遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

岸田政権の仕事が致命的にダメな理由

2022-02-20 11:05:50 | 日本を護ろう
 オミクロン株感染が止まりません。が、第6波がピークアウトした模様だと指摘しておられるのは、アベノミクス考案チームの一員で、元大蔵・財務官僚の数量政策学者で嘉悦大学教授の高橋洋一氏。
 これまで、感染予測を的中してこられていますが、第6波がピークアウトした模様だと。

 オミクロン株感染拡大 自宅療養57万人超え過去最多|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

 
今さら「1日100万回」接種と言われても、もう遅いよ 岸田政権の仕事が致命的にダメな理由(髙橋 洋一) | 現代ビジネス | 講談社 2022.02.14

■もうピークアウトなのに
オミクロン株による第6波がピークアウトした模様だ


他の先進国でも同じ傾向で、既にピークアウトした国も少なくない。本コラムでも書いてきたが、筆者は1月上旬の段階で、日本においては第6波のピークは2月上旬とみられ、一日あたりの新規感染者数は10万人程度になるだろうと予測し、地上波などでもそう話してきた。まずまずだろう。



これまでの日本の新型コロナ対策は、運にも恵まれた面もあるが、結果としてはまずまずだった。以下の超過死亡のデータを見ても、先進国が3~15%増なのに日本はほぼゼロと突出して良い成績だ。



一方、
岸田首相はここにきて、ワクチン3回目の接種について「1日100万回」を目指すと表明したが、本コラム1月17日「もう手遅れ!岸田政権の「オミクロン対策」と「増税論」は根本的に間違っている」で書いたように、はっきり言って遅すぎる。ワクチン接種が他国より遅れた根本的な原因はどこにあるのか

岸田首相は2月7日午前の衆院予算委員会で「1日100万回」の政府目標を表明した。
前日6日の首相動静をみると、午後5時16分から同6時49分まで、後藤茂之厚生労働相、松野博一官房長官、木原誠二官房副長官、栗生俊一官房副長官、山際大志郎経済再生担当相、堀内詔子ワクチン担当相、藤井健志官房副長官補、森昌文首相補佐官、迫井正深内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室長、安藤俊英外務省領事局長、厚労省の吉田学事務次官、福島靖正医務技監、伊原和人医政局長と書かれている。ここで、1日100万回の方針が決められたのだろう

■得意の「ちゃぶ台返し」

だがそのわずか4日前の2月2日、岸田首相は、「一律に何万人という目標を掲げることが現状において適切かどうか?」と否定的に答えている。またもや、岸田首相の得意技化した「ちゃぶ台返し」だ

2日の否定発言の後、読売新聞の内閣支持率調査により支持率低下が発表されたことも関係しているかもしれない

他メディアでの内閣支持率は1月下旬から低下傾向にあったので、2月2日の発言は不用意だった。岸田政権のことを、リベラル系の朝日、毎日は安倍・菅政権ほど叩かないが、保守系の読売も、渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆の個人的な応援もあって岸田政権の方針については比較的寛容だ。その読売での内閣支持率低下の記事が効いたのだろうか

ワクチン接種が遅れたのは、岸田政権の新内閣により、厚労大臣とワクチン担当大臣を代えたという人事の失敗だ。

まず
前首相と比べたときの問題意識の差がある

ワクチンの調達に関していえば、菅・前首相は、昨年4月中旬バイデン大統領と西側諸国ではじめての対面での首脳会談を行い、それと合わせてファイザー社社長とも会談し、日本として有利なワクチン調達を行った。さらに、ワクチンの打ち手問題が起こりかねなかったので、歯科医師にもワクチン接種を認めた。今の医師法の下における「超法規的措置」だ、これについては、昨年5月10日の本コラム「マスコミが報じない…コロナワクチン「打ち手不足解消」のための「超法規的措置」」をご覧いただきたい。

それに引き換え、
岸田首相の問題意識は低かった。その証拠に、72才の分科会長の尾身茂氏の3回目のワクチン接種が2月5日という報道があったが、64才の岸田首相は未だに3回目のワクチン接種を行っていないようだ。要するに、3回目のワクチン接種への準備がなかったのだろう。

■人事の失敗がすべてのはじまり
その
岸田首相が人事でもミスったどのような組織でもトップの仕事は決断であるが、そこに至るまできちんとして部下がいることが大前提だ。その意味でまともに仕事ができるかは人事にかかっている

