落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ミスティック・リバー

2004年02月07日 | movie
『ミスティック・リバー』
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云わずと知れた今年の大本命ですね。主要5部門にノミネートされてて『指輪物語』との一騎討ちとか云われてますが、これから観られる方は以下お読みにならないことをオススメします。

さてイーストウッド監督の最高傑作との呼び声も高い『秘密の川』ですが・・・・・ぐりはまるで好きになれませんでした。
少なくとも傑作だとはどうしても思えません。凡作とまでは云わないけど、まぁ贔屓目に見ても秀作、佳作、と云うカンジ。なぜこれほど高く評価されてるのかは正直さっぱり分からないです。
確かに出演陣の演技は良いと思う。でもそれぞれの芸歴から考えればフツウにその延長線上の芝居でしかなくて、それ以上でも以下でもない。期待通りであって今さら「おおすげえな」と思わされる部分は特に見当たらない。演出にもとりたてて印象に残るところはない。

ぐりはもともとイーストウッド作品がそれほど好きではないので単に好みの問題かもしれません。ぐりが観たイーストウッド作品と云えばコレ以外は『真夜中のサバナ』と『パーフェクトワールド』で、『パーフェクト…』はぼちぼち好き、『真夜中…』は全くの期待外れでした。
『真夜中…』と『ミスティック…』の印象はちょっと似てますね。題材はかなり興味深いんだけど仕上がった映画は「・・・・・・・・・・それで?」と云う、乱暴な云い方をするとどっかに拭いきれない不完全燃焼感がハッキリと残る。
もっと簡単に云っちゃえばエンディングに大きな不満を感じる。「え?それで終わりかよ?そりゃねえぜ」みたいな。

何も全ての映画がスパッと割り切れたエンディングじゃなきゃいかんと云ってる訳ではないです。不条理な物語、矛盾を感じる映画の中にもぐりが大好きな作品はいっぱいあります。
ただ、不条理なり、矛盾なりの中に「結局この映画はこういうことが云いたいのだ」と云うことが分からないとやっぱりつまらない。
ぐりには、『ミスティック・リバー』が何を云いたかったのかは分かりませんでした。

きっと『ミスティック…』にもハッキリしたメッセージはどっかにあるんだろうとは思います。それは分かる。なんかどうもあることはあるらしい。そこまではなんとなく感じる。ただそれが何なのかまではぐりには理解出来ない。
この“分からなさ”は『アメリカンヒストリーX』の分からなさにかなり近いですね。なんか云いたいことはあるらしいが、ぐりのすごく個人的な部分がそれを本能的に拒否してる、みたいな感じ。『アメリカン…』も世間では大絶賛でしたよね確か。ぐりの目には『リトル・オデッサ』の別バージョンにしか見えなかったけど(『リトル…』は好きだ)。


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