ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

雲水と歳徳大善神

2013年04月13日 | 易行難行修行

弁天桜を観た帰り、老梅山 吉峰寺(吉峰禅寺)に立ち寄って参りました。

ここ吉峰寺は、道元禅師が、大佛寺(永平寺)を開かれるまで居住した開坐禅道場です。

道元禅師が「正法眼蔵」の始りから三分の一ぐらいを書きあげた地でもあります。



山の中の奥にある小さな名刹です。



雲水(修行僧)の方が一時間ほど案内してくださり、四方山話で盛り上がりました。

昨日、テレビクルーの取材があって、来月5月10日(金)夜8時から、BS11「とことん紀行 福井・永平寺編」で放送予定になっています。

僕を案内をしてくださった雲水の方は、社会人としての勤め人を経験をしたあと、仏門に入ったようです。

だから、ずっと若い雲水の皆さんよりも、お話の間が、整っていました。

彼は、一年中、裸足で過ごしています。

彼は、今朝の淡路島での地震も知りません。

彼は、勿論、昨今の北朝鮮のミサイル発射騒動も知りません。

彼は、テレビもラジオも新聞も無い生活をしているのです。

勿論、パソコンも携帯もスマホもありません。

訊き及ぶと、食事も質素極まります。

遠く県外の御家族には、手紙を書くようです。

今の時代に・・凄い生活、否、修行生活です。

でも、現在の日本の首相は、安倍さんだということは知っておりました。

時々、モノを包んだ古い新聞紙を読む機会があるそうです・・その時、世間のニュースを知るようです。

「僕も、仏教を通信教育で学んでいます」と言うと、喜んだ顔をしていました。

道元禅師が、座禅を組んでいたと伝わる座禅石です。



道元禅師が、この吉峰寺から永平寺まで、何度も歩いたという細い山道(祖跡コース 約7.5KM)の入口です。

今朝も、若い女性が独り、ハイキング気分で永平寺へと向かったとのこと。

独りではなくて、何人かで歩きたいかな・・。



裏手から眺めた吉峰寺法堂です。

百島の西林寺と雰囲気が似ています。

よく判らないけど、桃山文化の建物に似せているような、違うような・・?



坐禅を組み、経を唱え、掃除も、すべてが修行となる曹洞宗道元禅師の教えです。

帰り際に、案内していただいた雲水の方に、福井の良さを伝えて、「修行時の幸せな時」を尋ねてみました。

「寝入る時」が、彼の答えでした。

・・僕なりの禅問答です。

毎朝の目覚めに感謝、合掌です。



雲水とは、行雲流水の「行く雲、流れる水」のように、執着のない自由な禅の境地を得ることだと言います。

境内に、道元禅師直筆と伝えられる「歳徳大善神」の御札が舞うような桜が、咲いていました。


九頭竜 弁天桜

2013年04月13日 | 千伝。
福井県の奥越勝山までドライブして参りました。

県外、海外から来られた方を、この地域を案内すると、大抵の方が「おぅ!」という感嘆の声をあげます。

信州か、スイスに入国したような感覚になれるのです。

出来れば、冬の晴れた日が、いいかなぁ。

今日は、九頭竜河畔の弁天桜を見て帰りました。



もう、地元の方は、九頭竜川に鯉のぼりを空に泳がせています。





勝山には、東大寺の大仏よりも大きい金箔の大仏、日本一高い五重塔(鉄筋コンクリート)もあるんですよ。

見応えはあるけど・・観光化に失敗しています。

それでも、勝山には、世界に誇れる恐竜博物館があります。

子供が幼い頃、何度も連れて行きました。

・・一見の価値ありです。

次の写真の真ん中の右側に卵のようなもの・・福井県が、世界に誇る県立恐竜博物館です。



それにしても、この九頭竜河畔の地域は、独りで自転車やバイクやスポーツカーで走り回っている方を多く見かけます。

晴天です。