落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

クロサワまつり

2007年06月17日 | movie
『七人の侍』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000UH4TRS&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

映画史に燦然と輝く大傑作。前回観たのはもう20年くらい前かな?TVで観ました。確か。
今日はお昼前に上映館に着いたんだけど、その時点で7時開映のこのプログラムの残席はなんとたった3。それも全部最前列。午後には立ち見チケットも完売。さすが〜。
3時間半という超長尺の大作だけど、ぜんぜん長さを感じさせない。ホントにおもしろかったです。
いろんな映画に影響を与えただけあって今から観れば「7人のつわものが弱者のために戦う」というプロット自体はシンプルに感じるけど、実際には、闘うとは具体的にどういうことか、守るとはどういうことかを非常に丹念に丁寧に描きこんでいて、なおかつアクションだけでなく、価値観の違うふたつの身分階級─武士と農民─の交流や、戦争の残酷さや虚しさについてもしっかりと余すところなく語られている。あらゆる意味で驚異的な映画ってことを改めて痛感しました。
サルみたいな菊千代(三船敏郎)はサイコーにおもしろかったけど、三船敏郎のセクシーな魅力が全開で、同性愛的な意味ではなく「男が好きな男」ってこーゆーのかなあ、としみじみ思い(爆)。
島田勘兵衛(志村喬)の最後の台詞─ 「勝ったのはあの百姓どもだ。我々ではない」─が重い。このひとことで、この作品はただの時代劇娯楽アクションじゃなかったんだ、と一気に現実に引き戻される。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