遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ペロシ氏訪台と中国の激烈反応 弾道ミサイルEEZ着弾 岸田首相や日本メディアの薄い反応は何故

2022-08-11 01:33:55 | 台湾 全般
  今月 2~3日、ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾訪問を強行しました。
 秋の党大会後と言われる、中国軍の台湾侵攻の可能性への抑止の行為とは、衆知のこと。
 中国共産党にとって、台湾併合は、国共内戦の完遂の毛沢東以来の悲願。習近平は、レガシー造りになんとしても達成したいとは、諸兄がご承知のこと。
 いわゆる「核心」のひとつ。激しく反抗してきて、台湾封鎖、侵攻の軍事演習を実施。
 演習は当初、4日間の予定だったが、10日現在、未だ延長実施されています。
 東の辛坊治郎と、青山繁晴参議院議員が賞賛する、ニッポン放送の飯田アナが、解説しておられます。
 中国、台湾周辺での軍事演習延長 戦闘機や軍艦投入 | ロイター

 
【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】ペロシ氏訪台と中国の激烈反応 弾道ミサイルEEZ着弾、岸田首相はなぜ当日声明を出さない?〝薄い反応〟の日本政府とメディア - zakzak:夕刊フジ公式サイト 飯田浩司 2022.8/10

 ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(2~3日)と、それに激烈に反応する中国の言動。世界の耳目は先週、そこに集中したわけですが、日本の政府もメディアも当初、薄い反応しかしなかったことに驚きました

世界中、とりわけ
欧米の東アジア専門家はこぞって論考を発表し、メディアはペロシ氏の訪台を生放送で見届けました

 
世界の航空機の動きを追跡するサイト「フライトレーダー24」は、ペロシ氏の専用機が直前の訪問地マレーシア・クアラルンプールを発つとアクセスが急上昇しました。2日夜、台北に到着するころには70万人以上が閲覧していました。フライトの一部を追跡した人は290万人以上でした。

 
この経路が注目です。クアラルンプールから台北に向かうには南シナ海を横切るのが最短ルートですがそうせずまず真東に飛んでカリマンタン島を通過、フィリピン東方で北に変針して台北に向かいました

 
台湾を発って韓国に向かう際も東シナ海をまっすぐソウルに向けて北上するのではなく、南西諸島を沖縄本島周辺まで東に迂回(うかい)してから北上しました。

 
一連の航跡は、中国が主張する第一列島線と見事に重なります。すなわち、第一列島線が米中の勢力均衡点であり、日本は最前線に位置しているのです。まさに、「台湾有事は日本有事」です。

 
ペロシ氏訪台を受け、中国の大規模な軍事演習が4日から始まりました。設定された演習区域は、台湾封鎖であると同時に、日本にも強烈な脅しとなりました

 1995~96年の「第3次台湾危機」では、台湾海峡周辺や中国沿岸が中心でしたが、
今回は台湾海峡のみならず沖縄県・与那国島を挟むかたちで南北2カ所、さらに台湾とフィリピンの間のバシー海峡でも演習を行いました

 仮に、台湾海峡とバシー海峡が演習で通れなくなった場合、日本へ向かう船舶は南シナ海からフィリピンの間を抜けてフィリピン海に至り、そこから北上していくことになります。時間もコストも相当上乗せされます。そうなると、原油や天然ガスがますます高騰するわけで、国民生活にどれほど打撃になるか。

 
与那国島などへの直接的な軍事的脅威だけでなく、日本国民の生活を人質にとったようなものですこの明確な威嚇に、どうして政府もメディアも大きく反応しないのか甚だ疑問です

 
日本の排他的経済水域(EEZ)への弾道ミサイル着弾について、岸田文雄首相が翌日、「わが国の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題だ。中国に対し強く非難し、抗議した。軍事訓練の即刻中止を求めた」と公表しましたが、なぜ当日のうちに声明を出さなかったのでしょうか

