遊爺雑記帳

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日本の新首相をどう見るか WSJ 社説

2024-10-04 00:01:23 | Weblog
 米国の重要な同盟相手でもある国に新たな指導者が誕生することは、世界的に重要な出来事だ。たとえその国が日本であってもそう言える。
 平凡でおおむね無名の人物が就いてきたと、WSJ・社説。
 
【社説】日本の新首相をどう見るか - WSJ By The Editorial Board 2024年10月2日

 世界第3位の経済大国であり、米国の重要な同盟相手でもある国に新たな指導者が誕生することは、世界的に重要な出来事だ。たとえその国が日本であってもそう言える。これまで日本の首相には、時折スター指導者が現れるものの、平凡でおおむね無名の人物が就いてきた。石破茂氏はどちらのタイプになるだろうか。

 
石破氏は9月27日、自民党の新総裁に選出された。自民党主導の連立与党が衆参両院で過半数の議席を占めていることから、同氏は10月1日に首相に就任した。就任後に早速、国民の負託を背景とした自らの権限を強化するため、衆議院を解散して今月27日に総選挙を行うと表明した。これにより日本政治は混乱が続くだろう

 9人の候補で争われた総裁選は、自民党派閥の裏金事件を受けて岸田文雄前首相が辞任の意向を表明したことで始まった。
石破氏の当面の政治課題は、立憲民主党の野田佳彦代表との厳しい競争に臨みながら、自民党に対する国民の信頼を取り戻すことだ

 
そのためには政策課題を明確にしたほうがいいかもしれない。自民党総裁選ではこの点が特に欠けていたからだ石破氏は国防を得意分野としている防衛費を国内総生産(GDP)比で倍増させるという岸田氏の政策を維持し、日米韓の連携を強化すると予想されている。石破氏は直近では8月に台湾を訪問するなど、何度か訪台しており、中国による台湾侵攻を抑止する取り組みを支持している。

 
石破氏は在日米軍に関して規定した日米地位協定の再交渉に意欲を表明しているが、この意味を誤解してはならない。どう見ても同氏は、米国との同盟関係を弱めるのではなく、より対等な安全保障パートナーシップにすることを望んでいる。同氏はアジア版NATO(北大西洋条約機構)の構想を持っている

 
石破氏を巡る、より大きな謎は、日本経済やそれを復活させる方法についてどう考えているのかだ。同氏は一般的に「穏健派」と呼ばれるが、日本ほどゆがんだ政策環境の中でそれが何を意味するのかは不明だ。石破氏は最近の日銀の利上げ判断を受け入れているように見える。一方、自民党総裁選で2位に終わった高市早苗氏は利上げに反対していた。

 
石破氏は財政タカ派だと見られており、借金に頼った「刺激策」を強化するという考えに関しては高市氏ほど熱心でない。石破氏の金融・財政に関する姿勢は、自民党が安倍晋三時代と決別したことを示している。アベノミクスの「3本の矢」のうち、特に目立ったのは金融緩和と多額の財政支出だった。石破氏は、資本所得や一部の業界に対するものを含めて増税を支持する可能性がある。このことは同氏の金融政策を巡る考えと併せて、東京株式市場が今週下落した理由だろう。

 石破氏は再生可能エネルギーの利用には熱心だが、原子力発電への関心はそれほどでもない。党総裁になって最初に約束したことの一つは、消費者向けエネルギー関連補助金の継続だ。地方選出の石破氏は農業の経済的な潜在力を強調している。

 
日本は今後、人口減少、金融政策の正常化、中国との安全保障面での緊張関係、ドナルド・トランプ氏が米大統領になった場合の米国との貿易摩擦などに対処しなければならない。その中で経済発展を促すという課題と石破氏の政策が、どのような整合性を持つのかは分からない。それは日本の有権者が問いただす問題であり、有権者は今月の総選挙で自民党の指導者選択を信任するかどうかを判断することになる

 同盟相手でもある国に新たな指導者が誕生することは、"たとえその国が日本"であっても世界的に重要な出来事だと、WSJ社説。
 どういう意味か、理解が難しい表現!

 就任後に早速、衆議院を解散して今月27日に総選挙を行うと表明した。これにより日本政治は混乱が続くだろうとは、正しい見方。
 特に、総裁選の討論会などでは、野党との議論を実施して国民に判断を仰いで選挙を実施といっていたのを、議論なしで早々に解散選挙実施に変更した点は、混乱を産み出しました。嘘つきと支持者離反。

 石破氏の当面の政治課題は、自民党に対する国民の信頼を取り戻すことだと、WSJ社説。
 そのためには政策課題を明確にしたほうがいいかもしれない。自民党総裁選ではこの点が特に欠けていたと!
 
