ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

百島恋綴り 其の2。

2018年08月26日 | 百島恋綴り

 矢島真砂子さんのエッセイを紹介させていただきますね。

穏やかさ、朗らかさ、優しさ、そして力強い文筆力に魅了されます。

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半世紀前の百島は多くの人が住んで居た。

大きく分けて本村、福田、泊などの集落があって、港には巡航船が来た。

しまなみ海道の橋など、どこの島にもかかって居ない時代だからそれが普通だった。

大阪から島に行くと温暖で、時がゆっくり流れて居た気がする。

「医者どん」と呼ばれるお医者さんも本村、醤油屋を営む家も本村、役所も、農協も、郵便局もお寺さんも、みな本村にあった。

今は船が来るのは福田だけになって、泊には「ももしま号」マイクロバスが走る。

高齢者がバス路線に沿って行動しやすいからか、農協、郵便局、役所、診療所も移動した。

リヤカーが通れるような狭い道が広げられて舗装されて車社会に適応したが、大型車は苦労する。

山の上の家は住む人も無く朽ち果て蔦が絡み自然の力に飲み込まれて行く。

昔の家はバクテリアが消し去れるエコな素材だったんだね。

人がすまなくなった家がそこここに点在する。

移住を考えるならまず古家に住んで見ると良い。

とにかく家賃が安い!

元気で車が運転できて、自然を愛する若い人が移住するには良いよ。

船舶免許があれば尚良い。

作;矢島真砂子



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