森元首相が、韓国を訪問して朴槿恵に面談して安倍総理の親書を渡したことは衆知のことです。プーチン大統領と安倍首相の接近の架け橋となったことは、領土問題での発言で議論をかもした様に問題点はありますが、森氏とプーチン大統領が親しい間柄との宣伝文句に沿ってそれなりの効果もありました。
朴槿恵との面談は、アジア大会開会式に出席する表敬訪問以外に、どの様な話があるのか、せいぜいまたいつもの慰安婦に関する謝罪と補償の繰り返しがあるだけのはずなのに、親書を携えてまで擦り寄るからには、なにか新たな進展があるのかと見守っていましたが、報道されている範囲では、素人の遊爺の想定範囲内の話で、わざわざ親書を携えてむしろコケにされただけの結果にしか見えません。
読売の記事によれば、森さんは、朴槿恵の方から会談の要請があったと言っている様ですが、それならなおさら会談の内容は得心がいきません。事前の根回しなしに親書を携えて会って、言いたい放題言われてすごすご引き下がって帰ってきただけなのでしょうか。
民主党政権ならありえたことですが、安倍政権でまさかそんな間抜けな外交は考えられません。素人なりに情報に留意していますが、よくわかりません。
記事から察するに、安倍首相の親書の内容については、韓国側からのリークの情報の様で、日本側からはどのように伝えられているかは不明です。
先ず考えられるのは、日本は日韓首脳会談をしようと努力しているが、韓国が歴史問題と言う過去に拘って開催に抵抗していると、米国(日韓関係改善を日韓双方に要望)はじめ、世界の国々への宣伝。
案の定慰安婦問題で要望条件をつけてきて、会談の壁を造ってきましたから、狙いどおりと言えます。
次に気になったのが、記事の森氏の発言で、朴槿恵側から会談の要請があったと言う点。なにかの間違いかと、何度も読み返してみました。しかも記事では、2~3日前に韓国側から打診があったと。森氏が親書を持って訪韓すると言う日本国内の情報とは、どっちが先だったのでしょう?
それが事実だとすれば、記事にも書かれていますが、最近よく見聞きするようになった、韓国側の日本接近への転換の兆の顕れとなりますが...。
日本接近の理由は、韓国国内経済の悪化改善に迫られていることが理由で、ありうる話です。が、しかし、朴槿恵自身が、真剣にそう考えているとはとうてい考えられない面談報道の内容です。
3番目に考えられるのが、米国の韓国離れです。米国が、日韓双方に関係改善を強く迫っていることは、諸兄がご承知のことです。1番目の候補であげた、日本は門戸を開いていると米国はじめ世界にPRしようとしている様に、韓国もPRしようとして森氏と面談し「両国が未来志向的な関係に発展するよう期待する」(条約で解決済みの過去をぶり返してこだわっているのはどっち?)などと言行不一致な発言をしているのは、第三者を意識した発言の典型ですね。
米国が、THAAD配備を断り親中に走る朴槿恵から離れ始めたことへの巻き返し策としてのジェスチャーなのでしょう。
韓国から静かに離れる米国:日経ビジネスオンライン
いずれにしても、表で報道されている限りでは、森氏の安倍首相の親書を携えての面談は、朴槿恵の言いたい放題を言わせただけで、せいぜい日本は首脳会談の門戸を開いて、屈辱に耐えている姿勢を米国や世界に示した程度の、自己満足でしかない結果でしかありませんでした。
経済の悪化、米国の離反で苦しむ朴槿恵の自己満足に利用されただけの面談だったと言えます。
もういつまでも甘やかすのは止めましょう。
# 冒頭の画像は、韓国内で新たな補償請求訴訟がおこされている在韓米軍慰安婦
この花の名前は、クリスマスローズ。ホワイトシェード
↓よろしかったら、お願いします。
朴槿恵との面談は、アジア大会開会式に出席する表敬訪問以外に、どの様な話があるのか、せいぜいまたいつもの慰安婦に関する謝罪と補償の繰り返しがあるだけのはずなのに、親書を携えてまで擦り寄るからには、なにか新たな進展があるのかと見守っていましたが、報道されている範囲では、素人の遊爺の想定範囲内の話で、わざわざ親書を携えてむしろコケにされただけの結果にしか見えません。
