今頃になって反トランプ運動がひろがりを見せ始め、おひざ元のニューヨークでも、大規模な「反トランプ」デモが行われたのだそうですね。
有力紙がこぞって批判し、トランプ氏の過半数の代議員獲得を阻止し、党大会で拘束が解かれる2回目以降の決選にかけるとの主流派が戦略を描いていましたが、ルビオ氏が離脱した今、クルーズ氏も反主流派で、ケーシック氏か全く新たな別の候補を立てるという報道がありますが、どうでしょう?
「米共和党指名候補争い、党大会までずれ込む可能性も」 News i - TBSの動画ニュースサイト
トランプ氏が経営する大学の詐欺疑惑も浮上しています。
【米大統領選】トランプ氏創設の「トランプ大学」に“詐欺”疑惑浮上 学生「3万6千ドル以上払ったのに、教育らしい教育を受けなかった」 - 産経ニュース
もともと倒産を繰り返して蓄財してきた輩ですから、詐欺くらいで驚くことはないのでしょうけど。
スーパーチューズデーが間近に迫っても衰えないトランプ旋風に、共和党主流派が慌てて対抗姿勢を示し始めたのですが、旋風の勢いは止められていません。過半数割れで党大会に持ち込み、決戦投票で逆転とのシナリオですが。。 レーガン+ブッシュで、3期12年の共和党政権後は、クリントン(2期8年)、ブッシュ(2期8年)、オバマ(2期8年)と交互に政権交代をしてきた両党。次は共和党の順番ですが、主流派は3度目のブッシュ家登場で勝利と油断していたのですね。そんな油断に、党員、国民が鉄槌をふるっているのでしょう。
そうして、「はったり」をかまして、「小三」レベルのスピーチをくしするトランプ旋風に、党員、国民が巻き込まれしまいました。
民主党が8年を越える政権の座に就くのは、1933~1953年のルーズベルト、トルーマン以来となります。健康不安を抱えるヒラリーさんですからなんとも言えませんが、2期8年努めれば、共和党は16年間政権の座から離れることになります。そんな危機でも主流派が団結出来ないのか。共和党大会でのミラクルがあるのでしょうか?
中国の官製メディアが外国の選挙の特定候補者を論評することは異例なのだそうですが、トランプ氏を批判しています。
トランプ氏だと中国の国益への害が大きいと考えたのか、記事が指摘するように、民主主義を批判し、社会主義の自国制度との差別化を国民にPRしようとしているのか、興味深い言動ですね。
更に注目されるのは、記事が指摘していますが、ヒラリーさんを批判していないこと。クリントン家は親中との説がありますが、そのせいなのでしょうか。
# 冒頭の画像は、ニューヨークでの反トランプデモ
この花の名前は、ノコンギク
↓よろしかったら、お願いします。
有力紙がこぞって批判し、トランプ氏の過半数の代議員獲得を阻止し、党大会で拘束が解かれる2回目以降の決選にかけるとの主流派が戦略を描いていましたが、ルビオ氏が離脱した今、クルーズ氏も反主流派で、ケーシック氏か全く新たな別の候補を立てるという報道がありますが、どうでしょう?
