毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

受け継ぐのは私たち ~ 映画 「THIS IS IT」

2010年02月01日 15時54分09秒 | 大好きな本・映画・ほか
少し前の話なんですけど。。。。

見に行ってきたんです、話題の映画、マイケル・ジャクソン “THIS IS IT”。

昨秋公開されてから なぜかずっと氣にかかって氣にかかってしかたなくて。


ファンだったわけじゃないです。

それはもうあれほど有名な人だったから、ビリー・ジーンとかスリラーとか それとは知らず耳にしてたし、
「BAD」発売のころは 今とは真逆にどっぷりテレビ漬けの毎日だったから、ワイドショーから深夜の音楽番組までマイケル情報やマイケル映像をこれでもかと刷り込まれたこともありました。

それはもうめちゃめちゃカッコイイって思いましたよ('-'*)


でもそれも一時的なこと、日々ぼんやりと流されていくうちにいつの間にか忘れられ、そののちマイケルの話題やらスキャンダルやら耳にしても、東西問わずさまざまなスターのゴシップと十把ひとからげに「あ~またか」と聞き流すぐらいでしかなかったのです。


昨年6月に「亡くなった」というニュースを知ったときはさすがに驚き、なんともいえない氣持ちになりました。

それも日がたつにつれて遠のいてゆき、追悼映画が製作されるというニュースも別段氣に留めてはいなかったんですが・・・・


それがまあ、なんでこうも氣にかかるのか。

Yahooの映画レビューを読みにいくと、投稿数はあっというまにうなぎのぼり、たちまち4ケタに達し、さらに他の映画だったらあり得ないような高評価をキープ。

しかも、それぞれの文面から伝わってくる感動が半端ない。
歌も踊りも素晴らしい!と讃える声に混じって聞こえてくるのが、


「マイケルの深い愛を感じました」

「スキャンダルを信じたこともあったけど、あんなの嘘だったってよくわかった、マイケルごめんなさい」

「これを目にする機会を与えてくれたオルテガ監督にも心から感謝します、ありがとう」


ひとつひとつの文章から言葉になり切らない想いが噴き出している。


これはよっぽど見に行こうかと思いもしたんだけど、なにせ山奥、近くで公開してるところなんかあるわけもなし、2週間限定なんだからじき終わるさ、とまた思い直し・・・・

でも・・・・


いやもうね・・・・なんでこうも頭離れないんだろう・・・・(-_-;)

どかんと背中押してくれるなにかがあれば いっそさっさと他府県まででも見に行ってたんでしょうが、そういう決定打がないまま、でもなぜかいつも頭のどこか隅っこに引っかかってて、どうしても離れようとしない。



やがて2週間から1ヶ月に延びた上映期間も終わり、やれやれこれで。。。と思ってたら。。。。


1月から2週間、なんとこの南紀の片田舎(ごめんなさい)の映画館でも上映だって~~~


2週間迷いに迷い、ついに腰が上がったのが最終日1月24日の最終上映、レイトショー。




行ってみてわかりました。

見えるもの、聞こえるものじゃなかった。

それらを通して伝わってくる、五感を超えた“なにか”。

それを体験してきなさいということだったようです。


受け取りました、確かに。



それは 強いて言葉に置き換えれば 「愛」というものなのかもしれません。

それはたしかにそこにありました。


あれほどの大スターでありながら、マイケルのパフォーマンスにはひとかけらの驕りも自己満足も自己陶酔も感じられませんでした。
「どうだ、僕ってすごいだろ?」みたいなところがみじんもなかった。

そこにあったのは、「好き」なんて言葉じゃ言い表せないほど歌や踊りに入り込んで、目指すイメージを完璧なまでに表現しようと全身全霊で打ち込む、静かで情熱的なひとつの魂。

そしてそこから発するエネルギーは、スクリーンを通して見る者を動かし、内に入り込んでその殻を突き破り、溢れさせたのだと思います。

愛を。


あの数々の熱いレビューの根っこにあったものがなんなのか、わかったような氣がしました。



マイケルは言ってました。

「これは冒険だ」

「みんなを未知の領域へ連れて行こう」

「世界に愛を取り戻そう」


彼はもうここにはいないけど、彼が、そしてケニー・オルテガ監督が「THIS IS IT」を通して体感させてくれたそのメッセージは、映画を見た私たちひとりひとりが確かに受け取ったんだよね。

ならば、次にそれを形にするのは私たちの番。

彼らからもらった感動を原動力に。

それぞれが大好きなことを思いっきり実現して、それをまわりと分かち合って。


この映画に心揺さぶられた多くの人々の片隅にちょこんと混じって、ちっちゃな私も私なりの“THIS IS IT”を創っていこう。



THIS IS IT.


さあ、これからだ。


だよね(^^)






マイケル・ジャクソン、ケニー・オルテガ、そして映画とステージのすべてのスタッフ・共演者に、ささやかに そしてありったけの感謝を。


ありがとう。