Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

サマータイムマシン・ブルース

2006-08-29 | 日本映画(さ行)
★★★★ 2005年/日本 監督/本広克行

「どうして私は乗りきれないの」



「面白かった!レビュー」が多くて期待し過ぎたのだろうか。最後までなんだか乗り切れなかった。こういうテイストの作品はすごく好きなんだけどなあ。なぜだろう。面白い!と言い切れない私がいるのです。なぜ、なぜ?

突然タイムマシンが目の前にあって、とりあえずすることと言ったら壊れたリモコン直すために昨日に戻るってね、そういうバカバカしさはすごくいいんです。でね、昨日に戻ってしまったがために、結局あっちこっち時間移動しなきゃいけなくなって…。そこをですね、私はすごく「それでいいの?」と冴えない脳をいろいろ働かし過ぎちゃって、乗り切れなかったんですよ~。

えーっと昨日に戻ってやったことは、今日はすでに現実化してる。でも、過去を変えちゃうとすべてが消滅するって、佐々木蔵之介演じる大学助手は言ってたし。じゃあ、落書きするのはいいけど、物を動かすことはダメなの?なんて、もうずーっと頭の中が疑問符だらけでね。いちいち検証している自分がいる。もう性格だね。あれ?と思ったことがスッキリするまで、ストーリー追えないの。これって、結構損な性格かもなあ。

でもね、伝説の亀がSF研究員の男の子だったってオチはかなり笑えたし、なぜか未来から来た奴がダサイファッションだとか、そういう細かいところもいちいち面白かった。つまり、面白いか、面白くないかと聞かれれば面白いんだ。しつこいけど。と、いうわけで辻褄を確認するためにも、何度も観た方がいいのだろうか?それとも、そんなことするとますます頭が疑問符になるんだろうか。スッキリ面白かった!と言えない自分が悲しい。