鳩山氏は自民党・大島幹事長の5月決着が出来なかった場合の辞任要求に対し、「覚悟を持って望む」と応答していましたが、そのご「進退を懸けるとか、野党の挑発に乗るつもりは全くない」と訂正するという相変わらずのふらふら発言をしています。
ことは、国家の安全保障であり、日米同盟は二国間のみならず東南アジア全体の平和にも影響を及ぼし始めてきているのです。すべて鳩山氏が政権の座についてからの言動に起因しているのです。決断の責任を放棄・延期してきて混迷を深めたのですが、もう逃げられる情勢ではありません。
この情勢をまとめたコラムがありましたので、周知のことですが、整理のため抜粋し記録に残します。
安部首相は、インド洋への海自の派遣が途切れることで苦悶し退陣したといってよいと考えています。繰り返しますが、日米同盟とは二国間だけでない影響力があり、その動向は当然首相の進退に影響があるべき政治課題なのです。
今回のインド洋撤収も、代案を云々していましたが、お金で解決しようという国際世論に逆行するものでしたし、この出費の増こそ防衛費の削減の前に事業仕分けで取り上げるべき事案です。そして、この代案の進捗すら耳にしません。つまり、国内のゴタゴタで、外交がお留守になっているのです。というか、日米間で交渉すら出来ない状況にあると言ったほうがよいのでしょう。
一方では、選挙用マニフェストから記述を削除していた外国人参政権(鳩山氏は国政の参政権にも言及している)は一時保留の様相ですが、マニフェストの目玉として取り上げながら、内容のつめが抜けたまま外国人の母国にいる子どもへの子ども手当て、朝鮮高校の無償化といった問題をはらむ「子ども手当」や「高校無償化」は拙速にことを進めようとし、委員会の審議を打ち切って強行採決しています。
子ども手当法案、衆院厚労委で可決 | 日テレNEWS24
高校無償化法案、衆院委が可決 3年後に見直し - 47NEWS(よんななニュース)
数に頼った強行採決(福田氏は我慢していた)は、自民党の終盤にも頻繁に行われ国民の支持を失う一因になりましたが、支持率低下の民主党政権がその再来、いやそれ以上の傲慢な議会運営を続けているのは、早くも末期症状なのでしょうか?
話が横道にそれました。ことほど政治課題は難問が多くひとつひとつが重要であり、それぞれに政権の命運がかかっています。
そのなかでも、国民や国の安全保障にかかわる問題で、その問題を鳩山氏が混迷を深めさせたとあるなかで、進退はかけないとの無責任さは、それが「友愛」というものなのでしょうか?そんなものいりませんから、責任を持って約束どおり、国民&沖縄の地元の方々、米国が納得行く形の決着をつけていただかねば困りますし、出来なかったら首を差し出してさっさとどいていただかねば、国民や、東南アジアのこの混迷を喜ぶ一部の国を除いた人々の不安と混乱がとめられないのです。
進退がかかっているのを知らないのは本人だけのようですが...。
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ことは、国家の安全保障であり、日米同盟は二国間のみならず東南アジア全体の平和にも影響を及ぼし始めてきているのです。すべて鳩山氏が政権の座についてからの言動に起因しているのです。決断の責任を放棄・延期してきて混迷を深めたのですが、もう逃げられる情勢ではありません。
この情勢をまとめたコラムがありましたので、周知のことですが、整理のため抜粋し記録に残します。
「普天間」に進退かかる鳩山首相 | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
混迷の最大の要因は、首相の政治的センスの欠落
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は、なんとも非生産的な政治テーマとなってしまった。
5月決着を目指す鳩山首相だが、たとえどんな結論を出してもすんなりとおさまることはあるまい。進退をかけて決着をつける以外にないと思われるのだが、首相にその覚悟はあるか。
結論的にいってしまえば、事態をここまでもつれさせたのは、鳩山首相の政治的センスの欠落が最大の要因だ。
<中略>
十数年かけて、日米間でようやく名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部に1600メートルの滑走路をV字型に2本つくるという合意にこぎつけた。騒音被害をより少なくするためにV字型滑走路にするというのだから、これまでにない規模の大サービスといえた。
これを50メートルか100メートルほど、海側に動かすかどうかといった微調整は残されていたらしい。動かすとなれば埋め立て面積が広がる。それを見込んで「埋め立て用の土砂のため、近隣の山を二つ買った人がいる」といった話も飛び交った。ウワサの域を出ないのだが、普天間移設で残されていたのは、せいぜいその程度のことだった。
<中略>
日米合意の「沿岸案」以外に着地点はなかった
鳩山首相は相変わらず「国民の理解」が前提だとし、「とくに沖縄県民の理解が得られる案に集約させるプロセスが必要」などと述べている。
実態としては、自民党政権下で地元の合意はほぼ取り付けられていたのである。
それを鳩山首相が「ゼロベースで」などと言い出したものだから、沖縄県内の雰囲気は20年前に戻ってしまった。名護市長選も移設反対派が勝利した。
はっきり言ってしまえば、日米合意のキャンプ・シュワブ沿岸案以外に着地点はなかったと見ていい。それも、鳩山首相の稚拙な対応のために、状況は一変してしまった。
