ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

シルバー・スルー。

2021年09月13日 | 千伝。

今週末からは、シルバーウィーク。

敬老の日、彼岸の入り、秋分の日・・・・百島へ行きたいなぁ。

けれど、仕事柄、県境を越えるな❗、というお達しは解除にはならないコロナ禍の現実。

解剖学者の養老孟司先生は、仕事は社会の穴を埋めるようなモノだと言い表します。

凸凹道、大きな平坦な道に穴が空いてあれば、通りやすくするように穴を埋めるでしょう。

勿論、頂上を目指して、山道ばかり作っている人もいます。

虫が大好きな養老孟司先生・・人間は平気で虫を大虐殺している加害者である事を認識するのも大事と言います。

肉体は自然体で、それを覆っているのが人工的にコントロールしている衣類、化粧、髪型、都市生活。

自然美と人工美との相矛盾する世界で生きているのが人間だと言います。

例をあげれば、お金が原因で他者を殺めるのは、人間だけです。

福井県の奥越地区には、大野市があります。

養老孟司先生のお父様の故郷でもあります。

その大野、江戸時代には大野藩として先進的な事業を進めていました。

海がない大野藩なのに北前船を所有しており、大野屋として商いを行い、蝦夷(北海道)をさらに北上して樺太まで商圏を広げています。

江戸時代の大野藩は、樺太を準領地としてビジネス戦略を考えていたようです。

この大野市はユニークで、今から70年ほど昔の1950年代に展開された「小コレクター運動」が起こります。

当時、不遇な地位にいる無名画家の作品を、市民が絵を購入することにより支援した「小コレクター運動」。

小コレクターとは、三点以上の作品を所有する者。

大野市の各家々の玄関や居間に絵画が飾られているとの事。

学校や店にも、さりげなく飾られているとの事。

押し入れ、納屋に大切に保管されているとの事。

その数、約一万点にも及び、その多くが無名から有名画家の作品へと転化して、大野の宝となっています。

大野市の湧き水、自然水も美味しいです。

人間が作り出す人工的にシステムは複雑で素晴らしく、例えば人工衛星、人間を乗せて宇宙から帰還すれば、人類の叡知だと称賛します。

しかし、養老孟司先生は、人類の叡知であろうが、現代の航空システム工学は、空飛ぶ虫やら、蚊、蝿のような動体レベルにも達していないと言います。

先端技術やら生命科学、人工知能AI が進めば進むほどに、生まれ変わりという転生が可能となるかもしれません。

人間が愛でる花や植物、ペットや動物への愛情は、要するに人間への不信、人間への怖さ、死や寿命や孤独感の裏返しなのかもしれません。

来年から高齢者として年金受給者となります。

元気な高齢者フリーターになりたいなぁ。

その道、階段を険しくするのも、楽しくするのも、社会の落とし穴を塞ぐ気構え。

楽しく、社会がより善くなる種を植えましょう。


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