政府・与党が防衛庁の省昇格関連法案を 9日、今国会での成立が図れないのを承知で国会に提出しました。(6/10 読売朝刊)
読売の社説では「やっと法案が国会に提出された」との見出しで、国防の重要性を考えれば、防衛庁を「省」にするのは当たり前のことだ。との出だしで、長年の課題がようやく実現する可能性が出てきたと歓迎し、諸外国で国の存立にかかわる国防を担当する機関は、すべて「省」だ。「省昇格は近隣諸国の理解を得られるのか」という声があるが、おかしな話だ。と唱えています。
6月10日付・読売社説(1) : YOMIURI ONLINE(読売新聞)/[防衛『省』昇格]「やっと法案が国会に提出された」
産経でも、当たり前の省昇格が52年間放置されてきたことは、国のあり方を為政者が真剣に考えてこなかった証しともいえる。と「主張」で書き出して、内閣府の外局と位置付けられている防衛庁の現状が、危機に迅速に対処できない、驚くべき仕組みになっている。しかも政治はこれを是正しようとしなかった。と厳しく念押ししています。
Sankei Web 産経朝刊 主張(06/10 05:00):防衛省昇格法案 国の根幹で与野党協力を
民主党には、「国防省設置を早期に実現する議員連盟」と言うのがあり、省昇格に賛成する議員は少なくないのだそうで、かつては小沢代表も防衛庁の省昇格を主張していたのだそうです。
公明党は、昨年11月に、それまでの姿勢を転換したかのように、自公両党の幹事長が省昇格法案を今通常国会に提出、成立させると合意したのでしたが、公明党内からの異論が多く、提出を延期してきました。
遊爺雑記帳: 宮本駐中国大使
遊爺雑記帳:「防衛省」に昇格へ
日本よりも中国の為を考えている公明党や創価学会に気を遣って、神崎代表は、「自衛隊活動は憲法9条を逸脱してはならない。集団的自衛権の行使は認めない。省になることで防衛予算が膨張しないよう歯止めをかける」との3条件を掲げています。
一方では、中国向け円借款の凍結解除という、不必要で情けない決定をした外務省や政府に対し、「評価できるが、タイミング的に政府の判断はやや遅きに失した印象だ」と述べ国益に反する無駄遣いを支持しています。
対中円借款解除:もっと早期に再開すべきだった…神崎代表-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
一時は法案提出は困難と見られていたものが、自民党総裁選後の臨時国会での成立を目指して法案の国会提出にこぎつけられたのは、自民、公明両党ともに党首の任期満了を迎えることから現執行部体制で懸案事項を処理し、新党首の負荷を減らしておきたいとの姿勢からなのだそうです。
国を守る為の、大事で重要な法案が、そんな扱いでは臨時国会での成立も危惧されます。
朝日は、これは単なる看板の掛け替えとは違う。自衛隊を政治の中にどう位置づけるか、戦後日本の「軍事」に対する基本的な姿勢にかかわることと認識を示していながら、軍事力を抑制的に考える戦後日本の姿勢への総括がなければならない。平和国家としての理念にもかかわる大きな枠組みの議論が必要とか、ズレた事を言っています。
asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説/「防衛省」 看板だけの話ではない
余談になりますが、有事を迎え自衛隊が出動する事態は避けねばならず、抑止力としての実力が必用なのです。
日米安保条約で、米軍の助けを得なければ、隣国の経済成長による国力の上昇に伴う覇権拡大に向けた軍備拡張に対抗出来ない現状ですが、米軍頼み一辺倒では、米国を衛る一環としての日本の防衛でしかなく、真に日本を衛る事にはなりません。
自国は、自国の防衛組織で衛る。そのために、防衛庁ではなく、防衛省がいるのです。
また、軍隊である自衛隊が出動する事態の前に、日常必用なのは、国境警備隊の活動で、有事を未然に防止する活動です。国境が海となっている日本では、海上保安庁の充実もまた、重要で急務を要しています。
巡視船艇・航空機の整備
韓国政府が 7月に予定している竹島(韓国名・独島)周辺での「海流調査」について、海上保安庁は、日本主張の排他的経済水域(EEZ)内で行われた場合、巡視船を出動させるなどして調査活動の中止を求めるとしています。
