キューバに医学留学をする米国人留学生が増えているのだそうです。(10/27 読売朝刊)
写真付きの記事の見出し「米→キューバ 留学」を見て、一瞬意味が分からず、おもわず記事を読んで、キューバという国の認識を新たにしました。
キューバでは医療と教育の無料化に取り組んでいて、とりわけ医師育成に尽力し、その結果家庭医が充実し医師一人当たりの国民人口が158人と世界有数医療体制が確立出来ているのだそうです。日本は、625人という数字を見たことがありますので、はるかに及びませんし、医師や病院が不足している地域が増え社会問題として取り上げられています。
ブッシュ米大統領がカストロ政権打倒を呼びかけたことに対し、キューバのペレス外相は、「キューバ国民は共産党政権を支持しており、米国の侵略に対しては、多くのキューバ人が武器を取って戦うだろう」と言っているそうです。
一方では、お金が無くて勉強できない米国留学生を、分け隔てなく無償で教育し、その卒業生が米国で医師となり過疎地医療に貢献する様育成しているのです。
ここでは、中国共産党同様に、共産党員の拡大活動に繋げる政策という見方は止めておきます。
どちらが先進大国なのかは、医療体制造りの長期ビジョンと実行した成果では、明らかなように見えます。
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写真付きの記事の見出し「米→キューバ 留学」を見て、一瞬意味が分からず、おもわず記事を読んで、キューバという国の認識を新たにしました。
米 → キューバ 医学留学 (10/27 読売朝刊)
「米国ではお金がなければ医者になれない。キューバでなら夢がかなう」
ハバナ郊外のラテンアメリカ医学校。昨年入学したアトランタ州出身のチャシティ・フォールズさん(30)は 7歳の息子を持つシングルマザーだ。昔から医師になりたかったが、経済的事情から断念。幼稚園や会社勤めを転々としていたある日、キューバでの医学留学を仲介するキリスト教団体の存在を知り、迷わず申し込んだ。
渡航費、学費、教科書代から家賃、食費、日用品までキューバ政府の負担。毎月100ペソ(約530円)の小遣いまで支給された。
米国は長年、「圧政国家」の独裁者としてカストロ国家評議会議長を敵視。ブッシュ大統領は24日の演説でも、カストロ政権打倒を訴えたばかりだ。
<中略>
ラテンアメリカ医学校は、1999年に開校した。その前年のハリケーンで被災した中米諸国に医師を派遣したカストロ議長がこれら各国の貧困家庭の若者を受け入れ、医師として育てようと提案し、誕生した。
<中略>
キューバは現在、同学校を中心に中南米やアフリカ諸国など約30か国から留学生9,000人以上を受け入れている。米国人は、うち92人だが、年々増えてきた。同学校のエイディ・ソカ基礎科学部長は、米国人受入について「問題なのは米政府の敵意であり米国民は友好的。貧しい人々が十分な医療を受けられない現状も知っている」と理解を示す。
米国内では、医療保険制度に焦点を当て、貧富の格差が引き起こす医療現場の参状を描いたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ」が話題を呼んだばかりだが、留学生も驚きを隠さない。
米ワシントン州出身の20歳代の留学生、ラモン・ベルナさんは「米国では、患者は名前より先に治療費を払えるだけの保険に加入しているかどうかを尋ねられるのに」と無料医療にショックを受ける。カリフォルニア州出身のエリシア・モラレスさん(25)も「米国の医療は破綻している。逆にキューバは経済制裁を受けながらも、国民誰もが教育や医療を受けられる。この国は共産主義だが、米政府が非難するような『悪』の国ではない」と複雑な気持ちだ。
「米国ではお金がなければ医者になれない。キューバでなら夢がかなう」
ハバナ郊外のラテンアメリカ医学校。昨年入学したアトランタ州出身のチャシティ・フォールズさん(30)は 7歳の息子を持つシングルマザーだ。昔から医師になりたかったが、経済的事情から断念。幼稚園や会社勤めを転々としていたある日、キューバでの医学留学を仲介するキリスト教団体の存在を知り、迷わず申し込んだ。
渡航費、学費、教科書代から家賃、食費、日用品までキューバ政府の負担。毎月100ペソ(約530円)の小遣いまで支給された。
米国は長年、「圧政国家」の独裁者としてカストロ国家評議会議長を敵視。ブッシュ大統領は24日の演説でも、カストロ政権打倒を訴えたばかりだ。
<中略>
