ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百不当の一老。

2023年11月08日 | 百伝。

今日は立冬。

曹洞宗大本山永平寺の開祖、道元禅師の八百年昔の御言葉。

「いまの一当は、むかしの百不当の力なり、百不当の一老なり」

もっと簡単に言えば、「弓矢が的を射ぬいた一当は、今まで何度も失敗した鍛練の賜物」。

今朝のイスラエルからのニュース。

パレスチナ人と結婚してガザ地区在住の日本人。

ユダヤ人と結婚したイスラエル在住日本人の息子さん、イスラエル軍兵士としてガザ地区内で戦っているとの事。

「とにかく生きて欲しい。私にとって息子の命は、この国よりも大事、この星よりも大事なのです。」と、現地在住の日本人のコメント。

国家間の自治権対立、国家統治者、権力指導者の号令1つで紛争、戦争、テロに因って、民間人、一般市民が殺されるなんて、不条理そのもの。

「命は地球より重い」という格言が、実感を持って伝わってきました。

人生の終焉の幸せな高齢者になっても、熊や猪に襲われて死ぬのも嫌だけど、人間に殺されるのは、もっと嫌です。

「法にもとづいた民主主義、平和理念の尊重」を繰り返し説く、どこかの国の宰相。

とは言うものの、理想とする政治社会は、いつになれば完成となるのか?

仮想敵国からのミサイル攻撃を匂わしての防衛予算費の増加。

経済格差の解消の為の分け隔てない増税減税対策? 賃上げ対策 ? 

お金が原因で人を殺せるのが、人間。

今日のニュースは、「首相も閣僚等の特別職の国家公務員給与引き上げ法案」を取り上げていました。

新しい資本主義、新しく所得倍増を掲げた就任当時の日本国宰相である岸田首相。

大企業への賃上げ要求を行い、やっと、自らの賃上げを率先するのでしょうか?

身を切る政治家、身を切らない政治家、どちらを信頼しますか?

公約通り、次は、きっと中小零細企業に勤めるエッセンシャルワーカーの所得倍増に早速取り組むのに違いありません。

強いて言うならば、幼児の保育、高齢者の介護、この保育士と介護士という職業は、人生の始まりと終わりを担う大事な職業です。

にもかかわらず、この業界の職種は、他業界からの転職する失業保険よりも少ない給与で働いているケースも多々ある現実。

所得倍増とは言いません。

せめてエッセンシャルワーカーの給与を、公務員並みにすれば、日本の消費力は倍増します。

戦国時代は、長く生きた者が勝ち残った者でした。

長寿国こそが、今や世界が羨む平和な豊かな国。

この世の貧困層と中間層と富裕層が、生い立ち、身分制度、死生感、宗教感を繋ぎ、各々が対立を生み出します。

弱者は、強力な武器を持ちたいもの。

人を殺傷する武器を製造販売して潤う武器商人たち、彼らはお金儲けの為に生きて、他人の死など何とも思っていません。

それは、戦争がビジネスでもあるからです。

人類は、紛争や戦争がもたらす災い、悲嘆を繰り返し学んでいる筈なのに、それを止める知恵はないものか?

不登校児童約30万人、引きこもり人口約110万人が生きる日本社会の中にこそ、答えがあるかも知れません。

不健康な格差社会です。

働く、働かないにしろ、この世で生きるには、お金は必要、お金に感謝します。

されど、お金に賞味期限を❗

お金に使用禁止処分期限❗

そのような社会を想像してみてください。

21世紀の人類、「百不当の一老」、未だ無し。