韓国与党の地方選(選挙の為に会社が一斉に休みになったりするのだそうですが)敗退で、人気挽回が必用な政府は、一段と反日姿勢を硬化させねばならなくなっていますが、12、13日に開催される排他的経済水域(EEZ)境界線画定交渉では、従来の鬱陵島基点から、竹島基点に主張を変更してきます。
EEZ内なら中止要求 海保、韓国の竹島調査で (共同通信) - goo ニュース
日韓EEZ 12日から境界線画定交渉、竹島絡み難航か (朝日新聞) - goo ニュース
東シナ海のガス田日中共同開発も、余談を許しません。
民主党の鳩山幹事長は、省昇格について、「防衛施設庁の不祥事の責任も取られていない。省昇格ができる環境ではない」と訴えているのだそうですが、日本の国益を意識しない様洗脳されたままの党基盤の一部組織に配慮した発言でしょう。
民主党、公明党の、国益が何かを考えた、私利私欲、自党や自派閥の部分最適を排除した意思決定を願っています。
↓ よろしかったら、お願いします。
EEZ
読売の社説では「やっと法案が国会に提出された」との見出しで、国防の重要性を考えれば、防衛庁を「省」にするのは当たり前のことだ。との出だしで、長年の課題がようやく実現する可能性が出てきたと歓迎し、諸外国で国の存立にかかわる国防を担当する機関は、すべて「省」だ。「省昇格は近隣諸国の理解を得られるのか」という声があるが、おかしな話だ。と唱えています。
6月10日付・読売社説(1) : YOMIURI ONLINE(読売新聞)/[防衛『省』昇格]「やっと法案が国会に提出された」
産経でも、当たり前の省昇格が52年間放置されてきたことは、国のあり方を為政者が真剣に考えてこなかった証しともいえる。と「主張」で書き出して、内閣府の外局と位置付けられている防衛庁の現状が、危機に迅速に対処できない、驚くべき仕組みになっている。しかも政治はこれを是正しようとしなかった。と厳しく念押ししています。
Sankei Web 産経朝刊 主張(06/10 05:00):防衛省昇格法案 国の根幹で与野党協力を
民主党には、「国防省設置を早期に実現する議員連盟」と言うのがあり、省昇格に賛成する議員は少なくないのだそうで、かつては小沢代表も防衛庁の省昇格を主張していたのだそうです。
公明党は、昨年11月に、それまでの姿勢を転換したかのように、自公両党の幹事長が省昇格法案を今通常国会に提出、成立させると合意したのでしたが、公明党内からの異論が多く、提出を延期してきました。
遊爺雑記帳: 宮本駐中国大使
遊爺雑記帳:「防衛省」に昇格へ
日本よりも中国の為を考えている公明党や創価学会に気を遣って、神崎代表は、「自衛隊活動は憲法9条を逸脱してはならない。集団的自衛権の行使は認めない。省になることで防衛予算が膨張しないよう歯止めをかける」との3条件を掲げています。
一方では、中国向け円借款の凍結解除という、不必要で情けない決定をした外務省や政府に対し、「評価できるが、タイミング的に政府の判断はやや遅きに失した印象だ」と述べ国益に反する無駄遣いを支持しています。
対中円借款解除:もっと早期に再開すべきだった…神崎代表-今日の話題:MSN毎日インタラクティブ
一時は法案提出は困難と見られていたものが、自民党総裁選後の臨時国会での成立を目指して法案の国会提出にこぎつけられたのは、自民、公明両党ともに党首の任期満了を迎えることから現執行部体制で懸案事項を処理し、新党首の負荷を減らしておきたいとの姿勢からなのだそうです。
国を守る為の、大事で重要な法案が、そんな扱いでは臨時国会での成立も危惧されます。
朝日は、これは単なる看板の掛け替えとは違う。自衛隊を政治の中にどう位置づけるか、戦後日本の「軍事」に対する基本的な姿勢にかかわることと認識を示していながら、軍事力を抑制的に考える戦後日本の姿勢への総括がなければならない。平和国家としての理念にもかかわる大きな枠組みの議論が必要とか、ズレた事を言っています。
asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説/「防衛省」 看板だけの話ではない
余談になりますが、有事を迎え自衛隊が出動する事態は避けねばならず、抑止力としての実力が必用なのです。
日米安保条約で、米軍の助けを得なければ、隣国の経済成長による国力の上昇に伴う覇権拡大に向けた軍備拡張に対抗出来ない現状ですが、米軍頼み一辺倒では、米国を衛る一環としての日本の防衛でしかなく、真に日本を衛る事にはなりません。