「反トランプ」 広がる抗議 「おひざ元」でも (3/21 読売 トランプ劇場 米大統領選'16)
【ワシントン=黒見周平、ニューヨーク=広瀬英治】米大統領選の共和党指名候補争いを巡り、移民排斥など過激な発言を繰り返す不動産王ドナルド・トランプ氏(69)に対する抗議活動が広がっている。19日にはアリゾナ州で活動家がトランプ氏の集会を妨害して逮捕される騒ぎに発展。同氏のおひざ元のニューヨークでも、大規模な「反トランプ」デモが行われた。
22日に予備選を控えるアリゾナ州ではトランプ氏を批判する活動家が、集会会場に通じる主要幹線道路を車両などで封鎖した。ユタ州で18日に行われたトランプ氏の集会でも、抗議活動家が会場周辺に集結。トランプ支持者と口論になるなど、混乱が起きた。
ニューヨーク・マンハッタンでは19日、トランプ批判のデモ行進が行われ、ロイター通信によると約1000人が参加した。
参加者は「トランプ氏は人種差別主義者」などと書かれたプラカードを掲げ、市内中心部のセントラルパークから五番街の「トランブタワー」まで練り歩いた。
デモに参加したIT企業経営のプロディ・カルテリスさん(32)は、トランプ氏が「憎悪、暴力を奨励している」と批判した。また、教師のジョー・スタインさん(27)は、トランプ氏の主張について「『ファシスト的』で、止める必要がある」と語った。
言いたい放題独り勝ち
大統領選の共和党指名候補争いでは、異例とも言える「中傷合戦」が続いている。その中身は、ワシントン・ポスト紙がこう評するほどだ。「米大統領選史上で最も下劣な論戦……」
■泥仕合に強み
<中略>
■「はったり」を肯定
トランプ氏の発言について、ジョージタウン大のジェニファー・スカラファニ准教授(言語学)は、他の政治家と比べてトランプ氏は冒(私は)」で話し始めることが多いことに注目する。「彼は自分について話すことが多い。質問の全てが自己宣伝の機会となり、非常に効果的だ」とみる。
民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)との一騎打ちでは、各種世論調査はトランプ氏が不利とする結果が多いが、集会などでは平然と「ヒラリーを打ち負かしている調査が多い」と断言。実現可能性を度外視した公約を並べ立て、「Believe me!(私を信じろ)」と繰り返す。
トランプ氏は自伝で、宣伝のカギは「はったりだ」と手の内を明かしている。「大きく考える人を見ると誰でも興奮する。少々の誇張は構わない。非常に効果的な宣伝方法」と肯定する。既成政治家なら間違いなくマイナスだが、旧来の政治は「言行不一致」といらだちを募らせる層は、こうしたトランプ氏の言動を好意的に受け止めているようだ。
(ワシントン今井隆)
発言「小3レベル」 「とても」「すごい」連発
米政治紙が判定
ドナルド・トランプ氏のスピーチは米国ではどのように受け止められているのか。昨年8月、米政治專門紙「ポリティコ」がトランプ氏の記者会見の発言を言語レベルの指標をもとに調べたところ、結果は「小3レベル」。政策論争の場のテレビ討論会でも「小4レベル」という。「中3レベル」と判定されたテッド・クルーズ氏とは対照的だ。
特徴的なのは平易な単語が多いこと。「very(とても)」「great(すごい)」などを頻繁に使い、「stupid(愚かな)」「loser(負け犬)」など侮辱する俗語も多用する。同じ言葉、文節を繰り返し、聞き手に刷り込んでいくのも常とう手段だ。
集会を訪れた人に尋ねると「自分たちと同じ言葉遣いで話してくれる」「私たちの気持ちを代弁してくれる」との答えがよく返ってくる。各州の出口調査でも、候補者の資質として「ありのままに話す」ことを重視した人の6~8割はトランプ氏に投票している。 (ワシントン今井隆)
【ワシントン=黒見周平、ニューヨーク=広瀬英治】米大統領選の共和党指名候補争いを巡り、移民排斥など過激な発言を繰り返す不動産王ドナルド・トランプ氏(69)に対する抗議活動が広がっている。19日にはアリゾナ州で活動家がトランプ氏の集会を妨害して逮捕される騒ぎに発展。同氏のおひざ元のニューヨークでも、大規模な「反トランプ」デモが行われた。
22日に予備選を控えるアリゾナ州ではトランプ氏を批判する活動家が、集会会場に通じる主要幹線道路を車両などで封鎖した。ユタ州で18日に行われたトランプ氏の集会でも、抗議活動家が会場周辺に集結。トランプ支持者と口論になるなど、混乱が起きた。
