「ケチがつく」と良く言いますね。
Web検索からの受け売りですが、「ケチ」は「怪事(けじ)---怪しきこと」が訛ったものだそうです。
しかし、ケチばかりがつきますね、何かというと東京オリンピックです。
原発はアンダー・コントロールされているという嘘への批判、知事の辞任、スタジアム計画の挫折、そして今日はケチの付いていたオリンピックロゴが作者の意向により取り下げとなりました。
ロゴにケチが付いた発端は、人のデザインをパクった、パクっていないという揉め事でしたが、先日ラジオ番組で無断転用の面白い話を聞きました。
東京オリンピック1964でロゴをデザインしたのは亀倉雄策さんです、一応新潟県出身ということになっています。
亀倉さんがカバの絵を頼まれて書いたら、それは盗作ではないかと疑惑が持ち上がったそうです。
これは本人が、とある雑誌から転用したと認めて、それで一件落着となりました。
また、かの有名な丹下健三氏が、とある意匠設計を行う時に、これまたとある雑誌に掲載されていた窓のデザインを使おうと言ったそうです。
この小話を喋った人は、当時はまだ時代がおおらかな時代だから許されたが、今はインターネットの世の中でムリだろうなと言っていました。
今回、ロゴの作者はロゴ自体のデザインは盗作ではないと言っていますが、自らロゴの取り下げをしたことで、事実上盗作を認めたことになります。
組織に迷惑を掛けたくないというような日本的情緒を理由にしていますが、自ら取り下げることはグローバル的には盗作を認めたに等しいらしいです。
多分、これでデザイナーとしての生命は絶たれたことになるでしょうね。
写真は、2013年に東京へ遊びに行った時に撮影したものです。
写真に写っているロゴは、東京都がオリンピック誘致をしていた際のロゴです。
このロゴをそのまま本番のロゴに転用すれば問題がなかったのではと思ってしまいました。