Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

一人っ子の国

2021-06-08 | 外国映画(は行)
★★★★ 2019年/アメリカ 監督/ナンフー・ワン ジアリン・チャン

一人っ子政策の悪影響を様々な角度からえぐる問題作。おぞましい事実の連続で身の毛がよだつ。特に不妊治療を受けさせるため、村の男が嫌がる女性たちを次々と医者の家まで引きずる映像は戦慄。バースコントロールを政府が行うことがいかに恐ろしいかを突きつける。必見。

子1人と決められると何が起きるか。国をかけた壮大な実験結果のよう。男の子が欲しいため、捨てられる嬰児。監視人となる村人。何より恐ろしいのは、当の女性も含めこれらの事実を「政府の方針だから仕方なかった」と人々は吐露する。真面目にそう思ってる。近年のドキュメンタリーで断トツの恐ろしさ