絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

満身創痍・・大糸桜

2005-06-11 22:20:46 | Weblog
大糸桜、県の天然記念物に指定されている。
春4月中旬が見頃になるが、今は人気もなくひっそりしている。
大糸桜は満身創痍と言った感じで哀れを感じる。
幹の空洞は詰め物をされ、折れたのか大枝の切り口には、金属の蓋が付いている。
枝も自力では支えられないのか、支柱に支えられている。
桜は割と短命の樹種だから、この老樹も本来の寿命は尽きているのでは無かろうか?
人間がよってたかって延命措置を講じて生きながらえさせているように思える。
病人に人工心肺を装着して無理矢理生きながらえさせているのと同じパターンだ。
植物は生存を脅かされるような環境に置かれると、死に花を咲かす、と言う現象を起こす。
皐月の栽培家が夏に水やりを控えて飢餓状態にして、翌春の花着きを良くするのが
皐月の子孫存続本能を上手く利用する例である。
この大糸桜も、春には見事な花を咲かせて、大勢の見物客を喜ばせている。

 *参考*
  小淵沢町松向地区にある垂れ桜で、樹齢400年のエドヒガンザクラの変種です。

                         11th. JUN. 2005.

しめ縄? 輪飾り?

2005-06-11 00:03:40 | Weblog
私は余り信仰心の篤い人ではないから、確かなことは言えないが、この形のしめ縄があるのは、伊豆方面の神社に多いように思う。
沖縄の亀甲墓と同じような意味があるのかも知れない。
亀甲墓というのは、遺骨を納める部分が母親のお腹の形をしていて、遺骨を納める入り口が、赤ちゃんが生まれ出てくる場所を模している。
つまり人は生まれ出た所へ、死んだら戻るという考え方なのである。
このしめ縄の丸い輪が、それと同じかどうかは、神主さんに聞いてみる価値はありそうだ。
この輪を8の字のようなくぐり方をすると御利益があるとか、脇の看板に書いてあった。
ご婦人方が次から次へと潜り抜けていた。
私はご婦人方に跳ね飛ばされて怪我でもすると御利益どころではないから、
脇を通って神殿に進んだ。
武田神社は信玄が住んでいた館の跡地に造ったらしい。
私が武田神社に参拝しても、何処の國からも苦情は来ない。
私は安らかな気持でホウトウ専門の店を探して昼食にした。

                     11th. JUN. 2005.