ニューヨーク・マンハッタンでは19日、トランプ批判のデモ行進が行われ、ロイター通信によると約1000人が参加した。
参加者は「トランプ氏は人種差別主義者」などと書かれたプラカードを掲げ、市内中心部のセントラルパークから五番街の「トランブタワー」まで練り歩いた。
デモに参加したIT企業経営のプロディ・カルテリスさん(32)は、トランプ氏が「憎悪、暴力を奨励している」と批判した。また、教師のジョー・スタインさん(27)は、トランプ氏の主張について「『ファシスト的』で、止める必要がある」と語った。
言いたい放題独り勝ち
大統領選の共和党指名候補争いでは、異例とも言える「中傷合戦」が続いている。その中身は、ワシントン・ポスト紙がこう評するほどだ。「米大統領選史上で最も下劣な論戦……」
■泥仕合に強み
<中略>
■「はったり」を肯定
トランプ氏の発言について、ジョージタウン大のジェニファー・スカラファニ准教授(言語学)は、他の政治家と比べてトランプ氏は冒(私は)」で話し始めることが多いことに注目する。「彼は自分について話すことが多い。質問の全てが自己宣伝の機会となり、非常に効果的だ」とみる。
民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)との一騎打ちでは、各種世論調査はトランプ氏が不利とする結果が多いが、集会などでは平然と「ヒラリーを打ち負かしている調査が多い」と断言。実現可能性を度外視した公約を並べ立て、「Believe me!(私を信じろ)」と繰り返す。
トランプ氏は自伝で、宣伝のカギは「はったりだ」と手の内を明かしている。「大きく考える人を見ると誰でも興奮する。少々の誇張は構わない。非常に効果的な宣伝方法」と肯定する。既成政治家なら間違いなくマイナスだが、旧来の政治は「言行不一致」といらだちを募らせる層は、こうしたトランプ氏の言動を好意的に受け止めているようだ。
(ワシントン今井隆)
発言「小3レベル」 「とても」「すごい」連発
米政治紙が判定
ドナルド・トランプ氏のスピーチは米国ではどのように受け止められているのか。昨年8月、米政治專門紙「ポリティコ」がトランプ氏の記者会見の発言を言語レベルの指標をもとに調べたところ、結果は「小3レベル」。政策論争の場のテレビ討論会でも「小4レベル」という。「中3レベル」と判定されたテッド・クルーズ氏とは対照的だ。
特徴的なのは平易な単語が多いこと。「very(とても)」「great(すごい)」などを頻繁に使い、「stupid(愚かな)」「loser(負け犬)」など侮辱する俗語も多用する。同じ言葉、文節を繰り返し、聞き手に刷り込んでいくのも常とう手段だ。
集会を訪れた人に尋ねると「自分たちと同じ言葉遣いで話してくれる」「私たちの気持ちを代弁してくれる」との答えがよく返ってくる。各州の出口調査でも、候補者の資質として「ありのままに話す」ことを重視した人の6~8割はトランプ氏に投票している。 (ワシントン今井隆)
「米共和党指名候補争い、党大会までずれ込む可能性も」 News i - TBSの動画ニュースサイト
トランプ氏が経営する大学の詐欺疑惑も浮上しています。
【米大統領選】トランプ氏創設の「トランプ大学」に“詐欺”疑惑浮上 学生「3万6千ドル以上払ったのに、教育らしい教育を受けなかった」 - 産経ニュース
もともと倒産を繰り返して蓄財してきた輩ですから、詐欺くらいで驚くことはないのでしょうけど。
スーパーチューズデーが間近に迫っても衰えないトランプ旋風に、共和党主流派が慌てて対抗姿勢を示し始めたのですが、旋風の勢いは止められていません。過半数割れで党大会に持ち込み、決戦投票で逆転とのシナリオですが。。 レーガン+ブッシュで、3期12年の共和党政権後は、クリントン(2期8年)、ブッシュ(2期8年)、オバマ(2期8年)と交互に政権交代をしてきた両党。次は共和党の順番ですが、主流派は3度目のブッシュ家登場で勝利と油断していたのですね。そんな油断に、党員、国民が鉄槌をふるっているのでしょう。
そうして、「はったり」をかまして、「小三」レベルのスピーチをくしするトランプ旋風に、党員、国民が巻き込まれしまいました。
民主党が8年を越える政権の座に就くのは、1933~1953年のルーズベルト、トルーマン以来となります。健康不安を抱えるヒラリーさんですからなんとも言えませんが、2期8年努めれば、共和党は16年間政権の座から離れることになります。そんな危機でも主流派が団結出来ないのか。共和党大会でのミラクルがあるのでしょうか?
