遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

管政権 浜岡原発停止を要請

2011-05-07 00:15:17 | 民主党の正体
 19時のNHKニュースで画面が突然切り替わり、カンカラ菅の記者会見が映し出されました。「国民の皆様に重要なお知らせがあります」から始まり、一瞬、総理大臣の辞任発表かと思いきや、浜岡原発の停止を中部電力に依頼した。地域及び全国民は生じる電力不足に協力しろとの内容でした。
 「電力需給バランスに大きな支障が生じないように、政府としても最大限の対策を講じて参ります」と、政府のやることには具体策はなく、地域住民や全国民にはしっかり節電の負荷を押し付けています。自分の責任逃れが最優先なのです。
 各社の速報の中で、産経が詳しかったので以下に抜粋・転載させていただきます。
 

【浜岡原発停止】菅首相会見詳報 「東海地震に十分対応できるよう防潮堤など中長期対策が大切」+(1/3ページ) - MSN産経ニュース

<前略>
 「国民の皆様に重要なお知らせがあります。本日、私は内閣総理大臣として海江田(万里)経済産業大臣を通じて、浜岡原子力発電所の全ての原子炉の運転停止を中部電力に対して要請しました。その理由は何と言っても国民の皆様の安全と安心を考えてのことです。同時にこの浜岡原発で重大な事故が発生した場合の日本社会全体に(与える)甚大な影響も合わせて考慮した結果です。文部科学省の地震調査研究推進本部によれば、これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と極めて切迫しています。こうした浜岡原子力発電所の置かれた特別な状況を考慮するならば、想定される東海地震に十分対応できるよう防潮堤の設置など中長期の対策を確実に実施することが大切です。国民の安全と安心を守るためにはこうした中長期対策が完成するまでの間、現在、定期検査中で停止中の3号機のみならず運転中のものも含めて全ての原子炉の運転を停止すべきと私は判断しました。浜岡原発では従来から活断層の上に立地する危険性などが指摘されてきましたが、先の震災とそれに伴う原子力事故に直面して私自身、浜岡原発の安全性についてさまざまな意見を聞いて参りました。その中で、海江田経済産業大臣とともに熟慮を重ね
た上で、内閣総理大臣として本日の決定をいたした次第です」
 「浜岡原子力発電所が運転停止をしたときに、中部電力管内の電力需給バランスに大きな支障が生じないように、
政府としても最大限の対策を講じて参ります。電力不足のリスクはこの地域の住民の皆様をはじめとする全国民の皆様がより一層、省電力、省エネルギー、この推進をしていただけることで、必ず乗り越えていけると私は確信をいたしております。国民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます」

<質疑応答部分は略しますので、上記リンクからご覧ください>


 浜岡原発を、安全対策が完成するまでの間停止することは、ひとつの選択肢であり、決断することには大きな異論はありません。
 が、決断の動機や、姿勢に、自己の責任逃れや、停止した時の影響(国民生活や産業)への配慮がどこまでなされているのかに、ひっかかってしまうのは、遊爺だけでしょうか。

 オバマ大統領は、ビンラディン殺害作戦の決断は、重要閣僚などと何度も協議していますが、独りで責任を負って決断しています。独りで執務机で悩む姿が公表されるのもアメリカらしいと言えますが...。
 カンカラ菅は、海江田氏と相談しと付け加え、責任分散を明言しています。米国大統領と比較するのが間違いと笑っていられない一国のリーダーです。

 政府の講じる最大限の対策とは何なのでしょう?
 海江田氏は、火力発電、揚水発電、関電(浜岡も同じ60ヘルツ)からの支援を上げていますが、これらは電力会社がやることで、政府の対策ではないでしょう。
 電力会社が火力発電でコストアップする分の補填なのか、天下のトヨタのお膝元での電力不足による節電の協力依頼のことなのか、政府の対策は不明です。民主党のDNAの、口先だけで内容が詰められていない空手形なのではと疑念が湧きます。
 そして、国民にはつけをきっちりまわしているのです。

 関電の電力をあてにしていますが、数値は口にしていません。裏はとってあるのでしょうか?九州電力は、点検停止中の原発が再稼働できず、この夏は電力不足になると言っていますので、そちらへの手当も必要ですが、各電力会社の過不足量は計算されているのでしょうか?
 
asahi.com(朝日新聞社):九電、玄海原発2、3号機の再開延期 夏に停電の可能性 - ビジネス・経済

 街頭で騒ぐ市民活動家の一面的思いつきではなく、止めた場合にどうなるかのシミュレーションを尽くし、それらを公開しながら決断の経緯を説明してこそ、一国のリーダーです。責任を分散するのではなく、独りで背負ってこそ、最高権限がある証なのです。

 次の突然の記者会見では、責任を放棄し、大政奉還の発表であることを期待しています。




 桜は、大阪・造幣局の八重桜で「松月」です

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