ただ、報道によれば大会に参加された方々にもいろいろな、お考えがあるようですし、見逃されそうな小さな報道もあるようで、簡単にはわりきれないのがこの問題の根深いところですね。
米紙の報道として以下のものがありました。
○星条旗新聞が沖縄にいるのは当然とは言え
<中略>
米軍基地再編と日米地位協定の見直しのきっかけとなった、1995年の沖縄米兵少女暴行事件の際の抗議集会(5万8000人)よりも今回は参加者が多かったと説明しつつ、今回の集会では、黄色いリボンを首にまいた犬を連れている人がいたり、辺野古移設で危機にさらされるジュゴンの着ぐるみを着た人がいたり、「楽しいお祭りのような雰囲気(had a festive atmosphere)」があったと伝えています。
そして(英語でも日本語でも)多くのメディアが、普天間県内移設への反対意見は一枚岩のように伝えがちな中、「星条旗新聞」は大会の一般参加者にはそれぞれの参加理由があったと紹介しています。
たとえば那覇市の67歳男性は「沖縄の基地は全部閉鎖してアメリカに移動してほしい。普天間をどこに移すかの問題ではない。全ての軍事基地はただちに閉鎖すべきだ」と話したと。その隣にいた69歳男性はむしろ日米地位協定が不満で、「基地が問題なのは、米兵が事件を起こすからだ。いったん基地に戻ってしまえば、沖縄の警察にできることはあまりない。あまりに不公平だ」という意見だったと。
そして、必ずしも集会には基地反対派だけではなかったという例として、(なんと)幸福実現党の関係者が「沖縄の人たちに基地の重要性を知ってもらいたい」とビラを配っていると紹介。これに触れた日本メディアはざっと調べた限りなかったのですが、「星条旗新聞」は幸福実現党について知ってか知らずしてか「海兵隊の駐留を支持している」と紹介しています。「日本にもそういう意見はあるのだ」と言わんばかりに……。
記事はさらに「集会に参加しない方がいいと思った」という36歳男性の意見も紹介。この人は「それほど単純な問題じゃない。米軍基地に反感はない」と。基地の外に住むアメリカ人の多くは隣人としていい人たちだし、「日本兵より米兵の方がよほど沖縄の人間に良くしてくれたと、うちのおばあちゃんはいつも話している」と語ったのだと。
「やまとんちゅ」のひとりとして、この最後のコメントはなんだ突き刺さりました。それを伝えているのが、たとえ米軍新聞だとしても。
<中略>
○米紙に相次ぐ鳩山政権批判は
<中略>
保守系シンクタンクの日本専門家マイケル・オースリン氏は22日、鳩山政権がオバマ政権に「首尾一貫した政策を提示できていないため」「オバマ政権に馬鹿にされ、日に日に無視されつつある」とウォールストリート・ジャーナルにコラムを。
この「Japan Dissing(日本を見放す)」というドキッとするタイトルのコラムは、日本では見出しだけが一人歩きしてしまった感があります。けれども、「日米関係はいまかなり悪く、アメリカとしては日本など見捨てたいところだが、日米関係の悪化は双方にとってもアジアにとってもよろしくないし、日米双方ともお互いに代わるもっとましな選択肢がないのだから、関係は修復しなくてはならない。それには鳩山政権がもっとしゃんとするか、鳩山氏が辞任するしかない」と結論するこのコラムは、論としては真っ当だと私は思っています。
(ちなみに、同氏が所属するアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)というのは、ディック・チェイニー前副大統領が懇意にしているほど保守で現実主義なシンクタンクです。AEI発の論考を「そりゃそうだ」と自分が思ったことに、私自身が驚いています)
いずれにしても、オバマ政権は鳩山政権に苛ついている、鳩山政権を見限ろうとしているというメッセージは、ここ数週間で日本国民にはっきり伝わった。それが興味深いことだなと、私は思っています。
筆者の加藤祐子氏も認めていますが、一国の総理大臣に対して失礼な話なのですが、反論できない不幸な日本の現状といえます。 ワシントンポストで総理を「ルーピー(loopy)」と評したアル・カメン氏が再び執筆して、「ルーピー(loopy)」は「愚か」や「変わり者」でなく「現実から変に遊離した人」が真意で、「組織の意思決定について十分な情報を得ている、つまり『輪の中に入っている』状態とは正反対の意味」だと述べているのだそうです。どっちにしても、欠格者と言っているこしとには変わりないですね。
日本の新聞からもひとつ。
