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米国が展開する中国包囲網に対する、中国政府や人民解放軍の反攻に注目しています。
人民解放軍の強気の反攻が懸念されるのですが、南シナ海を「核心的利益」と主張し始めた対外強硬策の失敗を悟った中国は、政府も軍も作戦転換を始め、産経の記事で曰く、隣国との関係修復を優先する姿勢を前面に押し出してきている様です。軍部も米中衝突の懸念を高めているのだと。
中国包囲網を、ASEAN、日韓、オーストラリア、更にインドと素早い連携を構成し構築したオバマ政権の戦術を、バスケットボール戦法とはうまく評したものですね。
そして中国が転換した戦術が、相手の攻撃を柔らかく受け流し一気に反転攻勢に転じる、「太極拳打法」というのも言いえて妙。
つまり、海洋覇権拡大の基本路線は変えてはいませんが、表面上は、関係諸国や国際世論の反発を和らげほとぼりを冷まし、反撃の機をみて再攻勢に転じるという作戦ですね。
記事で「隣国との関係修復を優先する中国の姿勢」と表現されていますが、これは同時に、中国が得意とする連携する包囲網の分断作戦でもあることは、意識しておかねばならないことでもあります。
中国の分断作戦にASEAN各国は耐えられるのか - 遊爺雑記帳
東シナ海で「ガス田」、「尖閣」といった懸案を抱える日本。アジアの共有財産として期待される日米同盟の役割を担う日本。アジアの自由主義陣営の雄として期待される日本。
アジアの国々や世界からの期待に応え、鳩や菅が失った信頼の回復に努めねばなりません。
それには、中国の「太極拳打法」に惑わされず、日米同盟の深化はもとより、ようやく休止状態から脱しはじめた、日豪、日印、日越をはじめとするASEAN各国との連携強化の推進が急務ですね。
現状では、グズグズしている日本なんか、かまっていられないとなりかねません。
# 冒頭の画像は、ダーウィンでのオバマ大統領と、ギラード首相
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イワヤツデ 撮影場所=六甲高山植物園
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人民解放軍の強気の反攻が懸念されるのですが、南シナ海を「核心的利益」と主張し始めた対外強硬策の失敗を悟った中国は、政府も軍も作戦転換を始め、産経の記事で曰く、隣国との関係修復を優先する姿勢を前面に押し出してきている様です。軍部も米中衝突の懸念を高めているのだと。
【緯度経度】北京・山本勲 中国外交 「太極拳打法」で転換 (1/14 産経) 中国が一昨年春からの対外強硬路線を軌道修正しつつある。南シナ海まで(自国領を意味する)「核心的利益」と主張し始めたことが国際社会の集中批判を浴び、米オバマ政権の対中包囲網形成に弾みをつけたためだ。昨年末の野田佳彦首相訪中や習近平国家副主席の訪越では、隣国との関係修復を優先する中国の姿勢が目立った。 相手の攻撃を柔らかく受け流し一気に反転攻勢に転じる、「太極拳打法」さながらの転換だ。 「米国は朝鮮半島での中国の主導権は認めても、海洋覇権では絶対譲らないことがはっきりした」-。オバマ大統領が5日、中国を“第一の敵”と想定した「国防戦略の見直し」を発表したことに、中国の対米関係筋は不安混じりの表情でこうコメントした。 米国は今回の戦略見直しで前世紀から続いた中東、アジアの二正面軍事戦略を放棄。海空軍を柱にアジア太平洋地域での戦力強化を明確に打ち出した。しかもその「照準を中国に絞っている」(中国紙、環球時報)ことは誰の目にも明らかになった。 オバマ政権の「アジア回帰」に拍車をかけたのは他ならぬ中国だ。2010年春に突如「南シナ海は中国の核心的利益」と主張し始め、周辺海域で大規模な軍事演習を繰り返した。 ベトナム、フィリピンなどとの領海をめぐる緊張が高まり、米国が「海域の平和と通航の自由」を主張して米中対立が強まった。 