 石破氏は直近では8月に台湾を訪問するなど、何度か訪台しており、中国による台湾侵攻を抑止する取り組みを支持している。

 石破氏は在日米軍に関して規定した日米地位協定の再交渉に意欲を表明しているが、より対等な安全保障パートナーシップにすることを望んでいると、WSJ・社説。

 石破氏の対等なパートナーシップの内容は不明ですが。。。

 同氏はアジア版NATO(北大西洋条約機構)の構想を持っている。
 そう言っていますが、対中姿勢が様々なアジア太平洋諸国をどうまとめるかの国際諸国リードの展望も実績もないのですが。。。

 石破氏を巡る、より大きな謎は、日本経済やそれを復活させる方法についてどう考えているのかだ。同氏は一般的に「穏健派」と呼ばれるが、日本ほどゆがんだ政策環境の中でそれが何を意味するのかは不明だと、WSJ・社説。

 仰せの通り!
 ただ、「日本ほどゆがんだ政策環境」とは、意味不明。
 米国は二大政党で切磋琢磨しているが、日本は自民党一強で、野党は支持率が10%前後で乱立し政権交代の可能性がないということ?
 自民党内で、左派 vs 右派の政争はありますが。。。

 石破氏は財政タカ派だと見られており、借金に頼った「刺激策」を強化するという考えに関しては高市氏ほど熱心でないと、WSJ・社説。
 石破氏の金融・財政に関する姿勢は、自民党が安倍晋三時代と決別したことを示している。
 石破氏は、資本所得や一部の業界に対するものを含めて増税を支持する可能性がある。このことは同氏の金融政策を巡る考えと併せて、東京株式市場が今週下落した理由だろうとも。

 日本は今後、人口減少、金融政策の正常化、中国との安全保障面での緊張関係、ドナルド・トランプ氏が米大統領になった場合の米国との貿易摩擦などに対処しなければならない。その中で経済発展を促すという課題と石破氏の政策が、どのような整合性を持つのかは分からないと、WSJ・社説。

 有権者は今月の総選挙で自民党の指導者選択を信任するかどうかを判断することになると。
 トランプ氏と安倍氏とは、G7でトランプ氏がメルケル氏と立ち話で議論になった時、トランプ氏から仲裁を頼まれる仲だったりしていましたね。

 大統領選に臨んだトランプ陣営から、安倍氏なき今日、麻生氏が招かれ、2度渡米していますね。

 世論調査では、支持率トップだった石破氏。
 次の総裁 石破氏26%・高市氏17%・小泉氏14% dサーベイ調査 | 毎日新聞

 選挙で当選したいことが最優先の不安を抱える議員さんは、世論調査で支持率トップの石破氏を掲げて票を稼ぎたい一心で、石破氏に傾く。
 そこへ、岸田氏が反高市氏で石破氏支持を指令。担いだ小泉氏が 3位となり支持先を失った菅氏の一団も石破氏支持へ。
 石破氏とはひと悶着あった麻生氏が、河野氏が決戦に残れないと、早々に高市氏支持を打ちだしたのはどう影響したのか。

 決戦投票で石破氏が逆転勝利となったのでした。

 ところが、選挙対策で世論調査支持率トップの石破氏にすがろうとしたのですが、石破政権が誕生したら、支持率は報道各社の世論調査で、内閣発足時の支持率が50%前後しか獲得できず、日経新聞では、2002年以降の内閣で最低に!
 選挙の顔の価値暴落!
 石破内閣、過去22年で〝最低支持率〟日経調査 朝日は46%で早くも黄色信号点灯か ウソ解散・国賊発言大臣…改革が〝虚構〟なら危機的 - zakzak:夕刊フジ公式サイト
 
 史上最低の支持率となった岸田政権の政策を継承するというのですから、当然の結果!

 対する野党筆頭の立憲民主は、農協等の票をかかえ自民党では躊躇傾向だったのを、日本の全体の利益を優先しTPP参画の大英断下した野田首相(当時)。
 野田氏は、先ず自民党の過半数われ、出来れば自公の過半数割れを目指すという選挙目標!
 石破氏との対談では、予算委員会もしくは党首討論で民意を問うて解散の合意をしていたのに、石破氏の早期選挙への方針転換で、議論で責めて有利な選挙戦の戦術が、逃げた石破氏で責めどころが転がりこむ棚ボタ!

 WSJ・社説が指摘している通りで、今度の衆院選は、自民党(または自公政権)の過半数獲得が維持できるか否かの、かつての政権交代まではさておいて、大きな転換点を迎えていますね。

 繰り返しになりますが、高市、石破の決戦投票で、石破氏が逆転勝利した原因。石破氏が、堂々野党との討議で論点の議論を尽くし民意を問うといっていたのをほごにした理由。
 その経緯での選挙での民意はどんな結論となるのか!
 日本の有権者の選択は、日本の転換の選択となりますね。
 
 遊爺個人の希望は、石破政権が短期に交代し、小林鷹之氏に世代交代する自民党総裁の誕生と、自民と吉村氏の維新との連立政権ですが、いかがでしょう。安倍自民党と、松井・橋下時代の維新の交流は、連立与党に近いパイプがあったのでしたが。。



 # 冒頭の画像は、石破新首相



  藤袴と蝶


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