【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

ポール・モーリア・グランドオーケストラ:Le Grand Orchestre de Paul Mauriat

2013-03-24 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート
今から7年前の2006年に81歳で亡くなったポール・モーリアは4歳からピアノを学んで名門のマルセイユ国立音楽院を卒業。スタジオ・ミュージシャンとして芸能活動をスタートしました。34歳でパリへの進出を果たします。翌年にはシャンソンの第一人者シャルルアズナブールのオーケストラでアレンジと指揮を担当します、1965年にポール・モーリア・グランドオーケストラを結成。3年後に「恋はみずいろ」が全米ヒットチャートで5週連続トップを記録、この年のグラミー賞を受賞しました。その後も数々のヒット曲を世におくりだしました。とりわけ日本ではラブバラードの王様、イージーリスニングの帝王として、70年代に熱狂的な多くのファンを獲得しました、そして本人も大変な親日家です、1969年の初来日から1987年までは毎年日本にやってきては全国ツアーを行っていました。
その後も数年に一度のペースで来日していましたが、1998年のツアーの後、指揮者を引退、この時が最後の来日となりました、また初来日以来すべての日本公演で欠かさず奥さまを同伴と言うほどの愛妻家としても知られています。

♪オリーブの首飾り♪


手品のBGMでお馴染み・・・
この曲のオリジナルはビンボー・ジェット(Bimbo Jet)というフランスのディスコ・バンドによるものですが、彼らのレコードの邦題は何と ♪嘆きのビンボー♪
ポール・モーリアがアレンジして発表したところ、彼自身の最大のヒット曲に・・・
♪嘆きのビンボー♪のビンボーは貧乏じゃないですよ、念のため・・・
ポール・モーリア・グランドオーケストラの来日コンサートでは観客の手拍子をバックにオーケストラのメンバーを紹介しながら、フィナーレを飾る定番のナンバーでした。
ワインのCMや11pmのBGMとしても使われていました。

♪ 蒼いノクターン・涙のトッカータ♪
ポール・モーリア/ピアノソロ



♪蒼いノクターン♪
ポール・モーリアが自ら作曲をてがけた中の1曲で、来日公演の際、必ずアンコールで演奏していました。
♪涙のトッカータ♪
ポール・モーリア自身が26歳の時、楽団のピアニストとして、オーディションを受けた時の課題曲でした、彼はこの曲をレコーディングするにあたっては作曲を手掛けた音楽家のガストンローランがすでに引退して、老人ホームに暮らしていると聞きつけて、自ら足を運んで承諾をしてもらったそうです。
来日公演では毎回必ず自らピアノを弾いてこの曲を披露していたそうです。

♪エーゲ海の真珠♪
ポール・モーリア 


1970年にスペインの大物シンガー・ソングライター、ジョアン・マヌエル・セラートが作詞作曲して歌って大ヒットしたバラード曲です。 日本ではポール・モーリアのすばらしいアレンジの演奏がヒットしました。この曲もワインのCMやAMラジオの全国ネットの深夜番組でエンディングテーマとして使われていました.

当時ポールモーリアの世界に気品を感じたのは曲のアレンジ、チェンバロの音色もさることながら、ポールモーリアという人がとても気高くて誠実なムードを身体いっぱいに漂わせていたから・・・だと言う人もいます。
その素顔も大変な紳士だったそうで演奏旅行で世界中を回る中で常に社会的に弱い立場にある人たちのことを気にかけて積極的に手を差し伸べていた・・・といったエピソードも伝わっています。
そういった胸のうちからにじみ出てくる個性にも日本人が大いに共感を覚えたのではないでしょうか。

【おまけ】
♪恋はみずいろ♪
 ポール・モーリア
L'amour est bleu Paul Mauriat



CDで何回も何回も聴いても飽きないですね、クルマの中で・・・とか、家事のBGMに・・・とか、寝るときの子守唄代わりにとか・・・の、わんちゃんです。