読売の記事によれば、森さんは、朴槿恵の方から会談の要請があったと言っている様ですが、それならなおさら会談の内容は得心がいきません。事前の根回しなしに親書を携えて会って、言いたい放題言われてすごすご引き下がって帰ってきただけなのでしょうか。
民主党政権ならありえたことですが、安倍政権でまさかそんな間抜けな外交は考えられません。素人なりに情報に留意していますが、よくわかりません。
森元首相、朴大統領に首相親書 首脳会談呼びかけ (9/20 読売朝刊)
【ソウル=中川孝之】森喜朗元首相が19日、ソウルの大統領府で朴槿恵パククネ大統領と会談し、首脳会談開催を呼び掛ける安倍首相の親書を手渡した。大統領府によると、朴氏は「過去の傷を治癒するための誠意ある努力が先行する必要がある」と述べ、安倍首相がいわゆる従軍慰安婦問題で具体的な対応を取らなければ、首脳会談には臨めないとの立場を重ねて示した。
朴氏は「慰安婦」対応要求
大統領府によれば、安倍首相は親書で、「来年が良い年になるよう相互に関係改善のため努力し、秋の国際会議に合わせて会えることを望む」と伝えた。11月の北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)などで、個別の首脳会談に応じるよう促したとみられる。
これに対し、朴氏は、来年の日韓国交正常化50周年を契機に、「両国が未来志向的な関係に発展するよう期待する」と述べた上で、慰安婦問題に言及。「慰安婦被害者のおばあさんたちが生きている間に、名誉を回復してほしい」と要求した。さらに、「過去に首脳会談を行った後、両国関係がむしろ後退したことがある。事前によく準備する必要がある」とも述べた。
森氏によれば、今回の会談は2~3日前に韓国側から打診があったという。森氏は2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会長として、19日の仁川インチョンアジア大会開会式への出席のため訪韓した。
日韓局長級協議
外務省の伊原純一アジア大洋州局長と韓国外交省の李相徳イサンドク東北アジア局長は19日、外務省内で局長級協議を行い、いわゆる従軍慰安婦問題や、韓国人元徴用工の訴訟問題、東京電力福島第一原発事故を受けた韓国の日本産水産物禁輸措置などについて意見交換した。
双方は、従来の主張を繰り返すにとどまった模様だが、協議の継続は確認した。
伊原氏は終了後、外務省で記者団に「双方の関心事項について幅広く協議した」と述べた。李氏も「慰安婦問題を中心に前向きな協議を行った」と語った。
冷え込んだ日韓関係を巡り、韓国側からは最近、改善を模索する動きが出始めているが、韓国政府は、首脳会談の前提条件として慰安婦問題の解決を求め続けている。日本政府は「法的に解決済み」との立場で、「韓国側が慰安婦問題にこだわり続ける限り、歩み寄りは難しい」(外務省幹部)との見方が支配的だ。
【ソウル=中川孝之】森喜朗元首相が19日、ソウルの大統領府で朴槿恵パククネ大統領と会談し、首脳会談開催を呼び掛ける安倍首相の親書を手渡した。大統領府によると、朴氏は「過去の傷を治癒するための誠意ある努力が先行する必要がある」と述べ、安倍首相がいわゆる従軍慰安婦問題で具体的な対応を取らなければ、首脳会談には臨めないとの立場を重ねて示した。
朴氏は「慰安婦」対応要求
大統領府によれば、安倍首相は親書で、「来年が良い年になるよう相互に関係改善のため努力し、秋の国際会議に合わせて会えることを望む」と伝えた。11月の北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)などで、個別の首脳会談に応じるよう促したとみられる。