岸田政権の最初の党・閣僚人事で、
安全保障の観点から見れば、東アジア情勢と新型コロナ対応はともに「有事」と言ってもいいので、外務、防衛、厚労、ワクチン担当大臣は留任と筆者は思っていた。しかし、蓋を開ければ、外務(茂木氏は幹事長で政権内に残り、林氏が新任)、防衛大臣は留任だったが、厚労、ワクチン担当大臣が代わった。これは意外だった。 # ()内は遊爺追記

菅義偉前首相は、厚労省に任せておくとワクチン接種は遅れるので、総務省を使いワクチン担当大臣を新設し河野太郎氏を任命し、しっかりと河野大臣に権限を与えた。このおかげで、先進国で最速のワクチン接種スピードになった

ところが、
岸田政権では事実上「先祖返り」になった後藤厚労大臣は8ヵ月経たないとブースター接種はできないと厚労官僚に言いくるめられた河野前大臣と較べると、堀内ワクチン担当大臣の存在感は見る影もない

そもそも大臣が代わると、官僚からの業務レクチャーで2週間くらいの時間が取られる。しかも、閣僚が代わった途端に途端に総選挙になったものだから、
どこまで新閣僚が役所事務を理解しているのか不安である。

■決定権のない「ワクチン担当大臣」
かつて舛添要一氏が、長く厚労大臣を続けたことがあったが、それも新型インフルエンザ騒動の対応でやむを得なかったからだ。
岸田政権では「人事が先にありき」で、ワクチン接種に関して、抜かりがあったといわざるを得ない。

閣僚人事のミスは、実際の仕事にも大きく影響した。

ワクチン担当大臣を代えたのにともない、ワクチン担当大臣のチームは半減し、都道府県とのリエゾンチームが解散した。さらに、厚労省が情報を出さず、ワクチンメーカーとの交渉が一元化されないため、ワクチン担当大臣の最終的な決定権がない──堀内ワクチン担当大臣の状況をツイートしたのは、前大臣の河野太郎氏だ。

要するにこういうことだ。菅政権は、厚労省に任せていたらワクチン接種が遅れるので、ワクチン担当大臣を新設し権限を与えて都道府県に実務をやらせた。しかし岸田政権になると、厚労大臣とワクチン担当大臣を代えた機に乗じて、厚労省が巻き返しを図り、従来の厚労省主導の体制にしたのだろう。このため、後藤厚労大臣は、2回目から8ヶ月経過しないと、3回目は打てないといった厚労官僚の主張を真に受けた。海外の事例や文献では、8ヵ月経たずに接種している例も少なくないので、8ヵ月発言はワクチン接種の遅らせた一因だ。

第6波がピークアウトの様相を呈してきたタイミングでの「1日100万回」発言はあまりに遅すぎ(る)し、既に手遅れになっている。医療関係者、高齢者や基礎疾患のある方を守れていない。菅政権と比較すると、相変わらず岸田政権は仕事が遅いのだ。

 岸田首相はここにきて、ワクチン3回目の接種について「1日100万回」を目指すと表明したが、菅、河野コンビでは、地方自治体との連携他のチーム編成しロジスティクス調整や人手不足調整したりの全体最適をはかったり、「超法規的措置」で歯科医での接種も開始、職場接種の導入等々で目標以上の接種を実現。ワクチンが足らなくなるほどの接種スピードを実現。
 なので、「1日100万回」どころか、それ以上の実績は既に実現された事で、珍しくもないし、大げさに喧伝する事でもない!

 はっきり言って遅すぎる。ワクチン接種が他国より遅れた根本的な原因はどこにあるのかと高橋氏。
 接種計画について、岸田政権得意の「ちゃぶ台返し」があったと高橋氏。
 2月2日、岸田首相は、「一律に何万人という目標を掲げることが現状において適切かどうか?」と否定的に答えている。
 過去の実績があるのだから、新内閣での人事や組織が低質化していなければ、可能なことなのに、何故出来ないといっているのか?

 ところが、2日の否定発言の後、読売新聞の内閣支持率調査により支持率低下が発表された。
 しかも、他メディアでの内閣支持率は1月下旬から低下傾向にあったので、2月2日の発言は不用意だった。

 ワクチン接種が遅れたのは、岸田政権の新内閣により、厚労大臣とワクチン担当大臣を代えたという人事の失敗だと高橋氏。
 まず前首相と比べたときの問題意識の差があると。
 
 ワクチンの調達に関していえば、菅・前首相は、昨年4月中旬バイデン大統領と西側諸国ではじめての対面での首脳会談を行い、それと合わせてファイザー社社長とも会談し、日本として有利なワクチン調達を行った。

