先日も書きましたが、GW中に友人と奈良に遊びに行きまして。
奈良町といって、奈良市内でも最も古い歴史的な住宅群が残っている地区で、雑貨屋さんとかカフェとかバーとかレストランとかが集まってるらしー?みたいなとこを散歩したんだけど、時間が遅かったのか中途半端だったのか、ほとんどの店は閉まってるかまだ開いてないかで、観光客もいなくて、てゆーか人が全然いなくて、閑散としてました。なんか拍子抜けー。
それでおかしかったのがー。いっしょに行った友人が「こんなん全然歴史的とちがう」とのたまい。
友人は京都っ子で今も市内中心部に住んでるから、奈良町程度はフツーなんだなーって思って。凡人のぐりの目には充分「歴史的」に見えたんだけどね。大体が戦前〜昭和30年代?くらいに建てたおうちが多くてさ。
その次の日に、実家でやることがないので、天気もいいし、自転車に乗ってブラブラしてたんだけど。
まずは駅前まで出て、それから旧国道を通って、川を渡って隣町の商店街を抜けて次の駅前まで行って、それから高校の方に行って、川を渡って戻って来て、中学校の前を通って、幼稚園や保育園の前を通って、小学校の前を通って、ぐりが生まれ育った古い家を見に行って(実家は17年前に引っ越した)・・・なんて3時間近くウロウロしてました。
それで思ったんだけど、やっぱ奈良町フツーだわって(爆)。
京都や奈良もそうなんだけど、ぐりの地元も戦災には遭わなかったから、戦前の建物がかなりそのまま残ってるんだよね。バブル景気のときの開発ブームもほんの一部地域にしか関係なかったし、例の震災でもそれほど深刻な打撃を受けなかったから、全体的にはホントにずうっと時間が止まったまま、みたいな風景になってる。古い土塀と門のある小家や、窓に格子のはまった町屋、しま模様のテントの下に電球を下げて木製の露台を並べた八百屋さんとか。もうビックリするくらいレトロです。今はいったいナニ時代?
子どものころはこんなのフツーだと思ってたけど、毎月毎月ぼんぼんと新しいビルが建てられてどんどんお店が入れ替わる東京に住んでる今見ると、なんか頭の具合がヘンな感じがする。
ただぐりが地元にいたころと違うのは、長い不景気─バブル崩壊と震災─の影響で街がかなり寂れてしまってるってところ。商店街はそっくり残ってるけど、閉まってる店ばっかりがだーーーっと並んでて、人もいない。ショッピングモールとかアウトレットに行けばそれなりにいるんだけど、それ以外のとこはどっこもガラ〜ンとしてて、淋しいもんです。だから、風景はそのままなのに知らない町みたいに見える。
小さいころおつかいに行った市場ももうない。地元には2ヶ所市場があって、1ヶ所は地元の建設業者が買収して社屋と展示場に変わった。悲惨なのはもう1ヶ所で、地上げ屋が買収に入ったものの地元住民の熾烈な反対運動に遭って、市場は閉鎖されたのに開発計画そのものがポシャって、見るも無惨な廃屋が朽ちるがままに放置されている。
子どものころ、母が書いたメモを持って、アーケードを行ったり来たりしながら食材を買い集めた懐かしい市場。お馴染みのパン屋さんもお総菜屋さんもお肉屋さんも、みんなどこかに行ってしまった。
その建物が、ボロボロに崩れかけた姿を晒しているのを目にするのはやっぱりとっても悲しい(今の実家のすぐ近所なので、帰省するたびにイヤでも目に入る)。なんでこんなになっちゃったんだろ?
