【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

あの日のオルガン

2022-02-06 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート
第二次世界大戦中、東京大空襲を避けるために保育士や園児達を疎開させるために実在した、疎開保育園を題材にした作品。実話をもとに描かれるリアルな表現が、見ている私達の胸を熱くさせてくれます。
監督:平松恵美子 出演:戸田恵梨香(板倉楓)、大原櫻子(野々宮光枝)、佐久間由衣(神田好子)、三浦透子(山岡正子)、堀田真由(堀之内初江)、林家正蔵(藤木勝男)、夏川結衣(柳井房代)、田中直樹(脇本滋)、橋爪功(近藤作太郎)、ほか  

第1章
1944年、第二次世界大戦中。戸越保育園という保育園を営んでいる板倉家は、空襲から避けるために比較的安全な埼玉での疎開保育を提案します。こんなときに親元を離してまでと親からの反発もありましたが、そんなことを言っている場合ではないと、疎開は実現しました。
所長の脇本(田中直樹)が見つけてきたのは、埼玉の平野村にある妙楽寺という廃棄寸前の建物でした。最初聞いていた話が違うということもありましたが贅沢は言えず、板倉楓(戸田恵梨香)率いる一同は50人程の子供達を連れて妙楽寺へ向かい、そこで生活を始めます。
出発前日には東京で初の空襲が起こり、楓に反対していた親たちも可愛い我が子を託すしかなくなっていたのです。
第2章
妙楽寺にやってきた楓達50人でしたが、待ち受ける問題は難題だらけでした。ただでさえ荒れ果てた場所に、三歳から六歳の子供達に楓ら数人の保育士達、風呂はなく便所も一つだけという始末。そんな所からスタートしたのです。
さらには、ただでさえ大所帯の集団暮らし、食料は村人から分け与えてもらってはいるものの、その量は少なくなく、いつしか村人からは疎まれる存在になっていきました。しかしこんな事では負けていられないと楓達は懸命に前を向きます。世話役の近藤(橋爪功)親子の助けもあり、楓達は一つずつ問題を乗り越えて暮らしていくのでした。
保母達はオルガンを弾いて歌を歌い、子供達を懸命に慰め、この辛い状況が早く終わるようにと心から願っていました。
第3章
しかし戦争の状況は悪化の一途をたどり、子供達の親も出兵せざるを得ない状況になってしまいます。そして1944年、東京大空襲が起こってしまいました。
その頃、仕事で上京していた楓は空襲に巻き込まれてしまいます。怪我をしたものの、どうにか生き残った楓でしたが、この空襲で大切な家族を失ってしまいます。このショックが癒えないまま、妙楽寺に戻った楓。何人かの子供達の親が亡くなってしまった事を伝えなければなりません。
脇本にも赤紙が届き、招集がかかります。保育園そのものの存続が怪しくなってきました。この追い討ちをかけるような出来事に、いつもは明るく前を向いていける楓の身も心もさすがにボロボロになってしまいます。そんな中でも保育園の保母達は命懸けで子供達を守っていきます。
最終章
空襲は激しさを増していき、それは埼玉にも及んでいきます。そして8月14日、無条件降伏が発表され戦争は終わりを告げました。
疎開保育園に、子供達の生き残った親や親族が一人また一人と子供達を引き取りにやってきます。最後の子供が引き取られていき、こうして疎開保育園は終わりを告げました。
常に気丈に振る舞ってきた楓の目からは、その安堵感からか、その別のものなのか分からない涙が止めどなく流れていくのでした。
映画「あの日のオルガン」解説より

わんちゃんの涙腺がウルウルのシーンが何回もありました。
いつもは厳しい楓が、園児に会いに来た父親と一つのお布団に寝るのを許した時、周囲の保母が反対します。
「この子のお父さんは明日、出征するの」と、ポツリと言いました。
また近くの川で小石を投げ合う健ちゃんとみっちゃん(大原櫻子)の会話も涙しました、空襲でお父さん、お母さん、大好きなおばあちゃん、幼い妹が死んだということを伝えなければならなかったんです、健ちゃんが一番慕っているみっちゃんが伝えるのです・・・
その日から何日か経って最後まで残っていた姉弟二人を復員してきたお父さんが迎えに来ます、やっと戦争が終わったというカンジでした。
その時の園児たちと保母さんたちの交流は今でも続いているそうです。



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