中国はオバマ大統領が就任当初に米中2極体制を唱えて親中姿勢を示したことを、「弱さの表れ」と見誤ったようだ。そこでトウ小平直伝の「能力を隠して先頭に立たない」外交から、「必要に応じてやるべきことをやる(実力を行使する)」戦略に転じた。 これが巨額の対中貿易赤字縮小に協力しない中国への不満と重なって、米国の対中脅威論に火をつけた。 その後のオバマ大統領の素早い反転攻勢ぶりは、愛好するバスケットボールさながらだ。国際批判が中国に集中したところで、一気に攻め〈対中包囲網形成〉に転じ、ボールを四方につなぐようにして日韓、オーストラリア、東南アジア諸国連合(ASEAN)からインドに至る外交・軍事面での連携網を作り上げた。 さらに経済制裁中のミャンマーにクリントン国務長官が出向いて関係改善を図ったことは、中国の度肝を抜いた。 しかし中国もしたたかだ。対外強硬策が失敗したとみた中国は、実は昨秋から静かに作戦転換を始めている。昨年9月に国務院(政府)新聞弁公室が発表した「中国の平和発展」という文書がその端緒だ。 新聞紙面の1ページ半近い長文で、胡錦濤政権の「平和発展」路線は不変であることを強調。その一方、わずか数行だが国家主権や領土など「核心的利益は断固守る」ことも明記している。 海洋覇権拡大の「基本路線は変えないが、(外国の反発をかわすため)戦術や運用を修正する」(中国筋)狙いからだ。 事実、昨秋まで中国メディアをにぎわした、ベトナムやフィリピンなどへの武力制裁論がめっきり減った。 昨年12月に訪越した習近平国家副主席はベトナム首脳に「矛盾の適切な処理と協力関係の長期発展」を呼びかけた。中国軍の馬暁天副総参謀長は同月訪中したフロノイ米国防次官に「両国軍間のリスク管理強化と、相手の意思の読み違いを防ぐ」重要性を強調した。軍部も米中衝突の懸念を高めたためとみられる。 敵が強く突いてきたら、円形の動作で受け流しながら気力を蓄え、相手の衰えを待ち一気に反撃に出る。 今は健康法として普及しているが、本来の太極拳は「中国最強の拳法」と称される。 オバマ政権のバスケットボール戦法と、中国太極拳打法の攻防が長期化することだけは確かだろう。
中国包囲網を、ASEAN、日韓、オーストラリア、更にインドと素早い連携を構成し構築したオバマ政権の戦術を、バスケットボール戦法とはうまく評したものですね。
そして中国が転換した戦術が、相手の攻撃を柔らかく受け流し一気に反転攻勢に転じる、「太極拳打法」というのも言いえて妙。
つまり、海洋覇権拡大の基本路線は変えてはいませんが、表面上は、関係諸国や国際世論の反発を和らげほとぼりを冷まし、反撃の機をみて再攻勢に転じるという作戦ですね。
記事で「隣国との関係修復を優先する中国の姿勢」と表現されていますが、これは同時に、中国が得意とする連携する包囲網の分断作戦でもあることは、意識しておかねばならないことでもあります。
中国の分断作戦にASEAN各国は耐えられるのか - 遊爺雑記帳
東シナ海で「ガス田」、「尖閣」といった懸案を抱える日本。アジアの共有財産として期待される日米同盟の役割を担う日本。アジアの自由主義陣営の雄として期待される日本。
アジアの国々や世界からの期待に応え、鳩や菅が失った信頼の回復に努めねばなりません。
それには、中国の「太極拳打法」に惑わされず、日米同盟の深化はもとより、ようやく休止状態から脱しはじめた、日豪、日印、日越をはじめとするASEAN各国との連携強化の推進が急務ですね。
現状では、グズグズしている日本なんか、かまっていられないとなりかねません。
# 冒頭の画像は、ダーウィンでのオバマ大統領と、ギラード首相
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イワヤツデ 撮影場所=六甲高山植物園
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