冀う 糞や翼の 歎異抄
いよいよ冬将軍到来。
有史以来、人口が増えるに従って、常夏の国から閉め出された人々は、北へと追いやられた。
厳しい冬将軍に、抗う知恵を持たぬ者には、凍死が待っている。
北の寒さを克服したものが、食いぶちにありつけ、羽ばたいて、飛躍する事が出来る。
その境地に達したのが、「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」
道元 (1200~1253)の和歌である。
2023年11月。
世界人口80億と云われる現在。飢餓10億人、肥満10億人の格差社会。
只管打坐 自力弁道 痔力かな
鎌倉末法の延長線上の今。
「教行信証」と「正法眼蔵」。
他力本願と自力本願。
他の中に自ありの自他力本願。
自力と他力を味方と敵として扱うと、戦争に至る。
自の中にも他があり、自の中にも悪があり、他の中にも善ありの分析が、争いを避ける方法に違いない。
聖地エルサレムを争ったり、ガザでの紛争。
信ずるものは、救われる宗教が、排他教であれば救われない。
排他は、排自につながる事を、浄土真宗や曹洞宗は、異なる位置から示している。
南無阿弥陀仏 南無釈迦無尼仏