遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

総理、日本にとって、慰安婦合意は本当に良かったのですか?

2016-02-05 23:58:58 | 慰安婦問題
 慰安婦問題の日韓合意については、日韓両国の国内で世論が別れていますね。
 「軍の関与」を認めたことは、河野談話でさえ証拠がないとして認めていないことを認めてしまう、歴史に残る大失政だと言うのが遊爺の立場です。
 政府は、ゴチャゴチャ言い訳をしていますが、世界文化遺産の「明治日本の産業革命遺産」を巡る韓国との外交合戦でも、「forced labor」と、「forced to work」という言葉のやりとりに終始し、世界の認識としては、韓国側が主張する日本の強制事実があったことを、政府が公式に認めたこととされてしまう、日本外務省の敗北という失政を犯していましたが、今回もまた、同じ過ちを犯しています。
 日頃、慰安婦問題の日韓合意について、合意内容に異を唱えておられる青山繁晴氏の記事が報道されていましたので、備忘録としてアップさせていただきます。内容については、よくぞ安倍首相に直言していただいたと、感謝するものです。
 

慰安婦日韓合意 私は総理に「反対」を伝えた 青山繁晴氏 (2/5 産経 【iRONNA発】)

 日本と韓国が慰安婦問題で合意したのは昨年暮れ。以来、安倍晋三首相の歴史的な決断を疑問視する声が支持層からも上がっている。「首相には失望した」「もう支持をやめます」…。インターネット上では今もこんな不満の声がくすぶる。総理、日本にとって、慰安婦合意は本当に良かったのですか?
 私は日韓合意の直前、これに明確に反対であることを安倍総理にお伝えした
。何らの権限もない一民間人であるが、合意すれば安倍内閣はその使命を遂行できなくなるとお話しした。
 岸田文雄外相は少なくとも日韓交渉においては、空っぽとしか言いようがないほど、外務官僚に対しても総理に対しても、ただのイエスマンだった。むろん、交渉を操った外務官僚にも決定権はない。つまり、最後は安倍総理ただ一人の決断に掛かっていた。
 私は長年、韓国民のみなさんに向けて発してきた問いがある。「慰安婦をめぐって韓国の政府や反日団体が主張していることは、それこそ韓国の大切な名誉と未来の世代を傷つけていませんか」
 幼い頃から、真っ赤な嘘を刷り込まれてきたみなさんは多くが怒って、強く否定した。しかし、私はただ、日本の主張をぶつけようとしているわけではない。
 「
日本軍が朝鮮半島の女性を無理に連れて行って性奴隷にしたというのなら、韓国の男性はそれを黙って見ていたのですか?
 僕が実際に韓国で出会った男性は、みんな情愛が濃くて、家族への愛情が深い。戦前はみな、そんなに卑怯(ひきょう)で薄情だったのですか」

◆歪んだ根っこ
 私はお世辞を言わないのが、小さな信念の一つだ。お世辞は保身だからである。だから韓国男性に対する私の評は、本音そのものだ。その濃い情愛のエッセンスがストレートに表現されているからこそ、韓国ドラマは一時期、日本でももてはやされた。
 そして事実、韓国男性が「日本軍の強制連行」に抗(あらが)って家族を守ろうとした例は、ただの一件も出てきていない。いや、少なくとも公正に立証された例はないのだ。
 「銃剣で連れて行かれるのなら、一身を挺(てい)して守った韓国男性は山のようにいるでしょう。しかし、家族が貧困に苦しみ、親がやむを得ず女性を業者に身売りするのなら、じっと耐えるほかなかった男性が多かったでしょう。それを高飛車に批判すべきではない。慰安婦問題の根っことは、ただ、これだけではありませんか?」
 こう語り終えることができたとき、韓国民の目の色が、嘘のように穏やかに、優しく変わっていることを何度も体験した。このままでは、韓国の子供たちは「朝鮮半島の男は、女を見殺しにする」という嘘をその身に被ることになる。
 もともとは
日本の戦後教育に、歪(ゆが)んだ根っこがある。アメリカ占領軍の「世界大戦は、日本だけが悪かったんだと思え」という教育宣伝作戦(WGIP/ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)をまともにのみ込み、日本を悪者にすることをみずから子供たちと国民に学校教育とメディア報道を通じて刷り込んできた
。だから、「韓国の女性を銃で脅して連行し、従軍慰安婦にして弄(もてあそ)んだ」と真っ赤な嘘を告白した吉田清治という自称ジャーナリストの話が独り歩きするようになり、「日本悪者論」を骨の髄まで吸収している朝日新聞まで加担して、韓国もそれを政治利用した。

