【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

木津川市山城森林公園

2009-07-02 | 木津川市植物同好会
観察会記録
☆月★日
曇り時々晴れ
木津川市山城森林公園
参加者17名

出発前にN先生の手元に注目。
ちょっと大きめの葉を手にしておられました。
カジノキの葉だそうです。
昔、和紙の原料で植えられていたもので、ミツマタとコウゾの雑種だと教わりました。

公園に入って歩いていたら先頭集団から
「ササユリが咲いてるぞ~ ~ 」
ダダ~ ~ ~ッ とササユリの前へ。
一株だけ楚々と咲いておりました。
「えっ、ちょっと色が白っぽいね」


白っぽいササユリは珍しいそうです。

それから道々のお花たちを観察しながら、ちょっと通りから降りて行くと、池があり、モリアオガエルの卵を見ることができました。



別の枝にはちょうど休憩中のモリアオガエルが居ました。




ログハウスの総合案内所にはボランティアさんがおられて、少し案内していただきました。
今、ササユリを手厚く保護されていて100株も養生中だそうです



そのササユリはなんと、小さな種から初めて花をつけるまで5 ~ 8 年かかるそうです。
100株のササユリ、無事にお花が咲きますように・・・と、祈るばかりです。



しばらく歩いて、ふと、岩の張り出した道端を見ると白い可愛いお花が・・・・



「これはノイバラでしょうか? 」
「ちょっと怪しいね、そういう時は葉や茎をみましょう」とルーペで観察。
≪葉軸には刺と腺毛≫
これが、キーポイントになって「これはミヤコイバラ( 都茨)でしょう」と教えていただきました

アカメガシワの葉っぱの付け根にちっちゃなアリンコが居ました。



アカメガシワの蜜腺にたかっているのでした。
「このアリンコよう知ってるんやねぇ~ ~ 」
このアリンコの名前はアミメアリ
アミメアリは、名前のとおり、頭部と胸部に細かい凹凸があって網目状に見えるアリです。

耳をすませば小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえる、自然いっぱいの木津川市山城森林公園。
おりしもキャンプ場では親子連れがお昼御飯の準備真っ最中。
カレーや焼きそば、焼肉などの良いにおいが・・・・。
「近くにこんな良いところがあるなんて、知らんかったわ~ ~ 」
みんなの感想です。
「また来たいねぇ・・・」も。

私はこの日、32種のお花の写真を撮ることができました。
Oさんに聞きましたら78種のお花をメモされてました。


ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科


息子たちがちっちゃな子どもだったころ、ウチの近所ででも蛍が見れましたのよ
ちょうど田植えの終わった田んぼあたりで見れましてね、
このホタルブクロに一匹入れて持って帰りうちの中で放したことがありました。
ふ~わ、ふ~わと光が動ききれいかったです・・・・


6.14山城森林公園PhotoStory1.wp3.wmv



ニガナ(苦菜) キク科、
ツキミソウ(月見草)アカバナ科、
ヒメコウゾ(姫楮)クワ科
ウシハコベ(牛繁縷) ナデシコ科、
キクムグラ (菊葎) アカネ科、
ニガイチゴ(苦苺) バラ科、
クロモジ(黒文字) クスノキ科、
イソノキ(磯の木)クロウメモドキ科、
カクミノスノキ (角実の酢の木) ツツジ科、
イヌツゲ(犬柘植) モチノキ科、
ウツギ(空木)ユキノシタ科、
ネジキ(捩木)ツツジ科、
ムラサキシキブ(紫式部) クマツヅラ科、
オカトラノオ(丘虎尾) サクラソウ科、
オカタツナミソウ (丘立浪草) シソ科、
キキョウソウ(桔梗草) キキョウ科、
ナナミノキ(七実の木) モチノキ科、
イチヤクソウ (一薬草)イチヤクソウ科




【ウツギのこと】Hさん談
観察会でもウツギをたくさん見ました。
この木、漢字では空木とか卯木とか書いていることがあります。
前者は茎が中空と言うことから。
後者は卯の花匂う垣根にと歌われるように旧暦卯月に咲くことからきています。
( 暦では卯の花が咲くから卯月と書いていました。どちらが先なの?十二支の四番目の月だと言うことではないのかな。)

さてこの木・小さな灌木で茎は中空。
何の役にも立ちそうにないのだが実はえっと驚く使い道がある。
上等の桐箪笥などの木釘は今もこの木が使われているという。
伐って置いた茎を水に浸して柔らかくしてから削り、干して、さらに少しあぶって絞めるのだそうだ。
弱そうな木がなんと非常に堅く、強い。

ところでウツギは中空と覚えるととんでもないことになるから気をつけなければいけない。
観察会でもウツギをたくさん見ました。
この木、漢字では空木とか卯木とか書いていることがあります。
前者は茎が中空と言うことウツギの花

これは私の失敗談ですが、
ウツギと言うからにはみんな中空と思っていました。
~ ウツギと名の付く物はずいぶんあるのですが、花が似ているからと言うような物が多く、
中空でない物の方が多いのではないでしょうか?
私のささやかな経験ではユキノシタ科のウツギ属の物は中空だったようです。

ノリウツギはアジサイ属で中空ではありませんでした。
ノリウツギ、今から花ですが、咲くと来年の花が咲くまで散らないですね。
それで面白い話が伊勢の国にあります。
言い寄る男に「この木の花が散れば一緒になります。」
と約束し、いつまで待っても散らずとうとう男はあきらめたと言うのです。

紙漉の糊の原料に使われました。

【次回のご案内】
次回は七月十二日( 日)
夏の童仙房観察会
参加される方は九時加茂支所に集合ください。
雨具弁当など準備してください。
虫対策、熱射病対策など各自で注意願います。
行く場所によって違いますが、多分ヒツジグサ、コウホネモウセンゴケなどの花が見られると思います。
そのほかチダケサシ、ノギラン、カヤラン、オカトラノオ、カワラナデシコなど見られたらいいですね。