舞う雪や 蝋燭火さえ 温かい
「少年老いや易く 学なり難し」南宋の儒学者、朱子(1130~1200)の格言。
「鎌倉殿の13人」と同時代の人だが、源義朝(1123~1160年)、源頼朝(1147~1199)に比べれば、古稀までの長寿。
団塊が、10才の頃、1年は10分の1年だった。
光陰矢のごとく少年は老いるものかと反発していた。
その少年も、今日で、71才よさようなら。
明日は、72才よこんにちは、1年は70分の1に。あっというまだった。
太く短い蝋燭。
細くとも長い蝋燭。
さまざまな命の火も、明るく、温めれば良火。
倒れて、火災となれば悪火。
よって、平和は良火。
戦争や災害は悪火。
2年にも及ぶ、コロナ禍や、近況のウクライナ情勢。
むかし、「アニーよ銃をとれ」という西部劇があったが、ウクライナ女子高生の、銃の訓練ニュースには驚いた。
平和のともしびは、安定安全な燭台の上に灯る。
老いて短い蝋燭としては、悪火が良火を駆逐せぬ事を、只祈るばかりである。
山桃桜の花