【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

植物観察会~童仙房~

2012-07-16 | 木津川市植物同好会
去年の夏8月の童仙房観察会の時、マツブサの実を教えていただきました
完熟するのは10月ごろということで、10月に観察に行きその実を試食してまいりました ➱こちら。
“優しい甘味と、そこに酸味が隠れ味・・・”
その時「お花はどんなんかな?]
果実はブドウに似てますよね、ブドウのお花は見たことは無いんですけど、花の一つ一つが一つづつ果実になると聞きました。
果実がブドウに似てるマツブサのお花は一つのお花が房のような実になると聞きました、不思議に思いました
「いつごろ咲くんでしょうか?」「たぶん6月中旬ごろに咲くでしょう?」けど、今年はどのお花も遅れがちやし、下旬ごろ下見にいってみました。
「うん?」お花らしきモンが見当たらない
それから1週間ほどして、また行ってみました。
お花らしきモンが見当たらない、咲いた後のようなモンも見当たらない「何で?」
じぃ~っと目を凝らして枝の上の方を眺めてもいっしょ、もう一か所のも同じ状態(お花が見当たらない)
ウ~~ン 残念!!お花は来年までおあずけ~~ですね。

でもね、ステキなことがありました、ササユリに出合えたんです。
ササユリ(笹百合)ユリ科



2012.6.29 撮影



気を取り直して・・・ちょっとその辺りをウロウロ。
田んぼの畦でアゼムシロに出合い撮ろうとしたらビビッ!えっ?
田んぼの周りに張り巡らしてあるイノシシ・シカ除けの弱流電線に腕がひっかかったのね。

ミゾカクシ(溝隠)別名:アゼムシロ(畔筵)キキョウ科


水田近くの溝を隠すほど繁茂するからミゾカクシ、田の畦にむしろを敷いたように広がるからアゼムシロ

チドメグサ(血止草) セリ科



↑ アミメアリ(網目蟻)アリ科 大きさ:2.5mm前後  

田んぼの畦に茎は地面を這いながら伸びてました、節からひげ根が出て、葉っぱも節から出てました。
小さな傷で出血した時、生の茎と葉をもんで、汁をつけると血が止まるのでチドメグサの名がついた。
解熱・利尿には乾燥したモノを煎じて飲むとよい。

ヒメヤシャブシ (姫夜叉五倍子)カバノキ科


実がタラタラッと垂れているのを見るとついカメラを向けて・・・

クリ(栗)ブナ科


6月梅雨の頃、栗の木にいっぱい花が咲いている、その花の臭いがあんまり好きくないわんちゃんです。7月の上旬に童仙房に行ったときは栗の花の臭いは消えてました。
そのクリの花には雌花と雄花があるって恥ずかしながら初めて知りました。
「タラ~と垂れているのは雄花でその嫌いな臭いの発祥元だったモノ、ちょっと前にはあんなに臭っていたのに今は臭いません」
「その上のちっちゃなモンが雌花で栗に生るんですよ」
「へぇ~~この可愛いのんがイガイガの栗に生るんですか?」
「そうですよ」

明けやらぬ梅雨待ちかねて栗の花 (道草)

「栗の木花さき」   宮沢賢治
栗の木花さき
稲田いちめん青く平らな
イーハトーヴの七月である
洞のやうな眼して
風を見つめるもの……
はんのきと萓の群落
さわやかによしは刈られて
今年も燃えるアイリスの花
またわづかにひかる あざみの花
幾重の山なみに雲たゝなびき
月見草の花瓣萎む
そのひとみのいろ灰いろにしてつゝましく
短く刈られて赤いひげと
風にやつれたおももちは
更に二聯の
精神作用を伴へば
聖者の像ともなる顔である
飯岡山の肩ひらけ
そこから青じろい西の天うかび立つ

↑ 道草さんよりいただきました。

童仙房からの帰りにちょっとウドカズラを観察に。

ウドカズラ(独活葛)ブドウ科

7月4日 撮影

ウドカズラはブドウ科の落葉性ツル植物で、本州の紀伊半島以西と四国・九州に分布します。
奈良県では絶滅危惧種 京都府では存在が報告されてません。
去年の10月、奈良公園春日原始林にてウドカズラの実を観察しました、写真がないんです、遠くの方で高い樹の上に上っていってましてね、確か双眼鏡でチラッと見ただけ、
ウドカズラが目の高さで観察できるところを教えていただいて、ちょうど花の咲く時期に行ってまいりました。
地味な花でいっぱい蕾を付けてるようなんで10日後にまた行ってみました
ちっちゃなお花がいっぱい咲いてるのを想像しながら・・・


7月14日 撮影

ところがたくさん蕾が付いてたのにお花は一つか二つ「何でやろ?」
どうも、1つの花の寿命は短く、少しずつ次々と別の花が長期間咲き続けるようですね。


同じ場所のウドカズラの実が色づいてました➱ 9月15日撮影





こうしてお花の観察をしてると、虫たちが居るのに目がいってますね
次回 はそんな虫たちを紹介します。