子を、指をくわえて見ていなければならない。
また、欧州に向けて北極海航路を開くことを計画している習氏の目論見も、北極圏におけるロシアの利益を損なう恐れがある。
中国による中欧・東欧での影響力強化に拡張主義の視点があることも、戦略的な封じ込めに遭うとの懸念を強めることになるだろう。
プーチン氏はソビエト連邦国家保安委員会(KGB)の出身だ。自らの郷愁から逃れるにはもう遅すぎるのかもしれない。
しかし、さらに15年間権力を保持しようと計画しているのなら、少し時間を取って戦略の現状把握に努めてみるといいだろう。難題とリスクは、ロシアの東方にある。
これまでのプーチン大統領の外交政策の目標は、体裁を取り繕うことだった。とりわけこだわってきたのは、ロシアを米国に匹敵する国として認知させること。
衰退期に入っているのに国際問題に対処する場で上座を譲ることには消極的。しかし、どこかの段階で、見栄を張り続けることはできなくなる。
しかし、オバマ前大統領から、ロシアは「地域大国」に転落したとさりげなく侮辱されたことに対して怒って選択した道は、体裁を取り繕うために戦略的な利益を犠牲にすることだったとFinancial Times。
それは、中国の格下のパートナーという役目に甘んじることだったと。
かつて米ソの冷戦時代には、米国と覇権を争ったロシアも、今は、世界銀行がまとめた名目国民所得ランキングによれば、ロシアは第11位。
ロシアの影響力は今や、その大半が核兵器とプーチン氏の姿勢から主に生じているのが現状だと。
プーチン氏は、西のNATOの脅威ではなく東に目を向け、中国の習近平国家主席がさらに攻撃的な外交政策を打ち出していることに注目した方がいいと、Financial Times。
現在の中国・ロシア枢軸は完璧なほど理にかなっている。
どちらの国も、米国が設計した第2次世界大戦後の世界秩序を拒否しており、西側の価値観に根ざした「ルールに基づくシステム」という概念も否定している。
ロシアにとって中国は、天然ガスや石油を買ってくれるありがたいお得意様。人口が激減しているシベリア地方が経済成長の機会も提供してくれる。
西側の自由主義への批判に同調してくれる戦友ができることにはなるが、ロシアはその対価として、中国の「一帯一路」構想が中央アジアにおけるロシアの影響力を低下させていく様子を、指をくわえて見ていなければならないのが現状。
習近平の北極海航路への進出や、中欧・東欧での影響力強化も、ロシアの影響力を低下させる。
このような中国とのパートナーシップが、ロシアにどんな利点をもたらすか。したたかなプーチン氏が気づかないはずはないのですが。
プーチン氏が、さらに15年間権力を保持しようと計画しているのなら、少し時間を取って戦略の現状把握に努めてみるといいだろう。難題とリスクは、ロシアの東方にあるとFinancial Times。
# 冒頭の画像は、プーチン大統領
この花の名前は、ネモフィラ
↓よろしかったら、お願いします。