ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

マルクス アウレリウス(AC121~180)

2022年02月15日 | 空木宝剣

コロッセオ  北京五輪や  ゆすらうめ

冬季北京オリンピックたけなわ。

寒い最中、金銀銅のメダルを目指して、熱闘が繰り広げられる。

スポーツの応援疲れの隙間をついて、菅田将暉のドラマ「ミステリという勿れ」が面白い。

サイコロコロコロサイコロジーの心理学を駆使した展開が楽しい。

過去と未来。

親と子供。

虐待と犯罪。

古代ローマ五賢帝の一人。

マルクス アウレリウスの「自省録」による謎解きには、意表をつかれた。

「パンとサーカス」

初代アウグストゥス以来、ローマ皇帝は、ローマ市民に、満足な食料と、享楽を与える事が務めだった。

だが、皇帝の中には、カリギュラ、ネロ、ドミティアヌス、カラカラ浴場のカラカラ帝のように、暴君と称されたものもいる。

賢帝アウグストゥスの息子コンモドゥス(AC161~192)も、その一人。

AC180年、父アウグストゥスの死後、18才で皇帝となったコンモドゥスは、31才で暗殺されるまでの13年間。

皇帝という重荷を背負うノルマからくる疑心暗鬼の悪循環。

心のあり場所が、子供の心か?青二才の心か?野獣の心か?暴君の心か?

その心を神に捧げるか、悪魔に捧げるかが、賢帝と愚帝の分かれ道。

現在、コロナ禍での冬季五輪。

古代ローマ時代より、目に見えるものは、随分進歩したようだが、心の有り様は、人類が78億人に増えた事で、薄まっただけの話かも知れない。

78億のパンと78億を楽しませるサーカスを、ミステリーという勿れ。