ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百島サンセット。

2018年01月06日 | 百伝。
広島より帰宅。

自宅でNHKのローカル番組(中部地方)を観ていると、愛知県東海市にある通称「のんびり村」が特集されていました。

「のんびり村」のモットーは、「おたがいさまの精神」だとのこと。



「のんびり村」・・正式には、10年前に愛知県南医療生協が村を立ち上げたグループホームで、独り暮らしの高齢者でも安心して暮らすことができる住居や介護施設。



「のんびり村」で暮らす高齢者を地域のボランティアが支えて、農園も喫茶店もあります。

そこへ、近所の親子連れも遊びに来やすい環境作りもしています。



「コミュニケーションのつながり」の大切さを焦点に描いていました。

職員にも制服というものは無く、自然な「おたがいさまの精神」・・そんな生活を垣間見ることが出来ました。

入居費も月額費用もお手頃価格、何よりも孤独感を排除している「つながり感」が気持ち好いです。



この人生のサンセット高層街に辿り着くまで、「のんびり村」のような所に、住みたくなりました。

いいえ、働きたくなるような処です。



自分なりの「のんびり村」を探しています。

光耀広島。

2018年01月06日 | 百伝。
年の始まり正月。

やはり、気になるのは高齢となった母親です。

息子の車で、夜明け前に出発、広島まで。



大きな満月に導かれて吸い込まれていくような美しいドライブ風景でした。

車も動物もそうですが、「究極的な全力疾走」という本能的な行為は、獲物を襲う時、あるいは獲物から襲われて逃げる時です。

息子に「飛ばすな。追い抜くな。競い合うスピードというものは、マイペースではないよ」と言いながら、心地よく助手席で快適に過ごしていました。



昼過ぎに広島に到着。

新幹線で来た家内の方が、既に早く広島駅に到着、ホテルで合流、チェックイン。

窓から、護国神社へ拝礼。



母が、年末年始の1週間程度、広島に居るため、兄の家へと直行。

子供の言うことを聞かない、繰り返して昔話ばかりの母です。

さぞ、兄夫婦も大変だろうと思いながら、とりわけ義姉には感謝です。

そう思いながら、夜遅くまで、アレコレと身内談義。

ホテルに戻り、我が家族一同、いつのまにか爆睡。

目が醒めて、平和記念公園へ朝の散策。





朝早いのに、外国人観光客も多く歩いていました。



朝8時16分・・原爆投下時間に鐘(サイレン?)が鳴るのが聞こえてきます。



・・ヒロシマの記憶を知らしめる鐘の音に黙祷。

隣に居たシンガポール人に、このことを説明。

「毎日毎朝か?」の質問に、「多分」と答えるしか出来ない被爆者二世の知識不足。

宿泊先のリーガロイヤルホテルに戻ると、正面玄関ホールには、大きな日本画が飾られています。





「光耀厳島」・・越前和紙が使われているはずです。

「平山郁夫」画伯作・・広島県名誉県民、広島市名誉市民、鎌倉市名誉市民、東京芸大学長、ユネスコ親善大使、日中友好協会会長等々、そして被爆者。
その他肩書は150以上あったと言われる。

十数年前、ここに宿泊した折、この画をまじまじと見つめていたことを思い浮かべています。

不思議な事に、その数か月後、平山先生御本人と御家族一同様と直接お話をする機会を得ました。

生口島(尾道市瀬戸田)の平山家のルーツは柴田勝家公、つまり越前北の庄(福井市)にあるのです。



楽しいギャンブルならば、何時間でも出来る。

嫌なギャンブルならば、何時間でも出来ない。

楽しい勉強や練習や仕事ならば、何時間でも出来る。

嫌な勉強や練習や仕事ならば、何時間でも出来ない。

介護となると、どうなのかな?

何が・・違うのかな?



帰路の先、雪降る寒い地にある我が家だけど、帰宅するとホッと暖かくなる居心地良さ。

幸せになりたいのなら、今有るものを増やすのではなく、今有るもので十二分。

広島は、都会だなぁ・・つくづく実感。