落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ぐり的黄金週間

2009年05月11日 | diary
連休も終わりまして。現実世界に戻ってまいりましたん。

ぐりの連休はまず両親とパックツアーで福島県に行き。吾妻小富士に登ったり、五色沼をハイキングしたり、喜多方の蔵屋敷を見学したり、御薬園を散策したり、飯盛山にお参りしたり、鶴ヶ城に上ったり、野口英世記念館を見学したり。
初日に泊った某温泉(とくに名を秘す)はあまりの惨状にビックリ。実際に泊った宿もかなりアレでしたけど(背中をダニに喰われた)、その外の温泉街がスゲー。外湯を薦められて浴衣で出かけたはいいけど、行けども行けども潰れて閉鎖された温泉旅館と廃屋がズラズラズラズラー。寂れてるったって生半可な寂れっぷりじゃーない。ほぼゴーストタウン。マジすげーっす。
その次に泊った東山温泉の庄助の宿 瀧の湯とゆー旅館はよかったです。ごはんもすごーくおいしかったし、昼間は大浴場を出たところでビールとおやつのサービスがあったりして。ここはまた行ってみたい。
見たところでは野口英世が印象的だった。子どものころ誰でも一度は読んだ偉人伝の主人公。でも彼の功績の素晴らしさはホントは子どもになんか理解できないんだよね。「人類のために生き、人類のために死す」なんていわれても、そもそも「人類」のスケール感がわかんなきゃ意味ねーっつの。ぐりも彼本人より、子守り奉公しながらお盆に砂を敷いて平仮名を勉強した母親・シカの方をよく覚えてたくらい。けど大人になった今になってこうして見たら、やっぱこの人スゴイなあって。

その後は実家に戻りまして。連日のらくらのらくらしてました。
友だちと奈良に遊びに行って、秋篠寺で伎藝天を観ーの、奈良国立博物館で国宝鑑真和上展でうなるほど仏像拝みまくりーの、東大寺で20+α年ぶりに大仏を観ーの、春日大社の萬葉植物園で満開の藤を堪能しーの、だーれもいない奈良町をうろうろしまくりー。かなりぐるぐる歩き回りました。昼食をとったごはん屋さんは雰囲気もよかったしお料理もおいしくてオススメです。
実家では昼寝したりーごはんつくったりー庭のバラを眺めたりー、自転車で用もなくうろうろしたりー。まー見事になんにもしませんでしたー。ひたすらうだうだ。

しかし一旦都会を離れて田舎に行くと、自分がふだんどんだけ自分を誤摩化して都会生活に無理くりあわせてるか、ってとこがイヤでも身にしみます。
ぐりが上京して田舎を離れてもう20年近くなるけど、未だに東京暮らしは疲れるなーってことの連続だし、田舎は確かに都会より不便だけど、べつに東京にあったって田舎にはなくてもいいもの、あったってしょうがないものの方が現実には多いんだよね。
じゃあなんで東京に住んでんのか?っつーと他に行くとこがないから、としかいいようがないんですが。そもそも上京したのも東京の学校にしか合格しなかったからだし、仕事も東京にしかなかったし。
トシとって気弱になった両親は「戻ってこい」なんていってるけど、田舎はよくても地元はなんかヤなんだよね。地元じゃなきゃどこだっていーやなんて思って、はなから実家から通える大学はいっこも受験しなかったくらいだから。田舎が嫌いなわけじゃないんだけど。

なんてなことをぐにゃぐにゃ考えてるうちに休みも終わり。さーがんばるぞー。適当に。


東山温泉の芸者さん。手前が豆若さん、奥がまり若さん。福島県にて。
なんとなく雰囲気が似てるな、と思ったら姉妹だった。芸者さんをナマで観るのは初めてだったけど、やっぱし綺麗でした。
踊りも上手だし、お話もおもしろいし、上品だけど気取ったところがなくて、とっても楽しかったです。
東京やら京都で芸者遊びなんつったらえっらいことですが、こちらは料金もリーズナブルだし、いずれ機会があったらお座敷にお呼びしてみたいわーなんて気楽に思えちゃうのがいいところです。