ラテンアメリカ医学校は、1999年に開校した。その前年のハリケーンで被災した中米諸国に医師を派遣したカストロ議長がこれら各国の貧困家庭の若者を受け入れ、医師として育てようと提案し、誕生した。
<中略>
キューバは現在、同学校を中心に中南米やアフリカ諸国など約30か国から留学生9,000人以上を受け入れている。米国人は、うち92人だが、年々増えてきた。同学校のエイディ・ソカ基礎科学部長は、米国人受入について「問題なのは米政府の敵意であり米国民は友好的。貧しい人々が十分な医療を受けられない現状も知っている」と理解を示す。
米国内では、医療保険制度に焦点を当て、貧富の格差が引き起こす医療現場の参状を描いたマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ」が話題を呼んだばかりだが、留学生も驚きを隠さない。
米ワシントン州出身の20歳代の留学生、ラモン・ベルナさんは「米国では、患者は名前より先に治療費を払えるだけの保険に加入しているかどうかを尋ねられるのに」と無料医療にショックを受ける。カリフォルニア州出身のエリシア・モラレスさん(25)も「米国の医療は破綻している。逆にキューバは経済制裁を受けながらも、国民誰もが教育や医療を受けられる。この国は共産主義だが、米政府が非難するような『悪』の国ではない」と複雑な気持ちだ。
キューバでは医療と教育の無料化に取り組んでいて、とりわけ医師育成に尽力し、その結果家庭医が充実し医師一人当たりの国民人口が158人と世界有数医療体制が確立出来ているのだそうです。日本は、625人という数字を見たことがありますので、はるかに及びませんし、医師や病院が不足している地域が増え社会問題として取り上げられています。
ブッシュ米大統領がカストロ政権打倒を呼びかけたことに対し、キューバのペレス外相は、「キューバ国民は共産党政権を支持しており、米国の侵略に対しては、多くのキューバ人が武器を取って戦うだろう」と言っているそうです。
一方では、お金が無くて勉強できない米国留学生を、分け隔てなく無償で教育し、その卒業生が米国で医師となり過疎地医療に貢献する様育成しているのです。
ここでは、中国共産党同様に、共産党員の拡大活動に繋げる政策という見方は止めておきます。
どちらが先進大国なのかは、医療体制造りの長期ビジョンと実行した成果では、明らかなように見えます。
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その話初めて聞きました。米国人がキューバで医学の学校に入学出来るとは・・・
確かに米国の医療事情は貧乏人には厳しいとか?その点でキューバは海外からも医学生がやってくる・・いいですね。
大抵の社会主義の国は建前では学校も病院もただだと聞きましたが、北朝鮮なんかその程度がお話しにならないほど、崩壊しているようですね。その点キューバは継続出来ているんですね。相当経済的に疲弊していると聞きますが・・・
それと米国では、キューバで医学を勉強してその資格が通用するんですか?
日本は通用しませんよね。そこら辺が良く解りません。
> 米国では、キューバで医学を勉強してその資格が通用するんですか?
申し訳ありません。そこの説明部分は記事の転載で略してしまっていました。
ラテンアメリカ医学校で、6年間基礎から実践まで学んで卒業したら、母国の国家試験を受けて医師となるので、国内の学校を卒業するのと同様です。
なを、同校の理念に基づき、母国でも最低2年間、医療過疎地で働くことが求められているのだそうです。
同校の入学試験については記事には書かれていないのでどの様に選抜されるのかは解りません。
以下の頁なども参照下さい。
http://www14.plala.or.jp/Cuba/medical20040615.htm
http://home.interlink.or.jp/~ima-keio/29thkatsudoupics3.htm=慶応の医学部
http://www.ne.jp/asahi/hari/nature/estados/cuba/cuba47.htm
お金が無かったり、過疎地で足のないひとは、座して死を待つしかないといった国にならないよう、国民を護る国であって欲しいと願いますが、医療制度、保険、教育制度と省庁をまたがる国家ビジョンの構築と実行が、ねじれ国会の状況では、桝添大臣といえども、重箱の隅をつつくことに専念し政権構想の基礎が薄弱な民主党への答弁に追われ、手が回らない現状が残念です。