遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

ネット検閲強化の中国で、「反日サイト」相次ぎ再開

2005-06-19 23:45:09 | 中国 全般
 日経の6月16日の朝刊からです。
 中国では、3月20日に「非経営性インターネットサービスの登録と管理方法」
という法令が、情報産業省から発令・施行されたのだそうです。
 
 「経営目的ではないサイトでも、すべて政府に運営者や内容などの情報を登録し、毎年更新しなければならない」(同法)。登録を拒否したり、登録内容以外のサービスや情報を提供したりすれば、一万元(約13万円)の罰金で、サイトが閉鎖される場合もある。
 「政府はついにネットの主役である個人の厳格な管理に乗り出した」。あるネット企業関係者はこう指摘する。
 中国政府はこれまで国内のネット企業を使い、ネット上の言論を厳しく統制してきた。
<中略>
 だが、中国政府の統制とネット技術の発展のイタチごっこは続く。個人運営のサイトが増加すれば、単純なキーワード検索だけではカバー出来ない様々な言論の誕生も予測される。昨年10月、重慶市で発生した大規模な農民暴動や4月に発生した反日デモでは、携帯電話のショートメールなどが引き金となった。
 4月末、中国のネット利用者数は一億人を突破した。新メディアをどう扱うか。
メディア統制を重要な政治手段としてきた中国共産党は新たな課題を突きつけられている。

 そのネット企業や個人に対する統制を強めている中国政府に協力して、米マイクロソフトが、中国語版ブログで検閲を実施しているのだそうです。
 自由の国を代表し、インターネット=自由な交信の盟主のひとりであるMSが、人権を制限し一党独裁で言論の自由を統制する国に荷担し、商売を優先させているのです。中国国民にとっても、迷惑な話です。

マイクロソフト、中国でブログ検閲に協力 (HOTWIRED) - goo ニュース


 また、一方では、4月の反日デモ発生の原動力の一つとなり、当局の命令で閉鎖されていた「反日ウェブサイト」が最近相次いで再開されているのだそうです。
 
 反日デモの発生が収まり、治安が安定する一方で、歴史問題をめぐり、中国政府が対日圧力を再び強めていることが背景にあるとみられる。
 再開したのは代表的サイト愛国者同盟網など少なくとも5つ。反日デモが吹き荒れた4月末に閉鎖されていたが、今月4日から13日にかけて活動を始めた。別の代表的サイト「反日先鋒」も15日、一週間以内の再開を予告した。

 ダム建設用地買収で、農村を武装集団が襲う映像がテレビで流れていましたが、国内の関心を「反日」に向けさせて政権の維持を図らねばならない事情が出てきたのでしょうか?
 政府の都合で「反日」を煽ったり押さえたりでは、中国国民を愚弄するばかりでなく、我が国にも大いに迷惑な話です。

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