Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

宮本から君へ

2021-06-03 | 日本映画(ま行)
★★★★ 2019年/日本 監督/真利子哲也

終始殴られている感覚で見続けるが、最後に残るのは爽快感。猪木の気合の平手打ちかよ。「渾身の」という言葉すら軽々しく聞こえる池松壮亮・蒼井優両名の演技に圧倒されっぱなし。物事の正しさを問うなんてカッコつけないからこそ、強烈な正しさを感じるんだ。宮本、お前は正しい!

宮本を見ながら、なぜか「愛のコリーダ」のきっつぁんを思い浮かべていた。徹底して受け身なきっつぁんと攻撃し続ける宮本。方向性は真逆だが、これほど好きな女との愛に全身全霊を傾けられる男は滅多にお目にかかれない。こんな男に愛されてみたい。そんな思いもまた同じ。