「県外・国外」案で米側が応ずる見込みはまずない。となれば、どんな案を持ち出しても、本当に5月決着を目指すのであれば、ここは鳩山首相がその進退をかけるほかはない。「自分は首相の座を投げ捨てるから、なんとかこの案で認めてほしい」という段取りに持っていけるかどうかだ。
それにしても、鳩山首相は基地移設問題を甘く見ていたとしかいいようがない。普天間問題の核心は、日米安保の有効性をいかに担保していくかという根源的な課題にぶち当たるのである。
いうまでもないが、日本の安全保障の基本は米国の「核の傘」を背景とした在日米軍の存在に依拠している。これと自衛隊の防衛力によって、東アジアの軍事バランスが保たれ、この地域の安定と平和を維持している。
混迷の最大の要因は、首相の政治的センスの欠落
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は、なんとも非生産的な政治テーマとなってしまった。
5月決着を目指す鳩山首相だが、たとえどんな結論を出してもすんなりとおさまることはあるまい。進退をかけて決着をつける以外にないと思われるのだが、首相にその覚悟はあるか。
結論的にいってしまえば、事態をここまでもつれさせたのは、鳩山首相の政治的センスの欠落が最大の要因だ。
<中略>
十数年かけて、日米間でようやく名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部に1600メートルの滑走路をV字型に2本つくるという合意にこぎつけた。騒音被害をより少なくするためにV字型滑走路にするというのだから、これまでにない規模の大サービスといえた。
これを50メートルか100メートルほど、海側に動かすかどうかといった微調整は残されていたらしい。動かすとなれば埋め立て面積が広がる。それを見込んで「埋め立て用の土砂のため、近隣の山を二つ買った人がいる」といった話も飛び交った。ウワサの域を出ないのだが、普天間移設で残されていたのは、せいぜいその程度のことだった。
<中略>
日米合意の「沿岸案」以外に着地点はなかった
鳩山首相は相変わらず「国民の理解」が前提だとし、「とくに沖縄県民の理解が得られる案に集約させるプロセスが必要」などと述べている。
実態としては、自民党政権下で地元の合意はほぼ取り付けられていたのである。
それを鳩山首相が「ゼロベースで」などと言い出したものだから、沖縄県内の雰囲気は20年前に戻ってしまった。名護市長選も移設反対派が勝利した。
はっきり言ってしまえば、日米合意のキャンプ・シュワブ沿岸案以外に着地点はなかったと見ていい。それも、鳩山首相の稚拙な対応のために、状況は一変してしまった。
「県外・国外」案で米側が応ずる見込みはまずない。となれば、どんな案を持ち出しても、本当に5月決着を目指すのであれば、ここは鳩山首相がその進退をかけるほかはない。「自分は首相の座を投げ捨てるから、なんとかこの案で認めてほしい」という段取りに持っていけるかどうかだ。
それにしても、鳩山首相は基地移設問題を甘く見ていたとしかいいようがない。普天間問題の核心は、日米安保の有効性をいかに担保していくかという根源的な課題にぶち当たるのである。
いうまでもないが、日本の安全保障の基本は米国の「核の傘」を背景とした在日米軍の存在に依拠している。これと自衛隊の防衛力によって、東アジアの軍事バランスが保たれ、この地域の安定と平和を維持している。
安部首相は、インド洋への海自の派遣が途切れることで苦悶し退陣したといってよいと考えています。繰り返しますが、日米同盟とは二国間だけでない影響力があり、その動向は当然首相の進退に影響があるべき政治課題なのです。
今回のインド洋撤収も、代案を云々していましたが、お金で解決しようという国際世論に逆行するものでしたし、この出費の増こそ防衛費の削減の前に事業仕分けで取り上げるべき事案です。そして、この代案の進捗すら耳にしません。つまり、国内のゴタゴタで、外交がお留守になっているのです。というか、日米間で交渉すら出来ない状況にあると言ったほうがよいのでしょう。
一方では、選挙用マニフェストから記述を削除していた外国人参政権(鳩山氏は国政の参政権にも言及している)は一時保留の様相ですが、マニフェストの目玉として取り上げながら、内容のつめが抜けたまま外国人の母国にいる子どもへの子ども手当て、朝鮮高校の無償化といった問題をはらむ「子ども手当」や「高校無償化」は拙速にことを進めようとし、委員会の審議を打ち切って強行採決しています。
子ども手当法案、衆院厚労委で可決 | 日テレNEWS24
高校無償化法案、衆院委が可決 3年後に見直し - 47NEWS(よんななニュース)
数に頼った強行採決(福田氏は我慢していた)は、自民党の終盤にも頻繁に行われ国民の支持を失う一因になりましたが、支持率低下の民主党政権がその再来、いやそれ以上の傲慢な議会運営を続けているのは、早くも末期症状なのでしょうか?
話が横道にそれました。ことほど政治課題は難問が多くひとつひとつが重要であり、それぞれに政権の命運がかかっています。
そのなかでも、国民や国の安全保障にかかわる問題で、その問題を鳩山氏が混迷を深めさせたとあるなかで、進退はかけないとの無責任さは、それが「友愛」というものなのでしょうか?そんなものいりませんから、責任を持って約束どおり、国民&沖縄の地元の方々、米国が納得行く形の決着をつけていただかねば困りますし、出来なかったら首を差し出してさっさとどいていただかねば、国民や、東南アジアのこの混迷を喜ぶ一部の国を除いた人々の不安と混乱がとめられないのです。
進退がかかっているのを知らないのは本人だけのようですが...。
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