落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

侯孝賢の赤い風船

2008年08月11日 | movie
『ホウ・シャオシェンの レッド・バルーン』

7歳のシモン(シモン・イテアニュ)は声優の母スザンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と二人暮らし。忙しい母に代って雇われたベビーシッターのソン(ソン・ファン)は中国から来た留学生で、パリで映画の勉強をしている。スザンヌは人形使いだった祖父の8ミリフィルムをソンに頼んでDVDにしてもらう。よみがえった映像には幼い日の娘ルイーズ(ルイーズ・マルゴラン)が映っていた。
アルベール・ラモリス監督の名作『赤い風船』へのオマージュ作品。

つーてもぐりはラモリス版を観てないんですがー。観た方がよかとですかね?単にあのー、侯孝賢が好きでそれだけで観ちゃったんですが。
侯孝賢にとっては『珈琲時光』に続いて2作目の海外作品。『ミレニアム・マンボ』も後半の舞台は日本だけど、出演者は台湾人だからね。スタッフは毎度の侯孝賢組だそーですが。
だから映像もトーンもまんま侯孝賢ワールドなんだけどー。ごめん、ダメでした。全然入りこめなかった。ぐりジュリエット・ビノシュ苦手なんだわ。そーいえば。フランス映画もここんとこちょっと苦手。侯孝賢ならいっかと思ったんだけど。
何がダメなのかはよくわからない・・・なんでしょーね?これそっくり舞台を東京とかソウルとか上海とかシンガポールとか、とにかくアジアに持ってきたらたぶんもっと楽しんで観れると思う。それはするっと想像できる。フランスで、ジュリエット・ビノシュってのがムリなんだけど、それがどーしてなのかは我ながら謎だ。どーしてだー?

ところで劇中に出てくる中国風の人形劇、あれは布袋戯だよね?侯孝賢で布袋戯といえば『戯夢人生』。他の作品にもときどきチラホラ登場してますが。今回はフランス語でナレーション(ジュリエット・ビノシュ)がついていた。フランス語で布袋戯ってなんか新鮮ー。あれって欧米の人が観てもわかるもんなんかな?
布袋戯そのものはちゃんと観たことないけど、『聖石伝説』なんかは正規版がネットで観れるんだよね。今度機会があったら観てみよっと。

これはこの作品とは直接関係ないんですが。『赤い風船』『白い馬』の予告編、アレなんでしょーね?『この自由な世界で』とか『長江哀歌』とかもそーなんだけど、最近ミョーにクッサいナレーションでいらん説明ごってごてな予告編がやたら目立つんですがー。ウザいっす。あのナレ聞くと観たかった映画も「やっぱええわ」って気分になる。これから映画観るんだぜーってテンションも思いっきり下がる。
あの暑苦しい能書きはなんなん?中高年層狙いなんかなー?
すいませんね。ココロ狭くてさ。けどあんなにくどくど説明されて「おもしろそう」「観たい」って気分になるもんなの?実際?わからん・・・。

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