高校時代は、よく授業中は居眠りしたものです。
なかでも、道徳の時間?だったかな?
お年を召した先生が、小声でブツブツ、ずっと喋っている時間があって、何を話しているのか、さっぱり分からない授業?がありました。
いつもように居眠りして終わったあと、あの先生、今日は何を話していたのか?と隣の奴に訊くと、「いつもの石原慎太郎」という。
石原慎太郎?
当時は、まだ若い国会議員の政治家で作家、俳優の石原裕次郎さんの兄だとの事。
次の授業時間?、このお年を召した高校の先生の話を居眠りしながら、しっかりと聞いていました。
どうも、石原慎太郎を礼賛していたようで、いづれは日本の首相となるべき人物であると、毎回延々と小声で呟いているようでした。
ある日の事でした。
男子校ですから、ほとんど居眠り状態のクラスに、その先生も限界だったのか?
聞く態度になっていないと怒った事がありました。
すると、ヤンチャな奴が「クソじぃじぃ、やかましいわぁ」と怒鳴り返す始末です。
その先生、何を言うのかと思うと、「だから、広島県人は全国から嫌われているんだ」と言い返したのです。
はぁ?
それから、クラス全員から「帰れ、帰れ」コールが鳴り響いて、授業終了。
その後、その先生の授業時間を受けた記憶がありません。
因みに、石原慎太郎先生を礼賛していた先生は広島県人です。
石原家のルーツは、愛媛県と広島県であったみたいです。
広島県選出の元国会議員亀井静香先生とは朋輩の間柄。
確かに、若い頃の石原慎太郎先生、水俣病に関わりあったり、活動的で格好よかったです。
ただね、都知事時代の石原さん・・この方が、日本の首都移転問題に大反対。
東京一極集中の弊害があるからこそ、ほぼ新しく首都候補も上がり、遷都への法制化の機運も盛り上がった時に、東京都知事の横やり、そして、東日本大震災・・その後の遷都問題は雲散霧消しています。
それ以前、郵政改革を打ち上げ、自民党をぶっ飛ばすと豪語した小泉純一郎、あの時、小泉内閣が不成立だったならば、今の日本、非正規雇用者も少なく、郵便局はあのまま?
亀井静香、石原慎太郎の両先生の後半人生も大きく変わっていたはず。
ロングブレスの呼吸法で、まだまだ長生きすると思っていましたが、石原慎太郎先生の訃報に際して、お悔やみ申し上げます。
あの高校時代の先生を思い出しました。
合掌。
今日も、いつものように日が上り、日が沈む。
毎日が新しい太陽の季節です。