◆天命に反するな
 安倍総理は、日本だけではなくアジアの史観を公正にするためにも再登板した。
「軍の関与の下」という表現で自ら、嘘を致命的に固定する役割を果たしては、天命に反する

 
天命に反したままにすれば、当面の内閣支持率が上昇し、選挙に有利になっても、内閣は本願を果たせずに終わるだろう。安倍総理の本願は「日米対等」だ。日韓合意は、オバマ米大統領から要請されたから、対等への一手段として総理が決意した。総理はこれを機に「嘘は嘘である」と世界へ立証することも決断すべき
だ。
 そして、私たち国民にもできることがある。韓国に行かずとも、ネットというツールもある。私の長年のささやかな、前述の試みを、どうぞ参考になさってください。これからも一緒に考えましょう。



 産業革命遺産と徴用工 - 遊爺雑記帳

 「日本軍が朝鮮半島の女性を無理に連れて行って性奴隷にしたというのなら、韓国の男性はそれを黙って見ていたのですか?」という青山氏の問いかけは、拓殖大学の呉善花教授が述べておられることと同じです。
 
呉善花教授は、済州島出身で、地元の人々の声を直に聞いておられ、慰安婦の強制連行には否定される立場で、そのためにお母様の葬儀への出席を韓国政府から入国拒否されたことがあり、その時は日本領事館の抗議で入国できましたが、その後、親戚の結婚式参加時は拒否送還されていることは、諸兄がご承知の通りです。

 日韓合意の肝は、「最終的かつ不可逆的に解決されることを確認」し、「日韓両政府が今後、国連などの国際社会で慰安婦問題を巡って双方が非難し合うのを控えると申し合わせた」ことと、韓国の日本大使館前の公道に韓国国内法に照らしても違法に設置された「慰安婦像」の撤去について、韓国側で努力することでした。
 そして、朴槿恵の狙いは、「日本軍の関与を日本政府が認める事」と「日本政府がお詫びの証に出資する事」でした。この朴槿恵の要求は、合意の中に反映されています。しかし、合意の肝はいまだ実現の見込みはなく、朴槿恵は、民間団体の行う事を政府が強制的に止めさせられないと逃げ道を作っています。
 米国での活動もいまだに続いていますし、安倍政権が、軍の関与を認めたことで、河野談話以上に勢いを与えた感もあります。
 
慰安婦像、撤去どころか「内外で増設する!」 日韓合意の無効求める韓国の支援団体 - 産経ニュース
 慰安婦合意支持の米高官更迭要求 米の韓国系団体が署名活動 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 覆水盆に返らず!
 繰り返す外務省の対韓歴史認識交渉の大失政。岸田大臣の責任が問われねばならないことは勿論ですが、容認している安倍首相の責任もあることは、当然です。今、安倍首相が、海外を含めた、将来の日本人の子々孫々のためなすべきことは、青山さんが指摘される通り、「嘘は嘘である」と世界へ立証することであり、その戦略は、いつも述べていますが、海外の該当する国、米国なら米国人の力を借りることです。
 安倍首相が、青山さんの直言(=安倍内閣実現を、民主党政権時代から待ち望んで応援していた国民の願いを集約)を聞き入れて、善処していただけることを願ってやみません。



 # 冒頭の画像は、日本大使館前で、慰安婦問題での日韓の最終合意に抗議する元慰安婦や支持団体のメンバーら




  この花は、チョウマメの花




政府広報(北方領土問題) - YouTube

竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube


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