自国は、自国の防衛組織で衛る。そのために、防衛庁ではなく、防衛省がいるのです。
また、軍隊である自衛隊が出動する事態の前に、日常必用なのは、国境警備隊の活動で、有事を未然に防止する活動です。国境が海となっている日本では、海上保安庁の充実もまた、重要で急務を要しています。
巡視船艇・航空機の整備
韓国政府が 7月に予定している竹島(韓国名・独島)周辺での「海流調査」について、海上保安庁は、日本主張の排他的経済水域(EEZ)内で行われた場合、巡視船を出動させるなどして調査活動の中止を求めるとしています。
韓国与党の地方選(選挙の為に会社が一斉に休みになったりするのだそうですが)敗退で、人気挽回が必用な政府は、一段と反日姿勢を硬化させねばならなくなっていますが、12、13日に開催される排他的経済水域(EEZ)境界線画定交渉では、従来の鬱陵島基点から、竹島基点に主張を変更してきます。
EEZ内なら中止要求 海保、韓国の竹島調査で (共同通信) - goo ニュース
日韓EEZ 12日から境界線画定交渉、竹島絡み難航か (朝日新聞) - goo ニュース
東シナ海のガス田日中共同開発も、余談を許しません。
民主党の鳩山幹事長は、省昇格について、「防衛施設庁の不祥事の責任も取られていない。省昇格ができる環境ではない」と訴えているのだそうですが、日本の国益を意識しない様洗脳されたままの党基盤の一部組織に配慮した発言でしょう。
民主党、公明党の、国益が何かを考えた、私利私欲、自党や自派閥の部分最適を排除した意思決定を願っています。
↓ よろしかったら、お願いします。
EEZ
ホント仰るとおり、日本に住んでいた日本国籍を持ち、
先祖に遡っても純粋な日本人のはずなのに、
どこの国の国益を最優先しているのか分からない勢力が多すぎます。
日本の国土・領土を守る第1条第1項は自前の軍による
防衛のはずなんですが。それを今まで放置してきた
歴代政権の外交無策を無視して、純ちゃん批判をする向きが多いってのも、
日本の浅はかさを感じずにはいられませんね。
TB返しさせてもらいました。これからもよろしくお願いいたします。
長々とすみませんでした。
×日本に住んでいた → ○日本に住んでいて
です。
読売の社説・産経の主張ともに極めて適切な内容です。「庁」にとどめられていることの問題点が明確に伝わってきます。
もうちょっと、自分たちのすることに胸をはれないんかな…
って思う。
現実を直視出来ない、しない脳内平和主義者と明らかに日本を貶める左翼勢力が多いのが、なんだかなーです。
>歴代政権の外交無策を無視して、純ちゃん批判をする向きが多いってのも、
日本の浅はかさを感じずにはいられませんね。
戦後の「自分の国を大切にする」という意識を持たない国民の教育から抜けきれないマスコミや、教育者がまだまだ多いと言うことでしょうね。
>これからもよろしくお願いいたします。
こちらこそ、よろしくお願いします。
こちらこそ、コメントをいただきありがとうございます。
省昇格は、自分の国を、自分の力で衛る為の第一歩にすぎませんが、その第一歩が何時になったら踏み出せるのやら。
次の首相に期待せざるを得ませんが、相応しい人が選ばれるよう願っています。
こちらこそ、コメントをありがとうございます。
>日本って、内申書が気になる、学生って感じですね…
同感です。
周りへの気配り、奥ゆかしさといった日本民族独自の良さとも言えるのですが、相手にそれが通じない、通じないどころか逆手に利用してくる中華思想の民族には、不用で国益に反する結果を招くものですね。
同じ、東洋の儒教を理解する人々で、向こうも儒教圏構想を展開しようとしている様なのですが...。
こちらこそ、コメントをありがとうございます。
>現実を直視出来ない、しない脳内平和主義者と明らかに日本を貶める左翼勢力が多いのが、なんだかなーです。
そういう人たちが、なぜ日本人として居るのでしょうか...?
間違った平和主義を教えた人がいて、そのまま信じ続けていて、変化を怖がっている?
貶める行動をせざるを得ないように、向こうから侵入してきている工作員に踊らされている?
ほんと、なんだかなーですね。
もっとも「仏作って魂入れず」では仕方ないので、周辺事態法の改正と集団的自衛権の問題は今後避けて通れないでしょうね。
防衛省と国防省だと、英訳すると同じですが、何か国防省の方が響きがいいような??(笑)