遊爺雑記帳

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メドベージェフ首相 悪天候をついて択捉でなく国後へ強行上陸 日本に喧嘩を売っている

2012-07-03 23:58:22 | ロシア全般
 極東連邦管区視察と称し、択捉島の訪問を計画していたメドベージェフ首相は、悪天候をついて日本の領土を不法占拠している地への訪問を強行するため、択捉島に変えて、国後島を急遽訪問しました。
 何が何でも、不法占拠の島への上陸実績を残したいという執念の顕れですね。
 しかも、メドベージェフ首相の極東連邦管区視察にあわせ、ウラジオストクの太平洋艦隊が演習を行い、宗谷海峡を昨年の24隻を上回る近年で最多の26隻の艦船を通過させて、明らかな示威行為を実行しています。
 

メドベージェフ首相、国後島へ到着 「ロシアの領土にとって重要な一部」 - MSN産経ニュース

 【モスクワ=佐々木正明】ロシア極東を訪問中のメドベージェフ露首相は3日、北方領土の国後島に入った。タス通信によると、ゴロデツ副首相、イシャエフ極東発展担当相ら5月に発足したプーチン政権の新閣僚が同行している。日本政府はこれまで露側の政府要人が四島に足を踏み入れる度に「日本国民の感情を傷つける」などと抗議してきたが、島への訪問中止の要請は完全に無視された形だ。
 首相は大統領時代の2010年11月、国家元首として旧ソ連時代を通じて初めて国後島を訪れている。前回はその後、両国関係が険悪化し「戦後最悪のレベル」(外交筋)まで陥った。
 首相は3日、今回の極東歴訪の最初の訪問地であるウラジオストクからサハリン州に移動。ユジノサハリンスクで開かれたクリール諸島(千島列島と北方領土)開発計画に関する協議で、首相は「島々はサハリン州の重要な一部であり、ロシアの領土の重要な一部だ」と強調。さらに280億ルーブル(約690億円)の予算をかけて進められている同開発計画の政府支出を増やす意向も示唆した。
 首相は1度、
悪天候のため今回の訪問の見送りを示唆したが、「政府の一員として訪れることは極めて大事だ」とこだわりを見せ、予定されていた択捉島ではなく、国後島を強行訪問
した。
 両国の領土交渉は、6月下旬の日露首脳会談で「静かな環境のもとでの実質的な議論」を目指すことを確認したばかりだが、首相の強硬姿勢を前に日本側の反発が強まるのは必至で、交渉そのものが停滞する恐れが出てきた。
 メドベージェフ首相らは空港、住宅、岸壁などのインフラ整備の状況を視察するもよう。

 
露、サハリン南部で軍事演習 (7/3 産経)

 
【モスクワ=佐々木正明】ロシア軍の報道官は2日、極東ウラジオストクに拠点を構える太平洋艦隊がサハリン州南部アニワ湾で軍事演習を行ったと発表した。
 沿海地方とカムチャツカ地方の海兵隊計約500人が参加した上陸訓練で、艦船15隻が集結した。

 防衛省は2日、ロシア海軍のミサイル駆逐艦や巡洋艦、護衛哨戒艇、測量艦など
艦艇計26隻が1日に北海道の宗谷岬と樺太の間の宗谷海峡を通過したと発表した。平成23年9月に24隻が同海峡を通過したが、今回の規模はこれを超え近年で最大規模
だという。
 防衛省によると、海上自衛隊の護衛艦「みねゆき」とP3C哨戒機が1日午前6時ごろから午後6時ごろにかけて、ロシア艦艇が日本海から宗谷海峡を抜け、オホーツク海に向かって航行するのを確認した。

 メドベージェフ氏が、日本の制止を無視して不法占拠の北方領土を訪問するのは、二度目になります。
 明らかに、確信を持った意地が伝わってくる悪天候をついて、行先変更をしてまでもの強硬です。日本との外交関係を悪化させたいと、喧嘩を売っている以外のなにものでもありませんね。
 プーチン氏と野田氏が、つい先日「静かな環境のもとでの議論」を確認したばかりなのに、この挑発行為です。
 勿論、プーチン氏に反抗できるはずもないメドベージェフ氏ですから、プーチン氏の了承のもとに行われた強行上陸と理解できます。

 前回は菅が、上陸を出し抜かれる大失政を挽回しようとしたパフォーマンス狙いで「許し難い暴挙」と珍しく強硬なコメントをしましたが、反抗にあうと矛を収めてしまいました。
 今回、野田政権はどう対処するのか。
 向こうは度重なる政府高官の訪問を繰り返した上に、二度目のメドベージェフ氏の上陸です。しかも、太平洋艦隊の演習と、宗谷海峡の艦船多量航行付きとエスカレートさせてきています。
 口先だけの抗議ではなく、何らかの行動で、ロシアや世界に対し、日本が主権を護る国であることを示す行動が必要です。
 前回直ぐに取りやめた大使召還の実行でもいいですが、むしろロシアの泣き所の、極東での天然ガス関連の開発支援や、天然ガスの購入中止がお勧めです。
 地下資源の輸出で経済成長を成し遂げているロシアですが、主力ガス田が枯渇し、極東や北極海の高度な技術を必要とし、高コストなガス田開発を余儀なくされ、一方ではシェールガスの出現で市況が緩んでいるうえに、欧州の国々で脱露依存が進んでいる今、ロシアは、日本の開発援助と購入に頼らざるを得ない状況にあるのです。
 実行または、実行の検討開始の姿勢を示すべきでしょう。

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 # 冒頭の画像は、国後島・古釜布で地元の子供たちに囲まれるロシアのメドベージェフ首相



  この花の名前は、竜田草   撮影場所;六甲高山植物園


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ソ連が満洲に侵攻した夏 (文春文庫)
誰がメドベージェフを不法入国させたのか-国賊たちの北方領土外交





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