Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

SEX and the CITY Season3

2008-06-03 | TVドラマ(海外)
<vol.1>
「マン・ウォッチング」


4人の行動原則に変化がありませんので、そろそろワンパターンで飽きてくる頃。この巻は、女性陣ではなく、男どもを観察することを楽しんだ方がいいでしょう。自分なら、どの男を選ぶだろうか、その判断基準は何かなど考えていると、結構面白いです。

ビル→政治家の卵。将来有望。仕事も辞めて、贅沢な暮らしを満喫できるかも。いや、政治家夫人なんて意外とのんびりできないか。変なセックスの趣味あり。夜の生活は少々我慢して、将来性を取る?いや、アタシには無理だ。

スティーブ→バーテンダー。素直に愛を語るところが評価高し。彼女が弁護士なのに、肩の力が抜けているのがいい。独占欲がやや強い。ふたりの時間を持ちたがるところがウザくなる時も。しかし、この両者を天秤にかけるに、彼の素直さは結婚相手としてバッチリなんじゃないの?

シボン→黒人のやり手プロデューサー。交友関係も幅広く、業界人としてのステイタスもある。とてもセクシーだし、連れて歩きたい男。しかし、口うるさい妹の存在は、オンナとしてこれ以上やっかいなものはない。でも、縁はきらずにキープしておきたいぞ。

エイダン→真面目な家具職人。いきなりスモーカーは彼女にできないと宣言。そして、本当に好きになるまでセックスはしないと言う。でも、タバコを吸ってるから君は彼女になれないって、一体アンタは何様?自分の評価基準をキープすることが何よりも大事な男の典型。一見、優しそうに見えるけど、コイツはくせ者だと思うな。キャリー、やめておきなさい。

で、シャーロットは、キスの時に顔をべろべろ舐める男、最中に卑猥な言葉を連発する男など、あいかわらず評価もクソもないしょうもない男としか出会っていないのでした。一体、シャーロットの位置づけって何?



<vol.2>
「時々真理を吐くサマンサ」


クーパー捜査官がタクシーに乗ってホワイトロッジから戻ってきましたよ。いやはや、ツインピークスファンにはちょっと複雑な心境だなあ。私の中では二大イロモノ俳優(もう1人はジェームス・スペイダー)の1人だっただけに、TVドラマでお目にかかるのは、なんか居心地悪いです。

何となく予感はしてましたけど、ビッグとよりを戻しちゃうキャリー。昔の男から「君が忘れられない」なんて言われると、どんな女でもフラフラ~としちゃいますよ。セックスの相性がいいんなら、なおさらね。彼がいるのをわかってて、強引にモーションかけてくるなんて、とんだ男ですけど、なんか憎めないのよね。自分の胸に手を当てて、過去を振り返ってみると、私だってチクチクしますわよ。

そんなキャリーを慰めるサマンサのセリフに私はぐっと来ました。アレのことしか頭にないようなキャラなんですけどね、時々サマンサは真理をズバッと突くんです。だから、私はサマンサが好き。不倫関係に陥ったキャリーに対して、「それは人間の宿命よ。男たちが何世紀もしてきたこと。」ふむふむ。「彼が愛を告白していない限り、セックスは自由よ。」こりゃ、名言だ。

もし、友だちが不倫関係で悩んでいると告白されたら、どうアドバイスできるだろうと思うのです。頭ごなしに否定もするのは酷だし、かと言って適当な言葉でごまかすのも情けない。サマンサみたいに、相手を非難するでもなく、シメっぽく慰めるのでもない。シャキッと向き合えるボキャブラリーが自分にあるかと言うと、からきしダメ。こういうところは、サマンサを見習いたいと思うのであります。もちろん、夜の生活は見習おうにも見習えませんが。



<vol.3>
「何でも素直に告白するのは大人じゃない」


とりあえず、ビッグとのひと悶着はこれにて終わり、と言う感じのシーズン3。しかし、まだまだビッグは出てきそうな気配ですね。

いざ結婚してみたら「できない夫」だったってことで、そりゃやり過ぎだろってくらい、手に変え品を変え挑もうとするシャーロット。ん~、見ていてかなりイライラしますね。私が夫でもドン引き。シャーロットの位置づけって何?って前回書きましたけど、サマンサを上回るネタの提供者ってところ。冷静に見て、この空回りっぷりが、笑いを通り越して哀れに見えてきました。でも、この独り相撲はまだまだ続くんだろうなあ。ついていけるだろうか。

この巻を見ている方は、すでにシーズン3-vol.2を見ていると思うので言及しますけど、浮気をわざわざエイダンに告白するキャリーをみなさんどう思いました?せーの!
「黙っておけばいいのに!」
ですよね~。「自分に嘘がつけない」ですって?いい大人の女のすることじゃないと私は思うけどな。もし、その罪に絶えられなくて、彼と別れたいと思うなら、告白せずに身を引けばいいだけ。ありのままの自分を知ってもらった上で愛してもらおうなんて虫が良すぎる。他の男に抱かれた後、いけしゃあしゃあと自分ともベッドインしていたなんて事実、誰だって知りたくないよ。
素直で一途で嘘がつけないキャリー。彼女のピュアな部分は、ホントは裏を返せば、思いやりに欠けるってこと。でも、ちゃんと自分も傷を負っている。そこがドラマとしてのポイント。バカだねと思いつつ応援したくなるのでした。