中国の官製メディアが外国の選挙の特定候補者を論評することは異例なのだそうですが、トランプ氏を批判しています。
反トランプ加速 中国、異例の批判 「当選はテロと同じ」 民主主義否定の思惑 (3/21 産経)
【北京=矢板明夫】「内政不干渉」を外交原則にしている中国が、官製メディアを使って米大統領選挙の共和党有力候補、ドナルド・トランプ氏の批判を始めた。中国の官製メディアが外国の選挙の特定候補者を論評することは異例だ。
中国共産党の機関紙、人民日報傘下の環球時報は18日付で「トランプ氏の当選は大規模テロに匹敵する」と題する長文記事を掲載。トランプ氏の問題発言の数々を紹介し、同氏を「世界経済の毒針だ」などと痛烈に批判した。そのうえで、同氏の躍進を許した米国の選挙制度について、「民主主義の不完全さを表している」と酷評した。
トランプ氏はこれまで、「米国の株暴落は中国のせいだ」「中国は為替操作の名人だ」などと中国への敵意をむき出しにしてきた。同紙は3月14日にも、トランプ氏を「注目を集めるピエロにすぎない」と批判する社説を掲載、反撃する姿勢を鮮明にしたものとみられる。
一方で、中国紙は、人権問題で厳しい対中姿勢を示す米民主党の有力候補、ヒラリー・クリントン氏を批判していない。北京の共産党関係者は「クリントン氏は国務長官時代につき合いがあったので、交渉できる相手だとわかっている。だが、トランプ氏が当選すれば、米中関係は予測不能になる」と語った。
中国紙がトランプ氏を批判するもう一つの理由は、米国式の民主主義制度を否定したい思惑もあるとみられる。中国は欧米から「一党独裁」などと批判されてきた。しかし、米国の選挙制度は今回、暴走するトランプ氏の台頭を阻止できなかった。同紙は「米国の凋落(ちょうらく)と西側の民主主義の失敗を物語っている」と指摘し、中国の政治制度が欧米よりも優れているとアピールした。
【北京=矢板明夫】「内政不干渉」を外交原則にしている中国が、官製メディアを使って米大統領選挙の共和党有力候補、ドナルド・トランプ氏の批判を始めた。中国の官製メディアが外国の選挙の特定候補者を論評することは異例だ。
中国共産党の機関紙、人民日報傘下の環球時報は18日付で「トランプ氏の当選は大規模テロに匹敵する」と題する長文記事を掲載。トランプ氏の問題発言の数々を紹介し、同氏を「世界経済の毒針だ」などと痛烈に批判した。そのうえで、同氏の躍進を許した米国の選挙制度について、「民主主義の不完全さを表している」と酷評した。
トランプ氏はこれまで、「米国の株暴落は中国のせいだ」「中国は為替操作の名人だ」などと中国への敵意をむき出しにしてきた。同紙は3月14日にも、トランプ氏を「注目を集めるピエロにすぎない」と批判する社説を掲載、反撃する姿勢を鮮明にしたものとみられる。
一方で、中国紙は、人権問題で厳しい対中姿勢を示す米民主党の有力候補、ヒラリー・クリントン氏を批判していない。北京の共産党関係者は「クリントン氏は国務長官時代につき合いがあったので、交渉できる相手だとわかっている。だが、トランプ氏が当選すれば、米中関係は予測不能になる」と語った。
中国紙がトランプ氏を批判するもう一つの理由は、米国式の民主主義制度を否定したい思惑もあるとみられる。中国は欧米から「一党独裁」などと批判されてきた。しかし、米国の選挙制度は今回、暴走するトランプ氏の台頭を阻止できなかった。同紙は「米国の凋落(ちょうらく)と西側の民主主義の失敗を物語っている」と指摘し、中国の政治制度が欧米よりも優れているとアピールした。
トランプ氏だと中国の国益への害が大きいと考えたのか、記事が指摘するように、民主主義を批判し、社会主義の自国制度との差別化を国民にPRしようとしているのか、興味深い言動ですね。
更に注目されるのは、記事が指摘していますが、ヒラリーさんを批判していないこと。クリントン家は親中との説がありますが、そのせいなのでしょうか。
# 冒頭の画像は、ニューヨークでの反トランプデモ
この花の名前は、ノコンギク
↓よろしかったら、お願いします。