ぐりはバブル景気の恩恵をまったく受けていない世代だから、よけいに、この町をこんなにしてしまったあの時代を、恨めしく思ってしまう。
実家を出て20年近く、今までは帰省してもあんまり出歩かなかったけど(地元の友だちもほとんどが別の地域に移っている)、これからはちょいちょいあちこち見ておきたいなー、と改めてちょっと思いました。
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高校の近所の図書館。建造は昭和10年。
元は公会堂だった建物で、某文豪が徴兵検査を受けた(合否はともかくとして出征はせず・・・とゆーとどなたかおわかりですなー)場所として有名なところ。
奈良町といって、奈良市内でも最も古い歴史的な住宅群が残っている地区で、雑貨屋さんとかカフェとかバーとかレストランとかが集まってるらしー?みたいなとこを散歩したんだけど、時間が遅かったのか中途半端だったのか、ほとんどの店は閉まってるかまだ開いてないかで、観光客もいなくて、てゆーか人が全然いなくて、閑散としてました。なんか拍子抜けー。
それでおかしかったのがー。いっしょに行った友人が「こんなん全然歴史的とちがう」とのたまい。
友人は京都っ子で今も市内中心部に住んでるから、奈良町程度はフツーなんだなーって思って。凡人のぐりの目には充分「歴史的」に見えたんだけどね。大体が戦前〜昭和30年代?くらいに建てたおうちが多くてさ。
その次の日に、実家でやることがないので、天気もいいし、自転車に乗ってブラブラしてたんだけど。
まずは駅前まで出て、それから旧国道を通って、川を渡って隣町の商店街を抜けて次の駅前まで行って、それから高校の方に行って、川を渡って戻って来て、中学校の前を通って、幼稚園や保育園の前を通って、小学校の前を通って、ぐりが生まれ育った古い家を見に行って(実家は17年前に引っ越した)・・・なんて3時間近くウロウロしてました。
それで思ったんだけど、やっぱ奈良町フツーだわって(爆)。
京都や奈良もそうなんだけど、ぐりの地元も戦災には遭わなかったから、戦前の建物がかなりそのまま残ってるんだよね。バブル景気のときの開発ブームもほんの一部地域にしか関係なかったし、例の震災でもそれほど深刻な打撃を受けなかったから、全体的にはホントにずうっと時間が止まったまま、みたいな風景になってる。古い土塀と門のある小家や、窓に格子のはまった町屋、しま模様のテントの下に電球を下げて木製の露台を並べた八百屋さんとか。もうビックリするくらいレトロです。今はいったいナニ時代?
子どものころはこんなのフツーだと思ってたけど、毎月毎月ぼんぼんと新しいビルが建てられてどんどんお店が入れ替わる東京に住んでる今見ると、なんか頭の具合がヘンな感じがする。
ただぐりが地元にいたころと違うのは、長い不景気─バブル崩壊と震災─の影響で街がかなり寂れてしまってるってところ。商店街はそっくり残ってるけど、閉まってる店ばっかりがだーーーっと並んでて、人もいない。ショッピングモールとかアウトレットに行けばそれなりにいるんだけど、それ以外のとこはどっこもガラ〜ンとしてて、淋しいもんです。だから、風景はそのままなのに知らない町みたいに見える。
小さいころおつかいに行った市場ももうない。地元には2ヶ所市場があって、1ヶ所は地元の建設業者が買収して社屋と展示場に変わった。悲惨なのはもう1ヶ所で、地上げ屋が買収に入ったものの地元住民の熾烈な反対運動に遭って、市場は閉鎖されたのに開発計画そのものがポシャって、見るも無惨な廃屋が朽ちるがままに放置されている。
子どものころ、母が書いたメモを持って、アーケードを行ったり来たりしながら食材を買い集めた懐かしい市場。お馴染みのパン屋さんもお総菜屋さんもお肉屋さんも、みんなどこかに行ってしまった。
その建物が、ボロボロに崩れかけた姿を晒しているのを目にするのはやっぱりとっても悲しい(今の実家のすぐ近所なので、帰省するたびにイヤでも目に入る)。なんでこんなになっちゃったんだろ?
ぐりはバブル景気の恩恵をまったく受けていない世代だから、よけいに、この町をこんなにしてしまったあの時代を、恨めしく思ってしまう。
実家を出て20年近く、今までは帰省してもあんまり出歩かなかったけど(地元の友だちもほとんどが別の地域に移っている)、これからはちょいちょいあちこち見ておきたいなー、と改めてちょっと思いました。
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高校の近所の図書館。建造は昭和10年。
元は公会堂だった建物で、某文豪が徴兵検査を受けた(合否はともかくとして出征はせず・・・とゆーとどなたかおわかりですなー)場所として有名なところ。