これに対し、朴氏は、来年の日韓国交正常化50周年を契機に、「両国が未来志向的な関係に発展するよう期待する」と述べた上で、慰安婦問題に言及。「慰安婦被害者のおばあさんたちが生きている間に、名誉を回復してほしい」と要求した。さらに、「過去に首脳会談を行った後、両国関係がむしろ後退したことがある。事前によく準備する必要がある」とも述べた。
森氏によれば、今回の会談は2~3日前に韓国側から打診があったという。森氏は2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会長として、19日の仁川インチョンアジア大会開会式への出席のため訪韓した。
日韓局長級協議
外務省の伊原純一アジア大洋州局長と韓国外交省の李相徳イサンドク東北アジア局長は19日、外務省内で局長級協議を行い、いわゆる従軍慰安婦問題や、韓国人元徴用工の訴訟問題、東京電力福島第一原発事故を受けた韓国の日本産水産物禁輸措置などについて意見交換した。
双方は、従来の主張を繰り返すにとどまった模様だが、協議の継続は確認した。
伊原氏は終了後、外務省で記者団に「双方の関心事項について幅広く協議した」と述べた。李氏も「慰安婦問題を中心に前向きな協議を行った」と語った。
冷え込んだ日韓関係を巡り、韓国側からは最近、改善を模索する動きが出始めているが、韓国政府は、首脳会談の前提条件として慰安婦問題の解決を求め続けている。日本政府は「法的に解決済み」との立場で、「韓国側が慰安婦問題にこだわり続ける限り、歩み寄りは難しい」(外務省幹部)との見方が支配的だ。
記事から察するに、安倍首相の親書の内容については、韓国側からのリークの情報の様で、日本側からはどのように伝えられているかは不明です。
先ず考えられるのは、日本は日韓首脳会談をしようと努力しているが、韓国が歴史問題と言う過去に拘って開催に抵抗していると、米国(日韓関係改善を日韓双方に要望)はじめ、世界の国々への宣伝。
案の定慰安婦問題で要望条件をつけてきて、会談の壁を造ってきましたから、狙いどおりと言えます。
次に気になったのが、記事の森氏の発言で、朴槿恵側から会談の要請があったと言う点。なにかの間違いかと、何度も読み返してみました。しかも記事では、2~3日前に韓国側から打診があったと。森氏が親書を持って訪韓すると言う日本国内の情報とは、どっちが先だったのでしょう?
それが事実だとすれば、記事にも書かれていますが、最近よく見聞きするようになった、韓国側の日本接近への転換の兆の顕れとなりますが...。
日本接近の理由は、韓国国内経済の悪化改善に迫られていることが理由で、ありうる話です。が、しかし、朴槿恵自身が、真剣にそう考えているとはとうてい考えられない面談報道の内容です。
3番目に考えられるのが、米国の韓国離れです。米国が、日韓双方に関係改善を強く迫っていることは、諸兄がご承知のことです。1番目の候補であげた、日本は門戸を開いていると米国はじめ世界にPRしようとしている様に、韓国もPRしようとして森氏と面談し「両国が未来志向的な関係に発展するよう期待する」(条約で解決済みの過去をぶり返してこだわっているのはどっち?)などと言行不一致な発言をしているのは、第三者を意識した発言の典型ですね。
米国が、THAAD配備を断り親中に走る朴槿恵から離れ始めたことへの巻き返し策としてのジェスチャーなのでしょう。
韓国から静かに離れる米国:日経ビジネスオンライン
いずれにしても、表で報道されている限りでは、森氏の安倍首相の親書を携えての面談は、朴槿恵の言いたい放題を言わせただけで、せいぜい日本は首脳会談の門戸を開いて、屈辱に耐えている姿勢を米国や世界に示した程度の、自己満足でしかない結果でしかありませんでした。
経済の悪化、米国の離反で苦しむ朴槿恵の自己満足に利用されただけの面談だったと言えます。
もういつまでも甘やかすのは止めましょう。
# 冒頭の画像は、韓国内で新たな補償請求訴訟がおこされている在韓米軍慰安婦
この花の名前は、クリスマスローズ。ホワイトシェード
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