百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

先祖供養

2007年04月16日 | 千伝。
人間みんな、お墓に行くまでの毎日一生が、一年生だとの事。

ご仏壇を拝んでいて、ふと気が付きました。

幾万のご先祖があって、我等の時代があることにちがいない。
が、おそらく、多くのご先祖は、確実に現在より不便な生活で、車もなければ、冷蔵庫も電子レンジもない、冬はファンヒーターもなければ、夏はクーラーもない。
 
寒くて、暑くて、ひもじい一生を多くのご先祖は終えられた筈である。

そんな、苦難の時代のご先祖からみれば、現在は外見では、長者さまの時代。 
それなのに、お墓や仏壇を拝む場合は、「もっと与えたまえ、授けたまえ」である。

ご先祖から見れば、「なにを頓珍漢なことを!贅沢な!」ということかも知れない。
  
これからは、もし未だ、御浄土に往かれず、冥界を彷徨っているご先祖がいるとすれば・・

「どうぞ、御浄土にいかれますように!」とお祈りすることにしました。

祈ることの見えない力を感じました。