『ウィンターソング』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000MKZ7E2&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
いろんなとこで『ムーラン・ルージュ』に似てると聞いてたけど、実はぐりはこの映画を観ていない。仕事の資料として一部分だけダビングした映像をみせられたり、レンタルして途中までみたりはしたことはあるんだけど、どーゆーワケかちゃんと通しではみていない。みんながみんなすっごくいい!っていうんだけど、そうやって褒められれば褒められるほど、ヘンな期待をしてしまいそうで怖くてみられない、というのもあるかもしれない。もともとミュージカルがそれほど好きではないとゆーのもある。
けど『ウィンターソング』はおもしろかったです。メロドラマ、ラブファンタジー、スター映画。これぞ大画面で観るべきエンターテインメント。
特に出演者の魅力を最大限に引き出す、という部分ではさすが陳可辛(ピーター・チャン)、すばらしいです。
ハッキリいって金城武の役はけっこう気持ち悪い。設定は香港のスター俳優だけど、スターらしいシーンやエピソードはほとんどない。10年前の恋にひたすら執着する偏執的な奇妙な男なんだけど、それでもちゃんとチャーミングに撮れてるのがすっごく不思議。
周迅(ジョウ・シュン)はぐりは記憶にある限りでは『小さな中国のお針子』しか観てないんだけど(爆)、正直な話、ここまで魅力的な女優だとは今まで思ってなかったです。すいません。といっても、とくにわざとらしくリスペクトしたりはしてないんだよね。撮るべき画をちゃんと撮ってるだけだし、本人も演るべき芝居を演ってるだけなんだけど、しっかり訴えかけてくるものがある。
張學友(ジャッキー・チュン)はまたしても可哀想な役(涙)なんだけど、おわってみればいちばんおいしいキャラ。しかしこの人はホントーに「歌神」の異名にふさわしい。聴かせます。泣かせます。舞台を是非一度みてみたいと思いました。
このメインの3人は3人ともものすごくドラマっぽい極端なキャラクターでもあり、それぞれこのキャスティングでないとギリギリ成立するかしないかとゆー割りに危うい人物造形で、こういうとこも大作娯楽映画らしいなと思ったです。
ストーリーはまあよくある陳腐なメロドラマだ。
過去の恋を捨てられない男、現実をしたたかに生きる女、女の過去に囚われる男、そんな3人の三角関係を、劇中劇と回想シーンを重ねあわせて同時進行で語る。そんなシンプルな物語を退屈させずにひっぱっていくのが構成の妙。映画が進んでいくにつれて、虚実がより深く絡まりあい、境目がわかりにくくなっていく。現実のシーンも幻想的な演出が多くて、もともと見分けがつきにくくなってるんだけど。
とはいえ、回想の北京の古い風景と、現在の北京の新しい風景、現在の上海の撮影所のつくりものの風景のコントラストがきちんとしてるから、みていて混乱するということはない。作中人物といっしょに意図的に観客を心地よく惑わせる、そういう演出が非常に巧みで感心してしまう。
衣装や美術も素敵。美術の奚仲文(ハイ・チョンマン)は『アンナ・マデリーナ』の監督ですねー。ぐりこの映画ダーイスキ!なんだけど。ちょっと気になったのは、カメラワークがパートごと、シーンごとにテイストが随分違うところ。撮影監督にクリストファー・ドイルと鮑徳熹(ピーター・パウ)のふたりがクレジットされてるけど、そのせいなのかな?あれはどうもあんまりうまくなかった気がする。できれば全編思いっきりフルにロマンチック&ダイナミックに圧してほしかったかも。あと合成シーンはイタかったね・・・もったいない。
音楽は一部に激しく聞き覚えのあるよーな曲があったけど・・・『夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて』に使われてたのとメロディがソックリで。気のせい?