 
臨時国会もあろうことか3日で閉会してしまいました。中国側に「脅せば黙る」という前例をつくることは、将来への脅威になると思います。

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■飯田浩司(いいだ・こうじ) 1981年、神奈川県生まれ。2004年、横浜国立大学卒業後、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。ニュース番組のパーソナリティーとして、政治・経済から国際問題まで取材する。現在、「飯田浩司のOK!COZY UP!」(月~金曜朝6―8時)を担当。趣味は野球観戦(阪神ファン)、鉄道・飛行機鑑賞、競馬、読書など。
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 ペロシ米下院議長の台湾訪問強行と、激しく反応する中国軍。
 台湾海峡有事は、日本の有事と言われる中、中国軍の台湾封鎖事はのミサイル攻撃の一部が、日本の与那国島近海のEEZ内に 5発着弾したことは既報の衆知のこと。
 台湾有事が、日本の有事であることを、平和ボケの日本に、現実なのだと中国軍が教えてくれました。

 世界中、とりわけ欧米の東アジア専門家はこぞって論考を発表し、メディアはペロシ氏の訪台を生放送で見届けたと飯田氏。

 ペロシ議長の専用機のフライトコースは、クアラルンプールから台北、台北から韓国共に直行ではなく、安全第一で東に迂回するコース。
 空母ドナルドレーガンも護衛の為出動させました。
 米元高官「中国対峙に備え空母を」 ペロシ氏台湾訪問を想定: 日本経済新聞

 欧米の専門家やメディアが注目した、ペロシ議長の訪台と、中国軍の反抗。そして、日本のEEZ内の海域へのミサイル 5発の着弾。
 しかし、岸田文雄首相は、着弾の翌日になって、抗議コメントを発するだけ。
 日本の多くのメディアも小さな反応にとどまった。
 
 岸田首相は、なぜ当日のうちに声明を出さなかったのでしょうか?と、飯田アナ。
 勿論、広島県の親中団体の会長を首相就任後も継続している岸田氏ですから、中国への忖度があるのは諸兄がご承知のこと。
 毎度引き合いに出していますが、北京冬季五輪に、「外交的ボイコット」をバイデン大統領が提唱、英国他欧州諸国は素早く対応の意思表示をしましたが、岸田氏は安倍氏や党内議員が反応を促すほど、米中の二股外交で逡巡。
 バイデン大統領が、岸田氏の首相就任に伴う面談要求をした回答を一時保留、結果はオンライン会談に格下げとなり、歴代の首脳間で延々と気づかれた絆にヒビを生じさせる大外交失政をしでかしていました。

 最近の北朝鮮でも配慮している、日本のEEZ内へのミサイル撃ち込み。素早く、せめて駐日大使を呼びつけての抗議は必要でしょう。

 なぜ当日のうちに声明を出さなかったのでしょうか?
 と、飯田アナ。

 ASEAN外相会議でカンボジアを訪問していた、林外相。ご存知の様に、国会親中議員連盟の会長を外相就任迄務めていましたが、カンボジアでの日中外相会談を、中国側からキャンセルされ、会議で林大臣が演説中に退席されるという屈辱行為。
 岸田、林コンビの日本の外交は、完全になめられています。

 新内閣では、統一教会の日本進出に関わった岸首相のくされ縁が切れていなかった岸防衛大臣の体調不良も併せた理由で浜田防衛大臣が就任。GDP比 2%への防衛費増強を目指す為とのことでしたが、それを主張し岸田氏から格下げされていた、前事務次官で大臣政策参与兼防衛省顧問の島田和久氏について、大臣政策参与としては退職し、省顧問として留任する人事を指示したのだそうです。
 暴れん坊だったお父様とは異なる、造詣の深い防衛族との評価をみみみにしましたが、対中、対台湾姿勢派どのようなお考えの方なのでしょう。
 島田前次官「参与」は退職 浜田防衛相が指示 - 産経ニュース

 「けんとうし」と呼ばれる岸田氏。何もしないことで、マイナス点がつかず、高支持率を維持してきていましたが、その正体が露呈し始め、支持率低下が始まっています。
 新内閣では、どう変わるのか、要注目ですね。



 # 冒頭の画像は、岸田新内閣




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