きょうも二つ目の記事アップです♪
きのう動画のリンクを貼らせてもらった フランス映画 「美しき緑の星」 。
すぐに消されてしまうかと思いきや そうでもなさそうなので 急いでご紹介したら、じきに消えてしまったようですが(^_^;)
あの記事の追記にも書いたとおり、私は3日間で4回見ました。
削除後にストーリーをご紹介するのもどうかと思うのですが、これからも動画や自主上映会などで まだまだ多くの人の目に触れる機会がありそうな映画なので、遅ればせながらあらすじを。
人々が 豊かな分かち合いの心を持ち、自然と調和した暮らしを営み、貨幣経済も 行過ぎた物質文明も はるか昔の話となった、ある美しい惑星。
この星からは、他の星の発展成長に支援の手を差し伸べるため 定期的に人が派遣されるのですが、その中で 地球だけは、あまりに原始的で意識が遅れていて危険なため 誰も行きたがりません。
そんな中、ひとりの女性が 「私行ってもいいです」 と名乗りを上げます。
さっそく地球に到着した彼女 ・ ミラですが、笑顔を忘れた人々、土も緑もほとんど見当たらない街、お金がないと何も入手できないシステム、からだに悪い食べ物や水、と いきなり難題続出。
そんなミラが 携えてきた 「切断プログラム」 。
前にも書いたように、人々本来の意識と 後付けの刷り込みによって思い込まされた概念を切り離す力を持っています。
やがてミラは、ひょんなことから “切断第一号” となった ある医師の家に世話になり・・・・
1回目に見たときは、いろいろと思い当たることもあり 面白いなとは思いましたが、想像したより淡々とした印象で、まあ一度見れば十分か、という氣持ちでした。
が、なぜか2回、3回と重ねて見るうちに、この映画の世界観にじわじわ引き込まれ 次第に愛着が湧いてきたのです。
面白いとか エキサイティングだとかいうのとは違う、親しみというか 懐かしさというか。。。。
ふとした折に浮かぶ 数々の場面が さまざまな思いを喚起し、見られなくなった今になって かえって味わいを増し、さりげなく身近に寄り添うような、不思議な映画です。
「美しき緑の星」 にまつわる話、これからも時おり挟み込ませていただくかもしれません(^^)
おしまいに、この映画の監督兼主演女優(ミラ役) ・ コリーヌ・セローさんのメッセージを。
世の中の仕組みを根底から問い直すクレイジーな映画を撮ってみたいと思いました。それで長い時間をかけて考証を行ったのです。無駄になったシーンやアイデアを書き留めたノートが何冊にもなりました。次から次へと疑問が生じたのですが、そのすべてに答えが得られたわけではありません。
そうして、風にそよぐ木々に見守られながら、台本の執筆に取りかかったのでした。完成した台本を見た人たちの反応は実にさまざまでし た。このプロジェクトの資金援助には乗り気でない人たちが何人もいるとプロデューサーのアラン・サルドが言います。「本当にこの映画を撮るつもりです か?」と彼が言うので、私は熱を込めて「もちろんです」と答えました。かくして映画は封切られたのですが、完全な失敗でした。誰も興味を示さなかったのです。客が入らず、批評家からは酷評されました。業界にとって、この作品は理解不能のUFOだったのです。しかし、この映画は死にませんでした。
こうした逆風にもかかわらず「美しき緑の星」は生き残り、生き物のように成長し話題となったのです。必要とされているからでした。この映画が世の中に発するメッセージのためだった。一緒に映画を見て語り合う「美しき緑の星」クラブのサイトが、いくつもネット上に見られるようになりました。
私は早すぎたのでしょうか? この映画のように価値観を根底から問い直すことで世の中を変えることが必要な、ぎりぎりの瀬戸際まで私たちは来ているのかもしれません。
コリーヌ・セロー