米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に隣接する名護市辺野古地区では25日、県民大会と同じ午後3時から、地区の事業計画などを説明する大会が開かれた。一部の住民から不満の声も出たが、移設容認派も多い地区だけに、県民大会への冷めた反応が目立った。大会には、例年とほぼ同じ約230人が参加.住民の多くは、「移設には反対だが、どうせ来る」「『米軍出て行け』とは思っていない」などとそっけない口ぶりだった。
県民大会には、名護市の市議27人中、島袋権勇議長や、現行案を容認する前市長派のメンバー14人が出席しなかったのだそうです。
外国の新聞に失礼な言葉を浴びせられても、反論できない実態の総理。国民に、"現実から遊離"した公約(=実は単なる思いつき)を口にし、人心をもてあそぶ総理。地元の気持ち=民意が大事といいながら、まず米国の了承をと、県民大会を無視する総理。
テレビ朝日の御用解説者のひとり、川村晃司は県民大会の翌朝現地からのレポートを二日酔いの赤い顔をして、地元紙(=左系)の紙面を丸呑みして紹介しなから、これは鳩山総理への激励の民意だとか訳のわからない擁護解説をしていましたね。つまり、国民を騙して、いまだにそんな総理を擁護しているマスコミの御用解説者&マスコミそのものの存在。
余談ですが、川村は今日のお昼には、生方副幹事長に小沢擁護でくって掛かり、法的責任と、道義的責任は分けて考えるべきで、法的責任が重い(検審議決があっても、小沢は法的には無罪)と、常識破りな発言をヒステリックにわめいていました。テレビ朝日だからしかたないのかも知れませんが、川村がここまでひどい御用解説者だとは、改めて認識を深めました。
失格総理と、それを擁護し国民の判断を狂わす偏向リードをするマスコミや御用解説者。でも、もう国民は騙されません。すっかり正体が知れてきたのですから。
現行案に戻ることを容認するという 3地区の人々も、鳩山氏の辞任と引き換えの条件はつけていましたね。
政府は、またまた過去に検討し廃案となったキャンプシュアブ沖合いの案を出してきていますが、杭にしろ浮かせるにしろ、珊瑚などには陽があたらないので環境破壊になることには変わりないし、建設費・維持費が膨大になり、台風やテロの安全性に欠けることは、多くのひとが知っていることなのですが、鳩は知らないのでしょうか?
小さな記事でも、大勢に偏らない少数だがパフォーマンスではない、地元で一番影響を受けている当事者の貴重な意見を現地で足を使って報道してほしいものです。
↓ よろしかったら、お願いします。
何のために腐敗した自民党が政権から陥落して、民主党政権が誕生したか、わかってない人が世の中には多すぎですね。
反日マスコミのデタラメ報道に騙されて、安易に鳩山政権を批判する輩が多いことに驚きです。
普天間問題が混迷しているのは、アメリカネオコン(つまりブッシュの残党)、自民党政治屋、官僚(検察含む)、マスコミといった民主党を快く思わない連中が原因なのは言うまでもありません。
これら1)アメリカネオコン、2)自民党政治屋、3)官僚、4)マスコミに加え、5)経団連が、日本をダメにした諸悪の根源です。悪徳ペンタゴンとも呼ばれています。
安易に鳩山政権を批判することは、これら悪徳ペンタゴンにとっては願ってもないことなのです。敵を利する行為です。
鳩山首相が、小沢幹事長が、民主党が表舞台から消えれば、悪徳ペンタゴンによる暗黒社会が復活するんですけどね。
もっとも、今後も悪徳ペンタゴンに搾取され続けることに快感を感じるマゾヒストでありたいならば、鳩山政権を批判し続けても結構ですが。(笑)
実際、悪徳ペンタゴンが作り出した格差社会の被害者であるはずのニートが、ネット右翼となって悪徳ペンタゴンの手先となって民主党を攻撃しているのは、滑稽以外何物でもありません。(笑)
公に意見を述べるなら、最低限以下のことを理解してもらいたいものですね。
1.普天間の海兵隊の部隊は海外へ遠征するための部隊であって、日本の防衛には何の役にも立たないこと
2.沖縄には、普天間以外にも空軍の嘉手納基地があって、これらの基地は依然として残り続けること
3.4月25日の沖縄の県民集会や徳之島の反対でもわかるように、住民に受け入れられる移設先などなく、国内への移設は事実上ありえないこと
4.アメリカとしては、海兵隊の機能をグアムへ集約させる予定で、海兵隊のほとんどはグアムへ移設することがすでに決定していること
5.仮に辺野古に滑走路を建設しても、ほとんど使われることがないこと
6.北マリアナ連邦のテニアンでも海兵隊の受け入れの準備を進めていること
7.大手マスコミ(特に産経、読売)は、報道内容を意図的に歪曲していること
8.アメリカ発の記事で鳩山政権を批判するもののほとんどが、オバマ政権ではなく、ネオコン・ブッシュ残党によるもの
どうしても普天間問題を語りたいのだったら、最低限琉球新報や沖縄タイムスの記事を読んでからにしてもらいたいものですな。