合作映画として、商業映画としてソツなく小奇麗にまとまりすぎてる印象もなくはないし、これといったサプライズもないけど、ぐり的には充分納得の出来栄えでした。
真後ろの席のカップルがずーーーーーーーーっと喋ってんのとか、ひっきりなしに画面を横切って出たり入ったりする観客がいたりとか、鑑賞条件としては今日はとことんツイてなかったです。公開2日目なのに劇場ガラガラってのも寂しい限り。なんでやねん。
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いろんなとこで『ムーラン・ルージュ』に似てると聞いてたけど、実はぐりはこの映画を観ていない。仕事の資料として一部分だけダビングした映像をみせられたり、レンタルして途中までみたりはしたことはあるんだけど、どーゆーワケかちゃんと通しではみていない。みんながみんなすっごくいい!っていうんだけど、そうやって褒められれば褒められるほど、ヘンな期待をしてしまいそうで怖くてみられない、というのもあるかもしれない。もともとミュージカルがそれほど好きではないとゆーのもある。
けど『ウィンターソング』はおもしろかったです。メロドラマ、ラブファンタジー、スター映画。これぞ大画面で観るべきエンターテインメント。
特に出演者の魅力を最大限に引き出す、という部分ではさすが陳可辛(ピーター・チャン)、すばらしいです。
ハッキリいって金城武の役はけっこう気持ち悪い。設定は香港のスター俳優だけど、スターらしいシーンやエピソードはほとんどない。10年前の恋にひたすら執着する偏執的な奇妙な男なんだけど、それでもちゃんとチャーミングに撮れてるのがすっごく不思議。
周迅(ジョウ・シュン)はぐりは記憶にある限りでは『小さな中国のお針子』しか観てないんだけど(爆)、正直な話、ここまで魅力的な女優だとは今まで思ってなかったです。すいません。といっても、とくにわざとらしくリスペクトしたりはしてないんだよね。撮るべき画をちゃんと撮ってるだけだし、本人も演るべき芝居を演ってるだけなんだけど、しっかり訴えかけてくるものがある。
張學友(ジャッキー・チュン)はまたしても可哀想な役(涙)なんだけど、おわってみればいちばんおいしいキャラ。しかしこの人はホントーに「歌神」の異名にふさわしい。聴かせます。泣かせます。舞台を是非一度みてみたいと思いました。
このメインの3人は3人ともものすごくドラマっぽい極端なキャラクターでもあり、それぞれこのキャスティングでないとギリギリ成立するかしないかとゆー割りに危うい人物造形で、こういうとこも大作娯楽映画らしいなと思ったです。
ストーリーはまあよくある陳腐なメロドラマだ。
過去の恋を捨てられない男、現実をしたたかに生きる女、女の過去に囚われる男、そんな3人の三角関係を、劇中劇と回想シーンを重ねあわせて同時進行で語る。そんなシンプルな物語を退屈させずにひっぱっていくのが構成の妙。映画が進んでいくにつれて、虚実がより深く絡まりあい、境目がわかりにくくなっていく。現実のシーンも幻想的な演出が多くて、もともと見分けがつきにくくなってるんだけど。
とはいえ、回想の北京の古い風景と、現在の北京の新しい風景、現在の上海の撮影所のつくりものの風景のコントラストがきちんとしてるから、みていて混乱するということはない。作中人物といっしょに意図的に観客を心地よく惑わせる、そういう演出が非常に巧みで感心してしまう。
衣装や美術も素敵。美術の奚仲文(ハイ・チョンマン)は『アンナ・マデリーナ』の監督ですねー。ぐりこの映画ダーイスキ!なんだけど。ちょっと気になったのは、カメラワークがパートごと、シーンごとにテイストが随分違うところ。撮影監督にクリストファー・ドイルと鮑徳熹(ピーター・パウ)のふたりがクレジットされてるけど、そのせいなのかな?あれはどうもあんまりうまくなかった気がする。できれば全編思いっきりフルにロマンチック&ダイナミックに圧してほしかったかも。あと合成シーンはイタかったね・・・もったいない。
音楽は一部に激しく聞き覚えのあるよーな曲があったけど・・・『夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて』に使われてたのとメロディがソックリで。気のせい?
合作映画として、商業映画としてソツなく小奇麗にまとまりすぎてる印象もなくはないし、これといったサプライズもないけど、ぐり的には充分納得の出来栄えでした。
真後ろの席のカップルがずーーーーーーーーっと喋ってんのとか、ひっきりなしに画面を横切って出たり入ったりする観客がいたりとか、鑑賞条件としては今日はとことんツイてなかったです。公開2日目なのに劇場ガラガラってのも寂しい限り。なんでやねん。