太助資料館とあるから、一心太助のことかと思ったら、新治村出身の塩原太助のことだった。
塩原太助(一七四三~一八一六年)は新治村下新田の農家に生まれた。幼くして両親を亡くし、十九歳の時、江戸に出て炭屋に奉公した。二十二年間、「奉公人の鑑(かがみ)」と称されるほど勤勉に働き、後に独立して成功。
晩年は多額の私財を公益事業に投じた。・・・・のだそうだ。
資料館は外から覗いただけでけんがくはせず、併設の売店の方を彷徨いてみた。
藁草履、繭で作った小物、藁で編んだ鶴、が目を引いた。そのほかにも、形の悪いリンゴとか、小粒の蕗の薹、山芋等々。地元直結の産品を売っているのが好ましい。