遊爺雑記帳

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露と北が急接近 露は北朝鮮を支えてきた中国の役割を奪う狙いか

2017-09-30 23:58:58 | 北朝鮮 全般
 北朝鮮の崔善姫・外務省北米局長が、9月25日、ロシア側の要請(by 産経)で訪露していましたが、29日、モスクワでロシア外務省のブルミストロフ特任大使と朝鮮半島情勢をめぐり会談したのだそうです。
 制裁を課す国連決議と、その履行姿勢を示す中国とは逆行する姿勢を、プーチン大統領が示していることになりますね。
 

露、北に急接近、高官ら相次ぎ招待 中国は制裁強化、温度差あらわ (9/30 産経)

 【モスクワ=黒川信雄】訪露中の崔善姫(チェ・ソンヒ)・北朝鮮外務省米州局長は29日、モスクワでロシア外務省のブルミストロフ特任大使と朝鮮半島情勢をめぐり会談した。中国が対北制裁履行を繰り返し強調し、北朝鮮と距離を置く姿勢を見せる中、対北接近を強めるロシアと中国の温度差が顕著
になりつつある。ロシアが北朝鮮への影響力を拡大している。
 露外務省が会談後に公表した記者発表文によると、
ロシア側からは「政治・外交手段による問題の解決」を目指す意向などが改めて示されたが、北朝鮮側の反応は不明
。インタファクス通信によると会談は4時間以上に及んだ。露外務省高官は26日、ロシアが北朝鮮と「朝鮮半島情勢の正常化に向け非公開の協議を進めている」と明らかにするなど、ロシアの外交努力を強調していた。

 さらにマトビエンコ上院議長は26日、西部サンクトペテルブルクで10月中旬に行われる国際会議に北朝鮮と韓国の議員団を招いたと表明し、双方が参加する意向とも明らかにした。マトビエンコ氏は、両国の接触はロシアが決めることではないとしつつ「ホスト国として、あらゆる手段で対話を促す」と述べた。

 ロシアのプーチン大統領は今月上旬、「北朝鮮は雑草を食べることになったとしても、自国の安全が保障されない限り(核開発の)計画をやめない」と述べるなど、核問題をめぐり北を擁護するかのような姿勢を見せた。経済面では国際社会が対北制裁圧力を強めるなか、5月には露極東と北朝鮮の間で貨客船「万景峰」が就航したほか、1~6月には北への石油製品輸出量が倍増した実態が明らかになるなど、同国を支える姿勢を鮮明にしている。

 ロシアの対北接近をめぐり露専門家は「国際社会の“大国”としての立場を固め、米国への発言力を強める狙いがある」と指摘する。ただロシアの動きには「
北朝鮮を支えてきた中国の役割を奪う狙いでは」との疑念が中国の研究者などから示されており、今後の露中関係に影響を及ぼす可能性もある。

 中国が対北制裁履行を繰り返し強調し、北朝鮮と距離を置く姿勢を見せる中、対北接近を強めるロシアと中国の温度差が顕著になりつつあると指摘しています。

 北朝鮮側からすれば、北朝鮮が先に米本土をミサイルで脅かし「米国が報復攻撃した場合、中国は中立を保つ」と、環球時報が表明(8/10)したことは、軍事同盟を結んでいる中国の裏切り行為であると認識し、ロシア接近を謀り護りを強化しようとしても当然ですね。(金日成は、ソ連軍の支援で国を興した)
 
北朝鮮ミサイル発射 背景に中国の中立宣言 | 長谷川幸洋のニュース裏読み | 四国新聞社

 したたかなロシアがこの中国と北朝鮮の隙を逃さず突っ込んできているのですね。フットワークの素早さは、流石プーチン大統領といったところですね。
 今後の中露関係への影響には要注目です。
 更に、ロシア・マトビエンコ上院議長は、西部サンクトペテルブルクで10月中旬に行われる国際会議に北朝鮮と韓国の議員団を招いていて、双方が参加する意向とも明らかにしたのだそうです。
 米中の他に、米韓の連携にも楔を打ち込んでいるのですね。

 北朝鮮が10月10日の朝鮮労働党創建記念日や、同月18日の中国共産党大会開幕前後の発射に向けた準備と思われる、複数の弾道ミサイルの搬出がなされているのだそうです。
 
【北ミサイル】平壌郊外の工場から複数の弾道ミサイル搬出 また列島越え発射準備か 韓国報道 - 産経ニュース

 日本の衆議院解散について、「荒唐無稽な詭弁」と批判も発信しています。
 
【衆院解散】北朝鮮、衆院解散に初言及「荒唐無稽な詭弁」「安倍一味は狂奔」 - 産経ニュース

 国連・安保理の全会一致での制裁決議。遠い極東での出来事と関心の薄かった欧州諸国にまで制裁の動きが広まっていることは諸兄がご承知の通りです。
 ロシアの反動の動きは、同じ様に国際社会から制裁をうけている仲間同士なのですが、国際紛争の隙間に付け込んで混迷の度を増し、大国の存在感を高めるしたたかなプーチン外交の本領発揮というところなのですね。

 安倍内閣の解散の大義を、北朝鮮が自らの行動と認識しているのに、日本国内では北の行動のこの時期に解散するとはけしからん、大義なき解散だと騒ぎ立てるピンボケの野党や偏向メディア。平和ボケを嘲笑っている国は少なくないでしょう。これが、平和ボケなら未だ目を覚まさせる機会があり救いようがありますが、他国の「世論戦」に犯された輩によるものであれば、事態は深刻ですが。。



 # 冒頭の画像は、モスクワを訪問した、北朝鮮の崔善姫外務省北米局長。




  この花の名前は、オータムジュエル


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