 岸田氏は、就任に伴う面談を申し入れたが、北京五輪へのバイデン氏が世界各国への「外交的ボイコット」の自由主義陣営各国への呼びかけに、米中二股外交で、安倍氏や党内有志からの早期対応要請にも関わらず、対応が大幅遅れ。(外務大臣時代からのアクション遅れの欠点)
 結果、二股外交が見透かされ、回答は大幅遅延。
 長い日米関係の害声に傷をつける、大失政を犯してしまった岸田政権でした、
  
 更に、岸田首相が人事でもミスったと高橋氏。
 最初の党・閣僚人事で、安全保障の観点から見れば、東アジア情勢と新型コロナ対応はともに「有事」と言ってもいいので、外務、防衛、厚労、ワクチン担当大臣は留任と筆者は思っていた。しかし、蓋を開ければ、外務、防衛大臣は留任だったが、厚労、ワクチン担当大臣が代わった。これは意外だったと高橋氏。外務大臣も茂木氏は党幹事長に転じ、林氏が新任なのだから、「有事」なのに防衛大臣以外は党幹事長も含め、関連重要ポスト全て新任に!
 
 菅義偉前首相は、厚労省に任せておくとワクチン接種は遅れるので、総務省を使いワクチン担当大臣を新設し河野太郎氏を任命し、しっかりと河野大臣に権限を与えた。このおかげで、先進国で最速のワクチン接種スピードになった。

 ところが、岸田政権では事実上「先祖返り」になった。後藤厚労大臣は8ヵ月経たないとブースター接種はできないと厚労官僚に言いくるめられた。河野前大臣と較べると、堀内ワクチン担当大臣の存在感は見る影もない。
 
 閣僚人事のミスは、実際の仕事にも大きく影響したと高橋氏。
 ワクチン担当大臣を代えたのにともない、ワクチン担当大臣のチームは半減し、都道府県とのリエゾンチームが解散した。
 頭と共に、頭の手足の組織も解散したら、新任大臣は動きようがない。つまり、ワクチン担当大臣とその組織が、菅政権のワクチン接種スピードの要の舞台だったことが、岸田氏には見えていない。旧い平時の考え。課題解決より、ポスト割を優先。ワクチン担当大臣は、裸同然で孤立。岸田政権が無能と知っていて、ワクチン担当大臣を新設して意味が、前総裁選の実質最下位だったことで判るように、トップとしては無能な評価が露呈。

 第6波がピークアウトの様相を呈してきたタイミングでの「1日100万回」発言はあまりに遅すぎだし、既に手遅れになっていると高橋氏。
 つまり、ズバリ言うと、無能な総裁とそのスタッフ(=危機対応が出来ない昔ながらの平時のお役所仕事しか出来ない厚労省等の官僚)

 繰り返しになりますが、元は、危機対応が出来ず、逆に大臣ポスト割り振り優先の政権運営という、無知な「先祖返り」をしてしまっている岸田総理に問題解決が出来ない基があるのですね。

 「有事」の今、もう一つの課題は、東の中国の台湾侵攻と、西の欧州(=NATO)への、ロシアの侵攻。
 米中二股外交をバイデン氏に見抜かれ、首脳会談日程回答を放置される、外務大臣失格で河野氏と交代した外交おんちの岸田氏。
 親中議連や団体の長を務める二人(林氏は国会議連の長を外務大臣就任に伴い辞任も、岸田氏は県の親中団体の長は継続中)のコンビで、激動の世界の安全保障体制の中を乗り切れるのか。
 
 前回の総裁選では、その不安からの願いが叶って実質最下位となった岸田氏。ところが最下位で要職から下野したはずの岸田氏が総裁になるという大珍事。
 就任時は、菅・河野の諸策の実績でワクチン感染が減少に転じて支持率が上昇。しかしそれは未だ就任早々の岸田内閣によってもたらされたものではなく、前政権の実績と気づいた国民が増加。内閣支持率も下落に転換。

 これからの日本は、岸田政権に託して大丈夫なのでしょうか? とはいえ、チェンヂさせる機会(参院選で敗北しても任期が始まったばかりの総裁は、自分から辞職しない限りチェンジ出来ない。)がない。
 しかし、外交は失敗ばかりの外務大臣だった岸田氏に、台湾(含む尖閣&沖縄)や、ウイグルでの危機に日本としての対応を任せられるのか。
 総裁選で、岸田氏に 1票を投じた党員・国会議員の方々に問いたい!

 第319回 岸田内閣は親中内閣!林外務大臣は中国への誤ったメッセージ - YouTube



 #冒頭の画像は、岸田総理



 冬のある日、乏しい餌探しに夢中で近づいても逃げない鳩

 


竹島に関する動画 / 政府広報 - YouTube


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遊爺さんの写真素材 - PIXTA

写真素材のピクスタ


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